サンパウロの東洋人街

2014年ブラジルワールドカップ観戦の旅で、サンパウロの東洋人街に行ってきました。

ブラジルはたくさんの国からの移民で成り立っている国ですが、戦前に移住した日本人のほとんどはサンパウロとその周辺に定着しました。

サンパウロの街の中心のセー広場から地下鉄で1駅のところにあります。歩いても10分ほど。赤い鳥居をくぐって入ります。

中はサンパウロ市内の様子と明らかに違った雰囲気。日本の地方の大きめの街(例えば、ぼくのいなかの津市)に近い。サンパウロ街中

地図を見ながら歩いていると、老人が「なにかお困りですか?」と丁寧な日本語で声かけてくれました。

外国に来たら自分から日本語は絶対に話さないようにしているのですが、ここでは店員のおばさんに「日本語できますか?」ときいてみました。移民のたぶん3世4世だと思われますが、「はい、少し」とのこと。このあたりの人たちの日本語はみな丁寧でした。日本では最近乱れもある敬語の使い方が完璧。

うわさに聞いていた通り、通りでは中国語もけっこう聞こえました。

定食を食べてみました。海外旅行では日本で食べられるものは食べないようししていますが、ここでは逆に、みそ汁、焼きそば、春巻、ピラフなど、日本の定食屋で食べられるものを選んでみました。移民の人たちが日本の味を守り続けているか確かめたかったのです。サンパウロ定食

みそ汁は出汁がうまくとれてないようでおいしくなかったが、他は日本で食べるのとほとんど変わらない。

日本語の新聞も売っていました。その名も、「ニッケイ新聞」。いつも読んでる日本経済新聞とは関係ありませんが、偶然にも値段は同じ¥160くらい。ニッケイ新聞

わずか2時間ほど歩いただけでは、移民の人たちが数十年してきた苦労などしのぶ由もありませんが、地球の裏側にもわが日本が息づいているのはうれしくなりました。