ブラジル、ベロオリゾンチ市のBRT交通システム

最近すっかり話題にならなくなったBRT交通システム。
東京オリンピックのために、銀座から湾岸エリアへの新しい交通システムが計画されていました。電車のように正確で速いバスとの触れ込みでした。いちおう運行スタートしたみたいですが・・・・・

2014年6月、サッカーワールドカップ観戦で訪れたブラジル、ベロオリゾンチにBRTのお手本がありました。

路面に駅があります。横を車が通り過ぎていきます。BeloHorizonte停留所

改札口が付いています。周囲より50cmくらい高くなってますが、段差なしのスロープでホームにアクセスできます。 走っているのは路面電車かと思いきや、バスでした。連結もしていないふつうのバス。これがBRTなんですね。BeloHorizonteバス

ホームからバスへも段差なしで乗り込めます。BelohHorizonte改札

駅の横の道路はバス専用レーンみたいでしたが、一般車両の進入を妨げるものは何もない。

バスは駅を出ると一般車両と同じ路面を走ります。複数車線の幹線道路では街の郊外までバスレーンが続きます。 道路の反対側から陸橋でホームにアクセスするところがたくさんありました。

公共交通を都心地上に導入して、中心街を活性化し、環境・経済双方の面から高い効果を上げる都市整備計画に成功している都市が世界中に100以上あるそうです。特に、人口200万を越えるベロオリゾンチ市など、都心と郊外を結ぶ幹線道路の渋滞がひどい都市は導入効果大でしょう。

ここの特徴的なところは、線路を敷いて路面電車を走らせることなく、ふつうのバスを走らせていること。コストは安いし、線路を敷かないから、路線の変更が柔軟にできる。

東京のBRTは、オリンピック、パラリンピックが無観客になったことで、大勢の乗客を運んで注目を浴びることはなくなってしまいましたが、湾岸地区に人口はこの先増えますから、活躍できる機会は多いでしょう。ベロオリゾンチのBRTを見ると、そのキーになるのは、どれだけバス専用レーンと乗降場所を確保できるかだと思います。