「アメリカ・カナダ」カテゴリーアーカイブ

カナダの美しい街で癒される:キングストン

キングストン(Kingston)は、カナダのオンタリオ湖畔の美しい街。

ビジネスでも観光でも、トロント、モントリオール、オタワなどのカナダ東部の大都市を訪れた際に、「いなかでのんびりしたい」という方にお薦めです。

この3大都市の間にあって2~3時間半で行けます。 18,19世紀のカナダ草創期の歴史をしのぶ建物が多く残り、郊外のセントローレンス川、リドー運河沿いにはのどかな景色が広がります。

☆カナダ草創期の歴史をしのぶ建物

街のシンボル、キングストン市庁舎。 湖畔にあり、前は公園になっています。観光案内所はこの公園にあります。キングストン市庁舎

今も業務で使われている内部を観て回れます。↓ステンドグラスが美しいメモリアルホール。 キングストン市庁舎メモリアルホール

夜はライトアップされて荘厳な感じです。 キングストン市庁舎夜

市庁舎の近くにあるセント・ジョージ英国国教会。ネオクラシック様式の堂々とした趣きです。キングストンセント・ジョージ英国国教会

こちらはセントメアリー・カテドラル。
ゴシック様式の影響がある建築です。キングストンセントメアリーカテドラル

内部のステンドグラスが美しい。キングストンセントメアリー内部

歴史的な建造物だけではなく、ふつうの民家も美しく整えられています。こんな家々が通りに並びます。キングストン美しい家

☆オンタリオ湖畔を散歩する

湖畔には散策路が整備され、のんびり散歩できます。これは19世紀半ばに建てられた海上防衛施設。今は博物館になっています。キングストンマニータワー

☆クラフトビールを飲む

カナダはその土地ごとの小規模な地ビール(クラフトビール)作りがさかんです。キングストンにも醸造所併設のパブがあります。市庁舎から歩いて3分くらいのところにある「キングストン・ブリューイング」。キングストンブリューイング

エール系が多いのはイギリスと同じですが、イギリスと違って、ちゃんと冷えています。瓶ではなくサーバーからつがれるのがうれしい。たくさんの種類のビールとともに地元の食材を使った料理も食べられます。1/2Pintのビール2杯と食事で¥3,000~4,000くらい。

☆セントローレンス川をクルーズ

セントローレンス川をクルーズ船で巡るのも楽しみです。キングストンクルーズ船

セントローレンス川は、川と言うより湖のようで、サウザンド・アイランズ(千の島々)と言われる小さな島が点在しています。

キングトン発の3時間クルーズでは、ガナノクェ近くの小島を巡ります。島まるごと家のような趣きの島もあります。

ガナノクエ小島の家

クルーズには乗船だけ/ビュッフェのランチ込の2つの料金があります。乗船だけでも売店で軽食と飲み物が買えます。カントリーミュージックの生演奏もあります。

☆キングストンで泊る

トロント、オタワ、モントリオールからの日帰りも可能で、これらの都市間を移動の途中に寄ることもできますが、短時間で名所だけ見学して帰るというより、数日滞在して、のんびりしたい街です。

宿泊は、街の中心の市庁舎の周辺をお薦めします。朝夕の湖畔の散歩が気持ちよく、ライトアップが美しい建物もこの近くです。いくつものリゾート風ホテルがあり、部屋から湖を眺められるホテルもあります。

☆キングストンへのアクセス

トロントからバスで約3時間。1日10便くらいあります。

鉄道なら2時間~2時間半。1日10便くらいあります。

オタワからバスで2時間45分、鉄道で約2時間。便数はトロントより少な目です。

鉄道のほうが若干早いですが、料金は高めです。

メガバスのサイト⇒こちらへ
グレイハウンドカナダ⇒こちらへ
VIA鉄道⇒こちらへ

鉄道駅もバスターミナルも街の中心から離れており、路線バスかタクシーを使うことになります。バスやタクシーに乗る時は行先を「ダウンタウン」または「シティホール」と言うようにしましょう。紛らわしいのですが、街の中心という意味で「シティセンター」と言うと、街の中心から離れたローカルバスターミナル「キングストン・センター」に行ってしまいます。

