ロンドンの夏の風物詩、プロムス(Proms)。
ドレスコード無しで、リラックスして安価にクラシック音楽を楽しめます。
7月中旬から9月中旬にかけての約2か月間、世界に名だたる演奏家やオーケストラが、毎日演奏を繰り広げます。この音楽祭の魅力は、クラシック音楽ファンだけでなく、普段はあまり音楽を聴かない人たちも気軽にクラシック音楽に親めるところにあります。
正式にはHennry Wood Promenade Concertと言います。
会場はロイヤル・アルバート・ホール(Royal Albert Hall)。
ロンドンの中心、ハイドパークの南に隣接したケンジントンロード沿いにあります。
中に入ると巨大な空間。クラシック音楽のホールとしては大きいキャパ7,000人。たくさん入れて、その分チケットを安くしようというわけです。ふだんはS席の1階アリーナは椅子が取り払われて立ち見席になっています。値段は一律5£(¥975)。すいているコンサートだと、床に寝転がっている人もいます。当日並んで買います。
座席のチケット価格はコンサートによって異なる料金テーブルが適用され、
高いもので27~98£(¥2,565~18,525)、
安いもので7.5~24£(¥1,463~4,680)、
いずれも2015年8月のレートです。
1階アリーナをとりまくBox、Stallのなるべく低い階ほどよく聞こえます。その分、値段は高いですが。階が上ほど音が拡散してしまいます。ただし、上階でも舞台のサイドほど値段安めになります。
チケットは事前に公式Webサイト、電話で予約するか、当日、ハイドパークとは逆側のボックスオフィスで買えます。稀に人気の楽団、アーティストのコンサートで完売して、当日券は立ち見席だけのこともあります。
地下鉄最寄駅はサウスケンジントン(South Kensington)またはナイツブリッジ(Knights-bridge)。いずれも徒歩約10分です。Piccadilly Lineなど3線が利用できるサウスケンジントンのほうが便利でしょう。
開演前や休憩時間にはアリーナを取り巻くサークル状の廊下に沿っていくつものバー、レストランが並んでいます。飲めるお酒の種類、提供企業に特化したバーもあります。
プロムスが行われている夏の間、クラシック音楽の通常公演が行われるホールやオペラハウスは休みになり、ロンドンで生のクラシック音楽はほとんどプロムスだけです。この時期にロンドンに滞在される方はぜひ一度行ってみてください。