オンダリビア(Hondarribia)があるバスク地方は、スペイン北東部からフランスにまたがり、古くから独自の文化が育まれた地方です。 ⇒地図
スペイン・バスクの東の端に位置するオンダリビアは、小高い丘の上に、カラフルな木組みの家が建ち並ぶ美しい街です。
歩きながら左右の家並みをじっくり観ると、装飾された窓枠や、赤や緑などのカラフルなバルコニーに飾られた花々が、オンダリビアの街全体の豊かな色彩感を醸し出しているのがわかります。
オンダリビアの中心のアルマス広場(Pl.de Armas)に面して建つのがカルロス5世城塞。今はパラドール(国営ホテル)として使われています。
パラドールの1階はバーになっていて、宿泊者でなくても利用できます。
オンダリビアは、かつではバスク地方の重要拠点であったため、城壁に囲まれていました。その跡を今も見ることができます。
城壁跡は遊歩道になっていて、緑豊かなバスクの野原を眺められます。旧市街の周囲の住宅地から旧市街に入る時は城門をくぐります。
筆者が訪れた日(2016年9月7日)はお祭りでした。翌日が最も盛り上がる日とのことでした。
☆オンダリビアへの行き方
バスク州の中心都市のひとつ、サン・セバスチャン(San Sebastian、バスク語ではDonostia)からバスで約40分。1時間に1本の運行です。バスは旧市街の丘に登るすぐ手前に着きます。
サン・セバスチャンのバス乗り場は、ギプスコア広場(Pl. de Gipuzkoa)。
⇒地図
☆渡し船で国境を越える
オンダリビアはスペインのバスク自治州の東の端にあり、入り組んだ湾のようなビダソワ川を隔てた向こうはフランスです。⇒地図
川の向こうのアンダイヤ(Hendaye)とは渡し船で行き来できます。こんな小さな船で国境越です。30分ごとの運行です。
アンダイヤへは、フランスのボルドーから列車で2時間25~50分。パリからの直通TGVもあります。アンダイヤの駅から渡し船乗り場まで3.5キロあり、バスは本数が少ないので、タクシーを拾ったほうがいいでしょう。
オンダリビアは元々は漁村でしたが、最近は、観光客が急速に増えているとのこと。サン・セバスチャンから気軽に行けますので、美しい家並みを観に、ぜひお出かけください。