季節的には春から秋にかけてがいいでしょう。カナダでは短いですけど。冬は少々殺風景かもしれません。

さて、いかがでしたでしょうか。皆様のカナダ滞在の折に、この記事がお役に立てれば幸いです。

ナパワイナリー巡り

最近、ヨーロッパの名産地に匹敵する名声を獲得しつつあるカリフォルニアのナパワイン。

ナパのあるナパバレーは多くの観光客が訪れるアメリカ西海岸屈指の観光地ですが、それを感じさせないのどかな自然に触れながら、ワイナリーを訪れておいしいワインを味わうことができます。

そして、ありがたいことに、ナパは日本から最も手軽に出かけることができるワインの名産地でもあります。

☆ナパってどんなところ?

サンフランシスコから北へ約50キロのナパから北西に向かってカリストーガまでの細長い盆地に、ブドウ畑の丘陵が広がり、多くのワイナリーが点在しています。ナパバレー景色

前衛的な奇抜な外観のワイナリー、ヨーロッパの古城のようなワイナリー、リフトに乗ってアクセスする丘の上のワイナリーなどのユニークなところもあり、ワインを味わうだけでなく、ワイナリーを巡る楽しみもいっぱいです。ワイナリ噴水

多くのワイナリーではテイスティングコーナーが充実していて、テラス席でまわりの緑の丘を眺めながらワインを楽しめるところもあります。Napaテラス席

ツアーでも個人での訪問でもテイスティングできるワインはあらかじめ決まっていますが、追加料金を払って、興味のあるワインをテイスティングできるところもあります。

軽食を食べられるところもありますが、HPなどで禁止事項になっていない限り、チーズやクラッカーなどの小さいパッケージのおつまみをあらかじめ買って持ち込むのがお薦めです。

☆ナパへのアクセス

ビジネス客が多いこともあって、日本からサンフランシスコへは多数の直行フライトがあります。座席の供給数が多いせいもあって、値段はそれほど高くありません。

サンフランシスコからナパへは、
1. 空港または市内でレンタカーを借りる
2. 空港から直通バス(要予約、ネットで)
3. 空港または市内から鉄道(Bart)、船、路線バスを乗り継いでいく
のいずれかになります。

☆どうやってナパをまわるか?

最も手軽なのは、サンフランシスコかナパのダウンタウンで日帰りツアーに参加することです。現地の旅行会社や観光案内所にパンフレットが置いてあります。HPには主催会社へのリンクがあって、申込みからクレジットカードでの支払いまでできます。集合場所に行くか、事前に知らせておいた宿泊先でピックアップしてもらえます。

ワイナリーを案内してもらい、話を聴き、テイスティングというパタンが多いです。サンフランシスコ発のツアーは隣のソノマ地区のワイナリーも含むことがあります。テイスティング

ナパバレーを自転車並みのゆっくりとした速度で走るアンティーク列車、ワイントレインに乗って、線路沿いに広がるワイン畑ののどかな風景を眺めながら、ワインとカリフォルニア料理で優雅な時間を過ごすのもいいですね。列車はナパから北へ約30kmのセント・ヘレナまでゆっくり3時間かけて往復します。

ツアーでは主催会社が訪れるワイナリーを決めますが、自分で選んだワイナリーをまわりたい場合は、ナパから北へ約40Kmのカリストーガまでの幹線道路を走る路線バスが使えます。Napa道路と線路

多くのワイナリーは道路沿いのバス停から徒歩圏にありますが、離れた場所にあるワイナリーへは歩くかタクシーを使います。近くの街から送迎バスが出ているワイナリーもあります。

