ヨーロッパへの弾丸ツアーのお薦めです。
観光でヨーロッパ旅行するって、数か月前から計画して、休暇をとる根回しして、フライトやホテルの予約など綿密な準備するものだって思ってませんか?
ヨーロッパは遠くて、行き帰りに時間はかかりますが、そんなたいへんなものではないのです。
予定していた仕事が急遽延期になって、来週の月曜と火曜が空いたから、休みを取ってイタリアでおいしいものを食べてこよう! とか。
来週火曜が祝日だから月曜を休んで、ドイツのいなかの風情ある街を歩いてこよう、とか。
こんなヨーロッパ弾丸旅行では、4日あれば可能で、丸々3日間ヨーロッパに滞在できます。仕事を終えた日の夜行便で出発すれば、休暇初日の朝からヨーロッパに居られます。
金曜の夕方7時すぎまで仕事していても、土曜の午前中にはこんなところに居られます。
休暇3日目の夜か4日目の早朝に帰国便に乗れば、休暇翌日の朝から出勤できます。
土日の前後に2日間の休暇を取ればいいのです。木金月火のいずれが祝日であれば、休暇取得は1日でOKです。こんなヨーロッパ弾丸旅行が可能になったのは
羽田発の夜行便
のおかげです。
今はコロナ対応の水際対策が厳しいために、フライトが減便されていますが、2020年1月時点でこれだけありました。
★エールフランス 23:50発→4:50パリ着
★JAL 2:45発→6:25ロンドン着
★ANA 0:55発→5:20フランクフルト着
★ANA 1:55発→6:00ウィーン着
着いた先で乗り継げば、ヨーロッパのたいていの街に午前中の早い時間に到着できます。例えば、ANAのフランクフルト乗継で、ローマには9:10、マドリッドには10:25、プラハには7:35などです。
仕事が終わって、家に帰って、シャワー浴びて、荷造りして、羽田に行けば、翌日午前中からヨーロッパのたいていの街で遊びまわれるのです。
上記のフライトの他に中東(ドバイ、ドーハ)経由もあって、上記のANA、JAL、AFより安価ですが、到着時刻が一部の東欧の街を除いてはお昼すぎになってしまいますので、ヨーロッパ弾丸旅行では使いにくいです。
☆帰国して即出勤もできる
出社時刻にもよりますが、弾丸旅行が終わった翌日早朝にヨーロッパから羽田に帰ってくるフライトもあって、羽田空港のシャワールームでさっぱりして、そのまま出勤もできます。
2020年1月時点でこれだけありした。
★JAL ロンドン9:35発→翌日6:25着
★ANA フランクフルト11:30発→翌日6:55着
★ANA ウィーン11:55発→翌日6:55着
スケジュール的にきつすぎて仕事に支障が出そうという方は前日(休暇最終日)の夜に帰って、自宅で一晩寝てから出勤のプランもありますが、この場合、現地出発時刻が休暇最終日の前日(4日間の弾丸旅行であれば3日目)の夜になります。例えば、
★JAL パリ19:00→翌日14:55着
★ANA ミュンヘン20:00発→翌日15:40着
★AF パリ23:20→翌日19:25着
羽田から出発して成田に帰ってくることもできますので、夕方着の場合は上記以外にも選択肢が増えます。夕方着いて即出勤しないので、アクセス不便な成田空港でもいいということです。
☆直前のフライト予約もできる
航空会社のサイトでは出発直前までフライト予約ができます。直前になるほど値段は上がる傾向にありますが、2、3日前でも空席があれば買えます。稀ですが1週間を切ってから値段が下がることもあります。
(国際線航空券のしくみは⇒こちらへ)
ヨーロッパ弾丸旅行で注意すべき点がひとつあります。
☆最低滞在日数にご注意
航空会社のほとんど(ここでご紹介したものも含め)は、割引運賃適用に現地の最低滞在日数を条件にしています。
例えば、金曜夜日付が変ってから出発して、現地を火曜朝に出発して帰国するのはOKですが、現地を月曜夜に出発しようとすると料金が大幅に跳ね上がってしまいます。割引価格で15万円弱の時期なら30万円以上になるくらいのイメージをお持ちください。
現地に4日間滞在することを割引の条件にしているからです。この場合、現地に土日月だけでなく火も滞在していなければならないということです。もしくは、金曜夜の日付が変らない時刻に出発するかです。言い換えると、行きのフライトに乗ってから最低3回、24時を越えなければならないということです。
