イギリスの美しい田舎、北ウェールズ。小高い緑の丘と入り組んだ海ののどかな景色の中に、歴史を感じさせる古城が残る中世の街がたたずんでいます。この中からの筆者が訪れた2つをご紹介します。
ウェールズはイギリスの一地方扱いですが、元々は別の国で、かなり強引にイングランドに併合されたという歴史があります。
今は「イギリス」と一言で呼んでますが、元々は別の国だった4つの国からできています。そのため正式国名に連合王国(United kingdom)がつくのです。
☆コンウィ(Conwy)
コンウィは古城から連なる城壁に囲まれた街です。城壁の上は遊歩道になっています。
城壁に面して民家が建ち並びます。城壁の上を散歩しながら街を見下ろすことができます。
☆カナーヴォン(Caernavon)
日本ではまだあまり知られていませんが、カナーヴォンはイギリス国内、ヨーロッパではかなりメジャーな観光地で、古城の城壁前の駐車場には観光バスがたくさん停まってます。
街の造りはコンウィと同じで、城壁が街を取り巻き、その一角がりっぱな造りの城郭になっています。但し、コンウィと違って、城壁の上はほとんど歩けません。
古城の中庭。城郭の中に、歴史を紹介し、資料を展示しているスペースもあります。
塔のいくつかには登れます。螺旋状の石の階段はかなり急ですので、体力に限界のある方は、海に近い方の塔に登られることをお薦めします。
カナーヴォンはイギリスの王室の皇太子即位式が執り行われるところです。儀式の際に王室の人たちが民衆の前に現われるロイヤルテラス。
ロイヤルテラスからの眺めると、街の向こうに小高い緑の丘が連ります。のどかなウェールズの風景です。
☆北ウェールズへのアクセス
ウェールズの首都カーディフからはかなり時間がかかりますので、ロンドンから列車でチェスターを経由して行くのが便利です。マンチェスターからも近いです。
ロンドン⇔チェスターは鉄道で所要約2時間~2時間半。
マンチェスター⇔チェスターは鉄道で所要約1時間~1時間半。
(いずれも直通もありますが、乗り換え待ち時間によって所要時間が異なります。)
チェスターからコンウィは列車で1時間弱ですが、コンウィの城壁内の駅に停車する列車は少ないので、約1.5キロ、チェスター寄りのスランドゥドゥノ・ジャンクション(Lianduduno Junction)で下車して、徒歩約15分、もしくは、バスで街まで行くことができます。徒歩で行くと、正面にお城、右に海を見ながらの、気持ち良いアクセスです。
カナーヴォンへは、
チェスター⇔(列車で1時間弱)⇔スランドゥドゥノ・ジャンクション⇔(列車で17分)⇔バンガー⇔(バスで約40分)⇔カナーヴォン
曜日によって運行間隔は異なりますが、夏の平日昼間であれば、チェスターからコンウィー方面の列車は1時間に1,2本、バンガー⇔カナーヴォンのバスは1時間に4本あります。お出かけ前にネットでお調べになることをお薦めします。
北ウェールズのバスは⇒こちらへ
では、良い旅を!