一般の人が見学してテイスティングできるワイナリーが多いですが、予約が必要なところがありますので、事前にHPなどで確認してください。見学は決まった時間にガイドの案内でまわるところと、各自が自由にまわれるところがあります。ワインカーヴ

なお、「ナパではレンタカーを利用してまわるのが効率的」という記載のあるガイドブックもあり、実際に、ナパのワイナリーでいっしょにテイスティングしていた人が車で走り去る人も見かけたことがありますが、絶対にやめましょう。カリフォルニアでも飲酒運転は厳禁です。

みなさん、飲みすぎないように、気をつけて!

世界のワイナリー巡りは⇒こちらへ

 

 

滝だけじゃない、ナイアガラでワイナリーめぐり

ナイアガラと言うと、滝の代名詞ですが、カナダとアメリカにまたがったナイアガラ地方はワインの名産地でもあります。

ナイアガラ地図

☆ナイアガラ名物、アイスワイン

ナイアガラの名物はアイスワイン。凍ったワインではありません。ふつうのワインよりどろっとして、甘味が強い芳醇な香りのワインです。

アイスワイン用ぶどうは、ふつうのワイン用ぶどうが収穫される秋ではなく、実を樹につけたまま、気温が0℃以下になる冬を待ちます。凍結と解凍を繰り返しながら、少しずつ水分を失い、甘みと芳醇な香りをまとった果汁が実の中に凝縮されていきます。ナイアガラアイスワイン

冷涼な気候のナイアガラ地方は、このアイスワインをウリにしています。

多くの種類のぶどうがアイスワインにされるので、いろいろな味のバリエーションが楽しめます。ふつうのワインの味わいと比べてみるのがおもしろい。

例えば、リースリングのつーんとすっぱい味わいは、熟して糖度が増すと独特の苦みになります。

☆ナイアガラのワイナリーへのアクセス

ワイナリーめぐりの起点になる街は、カナダ側の滝を観る街、「ナイアガラ・フォールズ」から北に約20km(車で30分弱)の「ナイアガラ・オン・ザ・レイク」です。

いくつかのワイナリーは「ナイアガラ・オン・ザ・レイク」から歩いてアクセスでき、本数は少ないですが、路線バスを使うこともできますので、個人でまわることもできます。めざずワイナリーのWebページで開館時間を確認のうえ、お出かけください。テイスティング付ガイドツアーで見学することが多いです。

「ナイアガラ・オン・ザ・レイク」は植民地時代のイギリス風の建物が残る美しい街ですが、アクセスが良くないのが難点です。ナイアガラの滝からの路線バスがある夏場以外はタクシーに頼るしかありません。

そこで、宿泊施設が豊富な「ナイアガラ・フォールズ」に泊るのが便利です。滝に隣接した街です。ナイアガラの滝2

☆ツアーでナイアガラワイナリーめぐり

ツアーに申し込むと、「ナイアガラ・フォールズ」か「ナイアガラ・オン・ザ・レイク」のホテルにピックアップに来てくれ、2~4か所のワイナリーを巡ります。

「ナイアガラ・フォールズ」から北に向かう、ナイアガラ川沿い。川の向こうはアメリカです。ナイアガラ国境2

半日ツアーの軽食。ナイアガラワイン軽食

1日ツアーはランチ付になります。いろんな国からのワイン好きが集まるので、話がはずみます。ナイアガラワインテイスティング1

ひんやりしたワイン蔵にも案内してもらえます。ナイアガラワイン蔵

このエリアまで車で約2時間の大都市、トロントからの1日ツアーもあります。

カナダ東部の旅行では必ずと言ってよいくらい訪れるナイアガラの滝ですが、半日加えて、のどかな田園風景の中でおいしいワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

