サッカー発祥の地イングランド、その首都ロンドンの
ウェンブリースタジアム(Wembley)は、ヨーロッパでは2番目に大きい、観客収容数90,000人の巨大スタジアムです。
イングランド代表の国際試合や、FAカップの準決勝・決勝が行われ、サッカーの聖地と呼ばれています。
1年延期になったユーロ2020では8試合が行われます。
筆者は、トッテナムホットスパーズがホームスタジアム新築中のため、すべてのホームゲームをウェンブリースタジアムで行っていた2017-18シーズンのLiverpool戦を観戦してきました。
場内に入ると、でかい! という印象です。屋根がスタンドをほぼ完全に覆っていますが、屋根を支える柱がないので、ピッチまでを視界をさえぎりません。ただ、ピッチとスタンドの間に若干のスペースがあるうえ、1階席の傾斜が緩いので、ピッチまでの距離は少し感じます。
イングランドサッカーの醍醐味を味わえますが、スタジアムはサッカーを観るだけの場所ではありません。
☆ホスピタリティプログラム
ウェンブリースタジアムの観戦チケットにはさまざまなランクがあって、支払った料金に応じてホスピタリティプログラムが用意されています。
「Premium Seats & Hospitality」のチケットを買うとプレミアムラウンジを使えます。
観戦だけのチケットの2倍以上の320£(≒¥48,000)でしたが、ここでの試合前の食事、ハーフタイムの飲み物が含まれています。試合後も有料ながら飲み食いしてくつろげます。
どのような人向けなのかわかりませんでしたが、さらに特権層だけのためのラウンジもありました。
王室御用達のシャンパンのバーもありました。ここは誰でも使えますが、かなり値段高そうでした。
日本のスタジアムとの違いは、スタジアムに入ってから座席につくまでに、スポーツ観戦に訪れる観客をもてなす施設が、たくさん用意されているということです。
☆ウェンブリースタジアムへのアクセス
最寄駅は地下鉄Metropolitan LineとJubilee LineのWenmbley Park駅です。ロンドン中心街からはMetropolitan Lineのほうが停車駅が少なく早く着きます。
試合前には駅からウェンブリースタジアムまでの約500m、幅約15mの道に人があふれます。
間際にはセキュリティチェックにも列ができますので、余裕をもってお出かけください。
多くの観客が集中するので、試合後の混雑はすごいものがあります。駅構内への入場制限がかかるので、人の波は途中で何度も止まります。
筆者の訪れた試合は、8万人を超える大入りで、試合終了後すぐに退出しましたが、電車に乗れるまで約1時間かかりました。
☆観戦チケット入手方法
主催者のホームページで買います。ユーロ2020であればUEFAのホームページです。
チケット転売サイトや、当日、駅とスタジアムの間にいるダフ屋から買うこともできますが、偽物をつかまされないようにご注意ください。
筆者の訪れた試合では、チケットの名義人名と身分証明書との突合せチェックは行われまでんでしたが、今後はあるかもしれません。
☆ユーロ2020のウェンブリースタジアム
完成が遅れていたトッテナムの新ホームスタジアムが2019年4月にオープンしてからは、イングランド代表の試合やカップ戦が行われていますが、ユーロ2020では、イングランド代表のグループステージの3試合など全部で8試合が行われます。
準決勝と決勝の収容観客数をキャパの75%に引き上げることが物議をかもしていますが(2021年7月2日現在)、ここで観戦したサポータの集団コロナ感染が判明しているので無理からぬことです。
日本からユーロ2020観戦に訪れることができないのは残念ですが、コロナ終息後、ロンドン滞在中に試合があれば、ぜひ訪れてみることをお薦めします。