最近、リーマントラベラーと称して、フルタイムで働きながら、超短期の海外旅行を頻繁に繰り返している人がいますが、これは、高額のフライト料金を払える財力があって可能になっているのです。
☆ホテル選びのコツ
ヨーロッパ弾丸旅行では時間を有効に使いたいものです。目的地に着いたらすぐにホテルに荷物を置いて観光に出かけたいですよね。
空港からタクシーでホテルに向かうという方以外は、空港アクセス列車やバスが発着する駅の近くのホテルを予約するのがコツです。例えば、
★ロンドンならヒースローエクスプレスが発着するパディントン駅近く
★ローマならレオナルドエクスプレスが発着するテルミニ駅近く
★パリならRER一本で行ける北駅かサンミッシェル付近
ヨーロッパの主要都市では、空港アクセスの起点となるエリアにホテルが密集していることが多いです。
☆荷物は小さく
弾丸旅行では持ち物は少なくて済みます。
行きのフライトでは荷物を預けないほうがいいでしょう。到着後、荷物が出てくるまで待つのは時間のムダです。ロストすると荷物を探している間に旅行が終わってしまいます。
各エアラインで機内持ち込みできる荷物のサイズと重量をおしえてくれますので、その範囲内に抑えましょう。
☆滞在先は1つか2に絞る
弾丸旅行では現地の移動に時間をとられると満足度が下がってしまいます。あまり欲張らず観光する都市を絞るのがコツです。どうしても複数都市に行きたい場合は、到着と帰国を別都市にしましょう。例えば、
★ヴェネチアに着いて2日間観光し、2日目の夜にミラノに移動、3日目はミラノを観光し、ミラノから帰国する
★フランクフルトに着いて、ロマンティック街道をまわってミュンヘンから帰国する
☆計画を綿密に
ヨーロッパ弾丸ツアーでは現地での行動予定を綿密にしましょう。
美術館、教会などオープンしている時間が限られている場所から優先して訪れる時間を決めるのがコツです。また、目的地/施設のWebページでオープン時間を確認しておきましょう。ガイド本の記載から変わっていたり、臨時のクローズもあります。今日行って閉まってたけど、明日はもう帰国、なんて残念すぎます。
クローズ30分~1時間前に入場を締め切るところがあったり、入場までに長蛇の列で待つこともありますので、余裕あるプランニングが必要です。
ショッピングや街歩きは教会や美術館が開いていない早朝や夕方5~6時以降にすれば、より多くの観光スポットを訪れることができます。
お目当ての古代遺跡が臨時閉鎖中だった、現地鉄道がストで目的地にたどり着けなかった、マラソン大会で交通規制のために街歩きできなかった、といったガイド本に載っていないことが発生すると、悔しい思いをしますので、旅立つ前の情報収集は重要です。限られた場所、日数なので、調べる量は多くなりません。
訪れる街の公式の観光案内所のHPは参考になります。都市名+touristinformation で検索すると出てきます
旅行業界で添乗員さんたちが参考にしているサイトもあります。有名どころのピックアップですが、現地最新情報がわかります。 ⇒こちらへ
☆時差ボケ対策
フライトで眠れるかどうかは個人差ありますが、着いた日には絶対昼寝をしないのがコツです。帰国したら即日常の生活パタンに戻しましょう。ヨーロッパ弾丸旅行ではこのコツで時差ボケになりにくいです。
詳しくは⇒こちらへ
☆おしまいに
さて、いかがでしたでしょうか。ヨーロッパ弾丸ツアーはフライトのコストが割高に感じてしまうかもしれませんが、最近は時期を選べば10万円をちょっと超えるくらいで往復できることもあります。コツさえわかれば直前でも気楽にヨーロッパに遊びに行けるのです。
最近、女子一人の弾丸無茶旅を薦める本が話題になりましたが、ヨーロッパ弾丸ツアーは無茶だとは思いません。おっさんの筆者もサラリーマン時代には何度かやっていますが、時差ボケにならない分、身体的な負担は1週間や10日の旅とささほど変わらなかったという実感があります。
この記事が、忙しい皆さんが気軽にヨーロッパを楽しむ一助になることを願ってます。