キューバの首都、ハバナに日本人の銅像があります。
腰に刀を差し、羽織、袴姿の支倉常長(はせくらつねなが)です。
江戸時代が始まったばかりの1613年、仙台藩主伊達正宗によりヨーロッパとの交易を求めて派遣された支倉常長は、太平洋を渡り、この地を経てスペイン、そして目的地ローマに赴きました。この像は2001年に仙台育英学園より寄贈されました。
ローマまで8,700km。遠い国まで来て、日本のサムライの銅像を見るのは新鮮な体験です。飛行機がなく航海技術も拙かった時代に、こんな大旅行をした日本人に思いを馳せるひとときです。
ハバナ旧市街の北東のはずれ、アルマス広場から運河沿いをプンタ要塞まで歩いていく途中にあります。ヤシの木が茂り、運河の向こうにカバーニャ要塞、モロ要塞を見ながらの気持ち良い散歩道です。現代日本の祭りを紹介したパネルもありました。ハバナの人たちに日本が身近になればいいですね。