ブラジルの不思議な首都、ブラジリアは一見の価値ありです。
近代国家の首都は、たいていはその国で最も文化の栄えた都市か、歴史の長い都市になります。しかし、ブラジルという国はリオデジャネイロ、サンパウロなどの大都市がありながら、今から50年くらい前、なにもない原野に近代技術を使って一から新しい首都ブラジリアを造り上げました。
2014年、サッカーワールドカップ観戦のためにブラジリアを訪れました。
ブラジリアの街の中心にはバスターミナル、ショッピングセンターがまとまっていて、人でごったがえしていますが、そこからまわりを見渡すと、とにかくだだっ広い。(⇒地図)
建物と建物の間の距離が離れています 。街の中心近くのテレビ塔から眺めるとこうなります。
幅300mくらいの大通りの先にあるのが国会議事堂などがある広場。両側に整然と並ぶのが官庁の建物。道から見ると、それぞれにXXX庁と建物の壁に大きな字で記されています。
すべて車で移動することを前提に街が作られているので、私のように街歩きを楽しみにしている者にとっては困った街です。 そこでバスでぐるっと一回りしました。官庁も、商店も、ホテルも、住宅も道に沿って整然と建っています。
歴史を感じさせる重厚さとは無縁。かと言って、無機質、機能的というわけでもない。 時間をかけて回ればユニークな建物がもっと見つかるに違いないと思いました。 こんな首都って他にないでしょうね。
ブラジリアへは、ブラジルのゲートウェイである、リオデジャネイロ、サンパウロから空路で行きます。フライトは頻繁にあります。バスは安上がりですが、とんでもなく時間がかかります。広い国なのです。