ヨーロッパの古い街を訪ねる楽しみのひとつが教会や宮殿ですよね。ステンドグラスの色合い、豪華な内部装飾、厳粛な天井の宗教画などはヨーロッパ文化の奥深さを感じさせてくれます。こうしたヨーロッパ文化の粋に包まれながら、音楽を聴くのも忘れがたい経験になります。室内楽、ソロのリサイタル、パイプオルガンなどのコンサートがよく行われています。
ベネチアの教会で室内楽コンサート。超メジャーな観光地ですから、街のどこかでほぼ毎日やっています。出演者は玉石混合。有名な楽団から、観光客目当てのバイト学生の寄せ集めまで様々ですが、演奏内容がさほどでなくとも、教会や宮殿といった歴史的建造物の中の響きにつつまれること自体が魅力的なのです。
今回(2014年9月)の演奏団体は日本にも演奏旅行にやってくるプロ楽団。チケットは 27€(¥3,500)でした。来日公演だったらたぶん5,000-8,000円くらいでしょう。
クロアチアのスプリットの古代ローマ地下宮殿でのマンドリン合奏コンサート。 学生の団体だったせいか無料でした。音が石に反射する響きはなかなか興味深かったです。(2014年9月)
クロアチアのコルチュラの教会での室内楽コンサート。観光地としてメジャーでないところでは地元の人たちの身近な楽しみになっています。100Kuna(¥1,800)
スイスのルガーノでは有名なピアニスト、アルゲリッチさんが主催する若手演奏家の フェスティバルを聴きました。10Sfr(¥1,200)
ご本人は客席でじっと耳を傾けていました。(2013年6月)
海外でクラシック音楽というと、着るものはどうする、と構える方もいらっしゃいますが、この種のコンサートではドレスコードはほとんどありません。周囲の雰囲気を乱さない程度でOKです。ジーパン、Tシャツを避けるくらいです。
チケットを買うのは難しくはありません。観光案内所で「今日どこかでコンサートをやってますか?」と尋ねるとおしえてくれます。たいていは会場入り口で買います。
街を歩いていると教会の入り口にチラシが置いてあったり、ポスターが掲示されていたりします。
出発前に観光案内所のHPからのリンク、世界各都市をカバーするチケットサイトなどで事前購入もできます。
ふだんクラシック音楽を聴かない方も、旅の思い出のひとつに楽しんでみられてはいかがでしょうか。