今、キューバに行こう!

カリブ海に浮かぶ常夏の島、キューバ。
アメリカのフロリダ半島のすぐ南にあります。

スペイン植民地時代の古い街並み、街のいたるところから聞こえてくるダンス音楽、手つかずの大自然、美しいビーチなど魅力たっぷりな国です。

キューバ旅行徹底ガイド⇒こちらへ

☆時が止まったようなハバナの旧市街

首都ハバナの魅力のほとんどは旧市街にあります。
ハバナは「カリブ海の真珠」と呼ばれています。
ヤシの木が茂る、いかにも南国っぽいアルマス広場。ハバナアルマス広場

アルマス広場からセントラル公園まで伸びる石畳のオビスポ通りがハバナのメインストリートです。植民地時代の古い建物が両側にぎっしり建ち並びます。Havanaオビスポ通り

パティオを利用したレストラン、バーがいくつもあります。
ハバナレストラン

オビスポ通りから一歩横道に入ると、キューバ人が普通に住んでいる家屋が連なり、観光客向けのレストラン、ホテル、博物館などと混在しています。

セントラル公園に面して建つガルシア・ロルカ劇場は、今もバレエやコンサートなどに使われています。ハバナ劇場

ビエハ広場。
街をねり歩くバンドがやってきました。フェスティバルやカーニバルの時期限定ではなく、これがハバナの日常とのこと。 ハバナ音楽隊

重厚なバロックスタイルのカテドラル。塔に登れば街全体が見渡せます。ハバナカテドラル

文学ファンには、キューバを愛したアメリカの小説家、ヘミングウェイの足跡を辿る楽しみもあります。⇒こちらへ

大西洋と運河に面して、いくつかの要塞があります。スペインがこの地を奪いにやってくるイギリス対策に建てたものです。ハバナ要塞

この近くに、17世紀初めにこの地に立ち寄った日本の遣欧使節、支倉常長の銅像があります。⇒こちらへ

運河を隔てたカバーニャ要塞から眺める旧市街。 ハバナ全景

上空から見るハバナ市街。ハバナ上空から

☆安くておいしい食べ物

キューバならではの料理がたくさんあります。

これはハバナの観光客向けレストランでの例です。スープ、モヒート、デザートのプリン、コヒーが付いて約¥1,600。キューバ料理1

近くでバンドが演奏を始めます。地元の人たちが行くところでは、さらに安く食べられます。

キューバ音楽の生演奏を聞きながらの食事が楽しい。
キューバ音楽生演奏2

もぎたてのバナナは甘味が多く、日本でふだん食べているのとは別の果物です。1房¥120くらい。キューババナナ

 

☆世界遺産の古都トリニダー

こちらへ

☆キューバは今も社会主義の国

1959年の革命以来、キューバは社会主義の道を歩んできました。

新市街にある革命広場。
革命の英雄、カミーロ・シエンフエゴスとチェ・ゲバラの巨大な肖像が建っています。夜になると2つの肖像だけがライトアップされて闇に浮かびあがります。 Havana革命広場1

広場を見下ろす塔はホセ・マルティ記念博物館。
以前は共産党のオフィスでした。
このあたりに政府の中枢が集まっています。 Havana革命広場2

アメリカと断交前にホワイトハウスに似せて建てられた旧国会議事堂。ハバナ国会議事堂

☆キューバの治安は良い

社会主義で生活水準がある程度平等になっているせいか、のんびりした雰囲気があります。

地方都市やハバナでも郊外には玄関を開けっ放しにしている家屋が多く見られます。暑いというのもありますが、治安の良さもうかがわせます。Trinidad通りのにぎわい

もちろん、観光客を狙うスリ、ひったくりの輩は万国共通にいますから、最低限、自分の持ち物に気を使うことは必須です。

☆近代化前の世界

長らくアメリカと断交していたせいで、今の先進国ではみられないものがキューバには残っています。

人力三輪車のタクシーが観光客のみならず地元の人たちの足になっています。 ハバナ人力タクシー

馬車も移動や物資の運搬に使われています。トリニダ馬車

のどかな農村風景。
ほとんどの家屋にガラス戸はなく、格子窓です。キューバ農村

世界遺産の街、トリニダー郊外の夜9時頃の風景。
暑いので玄関は開けっ放し、近所の人々が軒先で談笑しています。トリニダの夜

☆手つかずの大自然

ハバナから1日エクスカーションツアーが人気のビニャーレス渓谷。ここも世界遺産です。(くわしくは⇒こちらへビニャーレス渓谷

ラム酒工場見学、タバコ工場見学、キューバ料理のランチ、洞窟探検、渓谷が見渡せる絶景ポイントで休憩というメニューで59CUC(2016年5月のレートで¥6,600)。

☆観光産業に力を入れていますが・・・・・

アメリカの経済制裁で苦しい経済状況の中、社会主義政権は観光を国の基幹産業と位置付けて振興を図ろうとしていますが、公共交通機関の整備などまだまだの感があります。

キューバでは珍しい観光アトラクション。
ビニャーレス渓谷1日エクスカーションツアーで訪れる、植民化以前の暮らしの再現。
キューバ原住民の住居の再現2

この先、こういうアトラクションが増えていくのでしょう。飾らない素朴な良さがなくなっていくことの裏返しですが。

☆キューバへの道

キューバと言うと、遠いような感じがしますが、意外とそうでもありません。メキシコ、カナダ、バハマなどカリブ海のいくつかの島を経由することになります。日本からの直行便が飛んでいるトロントかメキシコシティ経由が便利です。時間はかかりますが、パリ、アムステルダム、マドリッド経由もあります。

時差は-14時間。サマータイム実施時期は-13時間です。

また、この先、カリブ海クルーズで立ち寄ることもできるようになるようです。

入国審査は、事前にツーリストカードを取得しておく以外は他の国と変わりありません。キューバ入国審査

2015年、アメリカとの国交回復が話題になりました。今(2018年11月)時点でも経済制裁は続いていますが、これが将来、解除されれば、欧米資本がどっと入ってきて、観光開発が進むことでしょう。

今の素朴な良さが変わってしまう前に訪ねてみてはいかがでしょうか。

皆さんのすてきなキューバ旅にこの記事がお役にたてることを祈っています。では、よい旅を!