サンフランシスコのベイエリアをサイクリング

観光でもビジネスでも訪れることが多い、サンフランシスコのお楽しみをひとつご紹介します。ゴールデンゲートブリッジがあるベイエリアのサイクリングです。

2014年10月、晴天の朝、9時頃、ダウンタウンを出発しました。

☆自転車を借りる

サンフランシスコの街の中心、パウエルから名物のケーブルカーに乗ってフィッシャーマンワーフへ。レンタル自転車ショップがいくつもあります。自転車のタイプによって料金は違います。筆者の借りた自転車は2時間で20ドルでした。お店のスタッフの人が、地図を指示しながらサイクリングコースを教えてくれます。

☆ゴールデンゲートブリッジへ出発

ゴールデンゲートブリッジまでは湾沿いを走ります。橋全景

意外に起伏があって、頻繁にギアチェンジします。特に、ゴールデンゲートブリッジの入り口に登るところがかなりの急坂です。 SFサイクリング急坂

ここから渡ります。サンフランシスコ自転車&自分

歩道兼自転車道には歩いている人、走っている人もいるので、慎重によけてペダルをこぎます。橋の上

湾とその向こうにサンフランシスコの街。絶景です。SF市街遠望

車道を隔てて反対側は太平洋の大海原です。SFサイクリング太平洋2

渡り切ったところに広場があります。 最高のビュースポットなので、大勢の人たちが集まって写真撮ったり、景色を眺めてます。夜景もきれいでしょうね。公園

このあたりに住みたい人が多いのも納得です。サイクリングだけでなく、ランニング好きの方には絶好のコースです。平日の昼間にもかかわらず、走っている人もけっこういました。

☆サイクリングのティップス&ご注意

筆者の所用時間は最低料金の2時間でぎりぎりでした。脚力の弱い方はゴールデンゲートブリッジを渡った先のビューポイントでゆっくりしていると、2時間を超過しますが、すばらしい景色の中のサイクリングが魅力ですから、追加料金を払ってもゆったり走ったほうがいいでしょう。

天候を確認してから出かけましょう。名物の霧がかかる時は避けたほうがいいでしょう。筆者が訪れた日も、自転車を返してから1時間くらいでベイエリアが霧につつまれ、ゴールデンゲートブリッジが全く見えなくなりました。よくあるそうです。

カリフォルニアの風を感じて走るのは最高に気持ちいいですよ!

アメリカの京都~フィラデルフィア

歴史の浅い国アメリカですが、古都と呼ばれる街はあります。17世紀、ヨーロッパからの初期の移民が住み、独立運動の中心になった街、フィラデルフィア。18世紀は北アメリカ最大の街で、今も独立宣言が起草された建物が残っています。日本で言えば京都でしょう。(⇒地図)

ニューヨークのポートオーソリティのバスターミナルからグレイハウンドのバスで2時間10分ということでしたが、行きも帰りも渋滞にはまり、3時間超の旅でした。片道$18.5。1時間にほぼ1本出ています。フィラデルフィアのバスターミナルは街のほぼ中心にあります。

アムトラックだともう少し早いですが、値段が高い。割引がないと$100以上になります。

近代的な高層ビルの間に18世紀に建てられた教会が妙にフィットしています。フィラデルフィア中心

植民地時代の建物が街のあちこちに点在しています。フィラデルフィア独立モニュメント

オープンデッキの観光バスで市内の見どころをぐるっと一周し、植民地時代に開けた通りを歩きました。 フィラデルフィア古い通り

アメリカのトップオーケストラのひとつ、フィラデルフィア管弦楽団の本拠地は、今世紀になって新築されました。フィラデルフィアホール独立記念館は入場が予約要で入れず。他にちょっと離れたところに美術館もあります。

主な見どころは中心街に集まっていて、歩きと路線バスと地下鉄を少し使うだけでまわれます。

中心街の北側は治安が悪いとのことです。

ニューヨーク滞在の折には、手軽にアクセスできますから、1泊2日でぜひお出かけになってはいがかでしょうか。