音楽の都、ウィーン。
クラシック音楽ファンも、ファンでない人も憧れを感じませんか。一度はウィーンを訪れて最高の音楽を生で鑑賞してみたいものです。
そしてクラシック音楽の頂点がオペラ。
歌手、オーケストラ、演出、舞台装置、衣装などさまざまな見どころが合わさって、オペラは総合芸術と言われています。
ウィーンの中でも最も格式高く、上質のオペラを見せてくれるのがウィーン国立歌劇場です。
ここでは、その魅力、チケットの取り方、どんな服装をしていけばいいか、オペラ鑑賞前後の楽しみ方、ウィーンでの宿泊などをご紹介します。
☆ウィーン国立歌劇場
でかい、というのが第一印象。ウィーン国立歌劇場は荘厳な建物です。まさにオペラの殿堂。
オペラと言うと高尚で敷居が高そうな印象をお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、その理由のひとつがストーリーがわかりずらいこと。でも、字幕があれば安心です。
入ってから席に着くまでに通る、宮殿みたいなホワイエもみどころいっぱいです。高価でないチケットを買って入ってもプチ貴族気分を味わえます。
ビュッフェの内装も豪華です。飲み物の値段は一部の高級品を除いてリーズナブルです。
☆オペラ鑑賞前に近くを散歩する
ウィーン国立歌劇場のまわりの徒歩10分圏内に、ウィーンの観光名所が集まっています。⇒地図
ザッハトルテで有名なホテルザッハーはウィーン国立歌劇場から通り1本先にあります。1Fのカフェには待ち行列ができます。
ウィーンのランドマーク、シュテファン大聖堂は入るだけなら無料で、暑い時はここに入るとひんやりします。エレベータ(有料)で塔に登ってウィーンの街を見下ろすこともできます。
シュテファン近くのグラーベン通りの「ペスト記念碑」。17世紀に多数の死者が出たペストの終焉を記念して建てられました。
観光客でごったがえす喧騒に疲れたら市立公園を散歩してみるのもいいでしょう。大作曲家たちの像がところどころにあります。
☆オペラ鑑賞の後は
ウィーン国立歌劇場からシュテファン大聖堂までのケルントナー通りがウィーン一番の目抜き通りで、オペラが終わる時刻(10~11時)でも人通りが絶えません。
筆者はいつもここを歩いて、シュテファン大聖堂がある広場の屋台でビールを飲んでからホテルに戻ります。
お腹がすいていればソーセージも美味いです。夏場であれば11時を過ぎてもテラスのレストランなどもまだ開いています。
☆オペラのチケットはどこで買う
ウィーン国立歌劇場のWebページでチケットを買えます。マップが表示されて自分で席を選べます。超有名歌手、指揮者が出演する日でなければ直前まで売切れることはまずありません。
オペラ公演の当日に思い立ってチケットを買うこともできます。開演1時間前からウィーン国立歌劇場正面に向かって右側の入り口を入ってすぐ左側に売場があります。
ここに入ろうとすると、チケットを買わないかと勧誘されることがありますが、窓口で買える限りは相手にしないほうがいいでしょう。
当日以降の公演日の前売りチケットの発売所は、ウィーン国立歌劇場を挟んでケルントナー通りと反対側のOperngasse 通りの向こう側の(⇒地図2)建物にあります。
☆オペラ鑑賞の服装は
オペラというと、どんな服装でいこうか悩まれる方がいます。特に女性です。
ウィーン国立歌劇場に来る日本人客はやたらと着飾っている人が多い印象です。男性は上着にネクタイ、女性はいかにも高そうなドレス、着物の人もよく見かけます。
しかし、筆者はそんなに服装を気にしなくていいと思います。1階平土間など値段が高い席ほど、ドレスアップしている人は多いですが、5-6月、9月の暑い時にはノーネクタイで上着もない人も多くいます。上部の安い席では相当ラフな服装の人も見かけます。
Tシャツ、ジーンズ、短パンはさすがに場の雰囲気になじみませんが、派手な色でない襟付きシャツであれば問題ありません。
筆者は上着を着ていきますが、必須ではありません。終わってから帰る時に寒いから着ていくだけです。内陸性気候のウィーンでは昼夜の気温差が日本より大きいです。
☆ウィーンのどこに泊るか
ウィーン国立歌劇場から徒歩10~15分以内に泊ることをお薦めしたいのですが、お値段ちょっと高めになります。
筆者はシュテファン大聖堂から地下鉄で2駅のウィーンミッテ駅近くに泊ります。(⇒地図3) ウィーンミッテ駅は、ウィーンの空港へのアクセス列車が発着しますので、ウィーンに到着してすぐに荷物を置いて観光に出かけられます。
ウィーンは観光都市で、宿泊施設は高級ホテルからドミトリーまで豊富にありますから、ご自分で予約サイトの地図を見ながら、場所と値段の兼ね合いでお選びになるのがいいでしょう。
「オペラ鑑賞に便利なところを探してください」などと旅行会社に丸投げ依頼すると、旅行会社が儲かる不便なホテルをあてがわれてしまうことがあるのでご注意を。
☆おしまいに
音楽の都ウィーンでオペラ鑑賞するのは至福のひとときです。終わってからライトアップされたシュテファンの大伽藍を見ながら飲むビールも格別です。
服装を難しく考える必要はありません。オペラそのものだけでなく、劇場内の雰囲気、豪華な内装、前後の飲食や近場の観光スポットなどひっくるめて楽しめばいいのです。
そのためにこの記事がお役に立てるとうれしいです。