数百年前の中世にタイムスリップ!
ヨーロッパではけっこう簡単にできます。今とは別世界の街歩きは楽しいものです。
戦後、戦争で焼け残った古い建物を取り壊して、コンクリートの機能的な建物を造り続けた日本とは違って、ヨーロッパの多くの街では、中世の古い街並みが大切に保存されています。
日本人のヨーロッパ観光の定番になっているメジャーどころ以外で、筆者がこれまで訪れた中世の街10選です。
1.プラハ(チェコ)
プラハ(Praha)は街まるごと中世テーマパークです。ブルタヴァ川の両側に歴史を感じる重厚な建物がぎっしり建ち並びます。
街のあちこちの教会で室内楽のコンサートがほぼ毎日開かれるなど、観光客向けのイベントが充実しています。観光地化されすぎているとも言えますが、宿泊施設、飲食店が豊富にあり、各国語のガイドが案内するツアーもたくさんあります。
日本からの直行便のあるヨーロッパの大都市(パリ、フランクフルト、ロンドンなど)で乗り継いで1時間~1時間半のフライトで、アクセスが良いのも魅力です。
2.タリン(エストニア)
タリン(Tallinn)も街まるごと中世テーマパーク。エストニアは最近ではIT先進国として知られていますが、旧市街の門を入ると別世界。中世の玉手箱のようなかわいい街並みを歩きまわるのは楽しいです。
日本からのアクセスが良いフィンランドの首都ヘルシンキから船で最短2時間というアクセスの良さも魅力です。
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3. チヴィタ・ディ・バニョレージョ(イタリア)
チヴィタ・ディ・バニョレージョ(Civita di Bagnoregio)は奇跡の村。地球上にこんなところがあるのは驚きです。
切り立った崖の上に石造りの小さな村がちょこんとのっかっています。風雨によって崖の側面の浸食が進み、いずれはなくなってしまうので、「死にゆく村」と呼ばれています。
隣の丘から架かる約300mの橋を渡り、門をくぐると、そこは中世の世界。ドラマティックなアクセスがまた感動的です。
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4. コルド・シュル・シエル(フランス)
コルド・シュル・シエル(Cordes-sur-Ciel)は13世紀に海抜280mの丘の上に造られた城塞都市。少し離れた高台から眺めると、空に浮かんでいるように見えるので「空の上のコルド」という意味の名前がつけられています。
アップダウンの激しい石畳の坂道の通りには、石造りと木組みが組み合わさった建物がぎっしり建ち並びます。
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5. ヴェリコ・タルノヴォ(ブルガリア)
ヴェリコ・タルノヴォ(Veliko Tarnovo)は、12世紀から14世紀にかけて栄えた第2次ブルガリア帝国の首都でしたが、オスマントルコに征服された時に、徹底的に破壊され、今は「兵どもが夢の跡」の趣きです。
蛇行する川から切り立った崖の斜面にへばりつくように建てられた家並みが印象的で、再建された教会がいくつもあります。
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6. ヨーク(イギリス)
ヨーク(York)は城壁に囲まれたイングランド中世の風情が残る街です。
街を取り巻く城壁が遊歩道になっていて、歩きながらヨークの街のさまざまな表情を楽しめます。
ロンドンからスコットランド方面に向かう幹線沿いに位置してますので、イギリス旅行の中で数時間立ち寄るだけでも価値あります。
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7. コトル(モンテネグロ)
コトル(Kotor)はアドリア海沿いの湾の奥まったところにある小さな城塞都市です。街中は石造りの古い建物がぎっしりですが、一番の見ものは、中世の街並みの背後にそびえ立つ山の急斜面に築かれた城壁と、そこを登った先から見る絶景です。
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8. カセレス(スペイン)
スペイン中西部のカセレス(Caceres)の旧市街には、観光地風情の店はおろか、近現代を思わせるものがほぼなく、中世の街並みがそのまま残っています。
マドリッドなどスペインの主要都市からのアクセスが不便なぶん、訪れる観光客が比較的少なく、丘の上の世界遺産の狭い路地を静かに散策できます。
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9. トロギール(クロアチア)
© 2015 クロアチア政府観光局 [Author] : Damir Fabijanić
トロギール(Trogir)は、クロアチアのアドリア海沿いに連なる美しい街のひとつ。城壁に囲まれた島の中には、中世ヴェネチアの影響が色濃い古い建物が密集しています。
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10. シギショアラ(ルーマニア)
シギショアラ(Sighisoara)は、ルーマニアのトランシルヴァニア地方の緑の森にかこまれたかわいい街。
特に魅力なのが夜のライトアップ。特定の観光スポットだけでなく、かなり広範囲に色とりどりの古い建物が照らし出されます。
ルーマニアの首都ブカレストから電車でもバスでも約5時間半かかります。
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