スイーツじゃないモンブラン

スイーツじゃありません。フランスとイタリアの国境にそびえるアルプスの名峰モンブラン。麓の風光明媚な村に滞在して、天気が良い時を狙って、頂近くまで登って、モンブランの雄姿を眺めてみてはいかがでしょうか。

☆フランス側のふもとの街、シャモニー

フランス側からモンブランを見上げる街、シャモニー。

ちょっと歩くとすぐに街のはずれに出るくらいの小さな街ですが、ホテル、レストランの数が多く、山岳博物館もあるアルペンリゾートです。 フランス屈指の観光地なので、夏休みとスキーのシーズンはかなり混み合います。Chamonixから見上げる

☆頂近いエギューディミディへ

シャモニーからゴンドラを乗り継いで最高地点エギューディミディに向かいます。 あっという間に富士山より高いところに到着します。6~8月はここからリフトでイタリア側に向かうこともできます。標高

今、登ってきたばかりのシャモニーの街がはるか眼下に。シャモニーを見下ろす

間近に眺めるモンブラン。風が強いと頬が痛くなります。 MontBlanc全景

こんなアトラクションも。足がすくみます。 ここで係員が写真を撮ってくれます。 撮り方によっては空中に浮いているように見せられます。足がふるえ

付属のレストランで絶景を眺めながら、まずは暖かい飲み物。それから食事するもよし、地元のサヴォアワインもあります。

☆モンブランの氷河を歩く

シャモニーからは他にもいくつかの展望台に行けます。そのひとつ、氷河メール・ド・グラスを間近に眺めるモンタンヴェールへは登山電車でむかいます。

氷河の端っこを歩いて、プチ登山家気分です。氷河ここも絶景を眺められるレストランがあります。エギューディミディよりはすいていて、テラス席もあってのんびりできます。

☆モンブランへのアクセス

フランス側のふもとの街シャモニーへの行き方は3通りあります。

①パリから列車で。途中までTGVで乗り換え。所要時間5時間半~7時間。本数多数。列車の接続次第で時間がかかるのが難点。

②ジュネーブからバスで。所要1時間半~2時間。1日3便。ジュネーブのバスターミナルは駅から徒歩5分のわかりやすい場所にあります。このルートが一番のお薦め。

③スイスのマルティニから列車で。以前、筆者が行った時は悪天候でしたが、絶景路線だそうです。

④イタリアのミラノからバスで。クールマイヨール経由で約5時間。

モンブラン観光はフランスやイタリアから来るより、スイス旅の一部に組み込むほうがいいと思います。

☆モンブランを越えてイタリアへ

イタリア側の麓の街はクールマイヨール。シャモニーからバスでモンブラントンネルを抜けて、所要40分くらいです。 クールマイヨール

イタリアではモンブランはモンテビアンコを呼ばれてます。 ここもホテルの数多く、夏冬のハイシーズンにはけっこう混み合うのでしょうが、筆者が訪れた5月はひっそりしていました。

ゴンドラで展望台に登ると、はるか遠くにはマッターホルンが小さく見えます。 イタリア側

☆クールマイヨールへのアクセス

クールマイヨールへはフランスのシャモニーからだけでなく、イタリアのミラノからバスでアクセスできます。所要4時間くらい。途中のアオスタの谷に入ってからは眺めの良い旅を楽しめます。

モンブラン観光はジュネーブから日帰りで出かける人が多いですが、ここはぜひ一泊することをお薦めしたい。天気が悪い時にエギューディミディなどの展望台に登っても、周囲はまっ白で何も見えません。複数日あれば雲が切れた時を見計らって展望台に登ることができます。

麓に滞在中は、モンブランは雲に隠れて見えなくても、のどかな村を散歩したり、たくさんあるレストランでおいしいものを食べたり、と楽しみはたくさんあります。