クロアチアの天空の村モトブン(Motovun)。
2019年7月、トリュフの森とブドウ畑に囲まれた丘の上に、中世から時が止まったような建物が密集する不思議な世界を訪れました。(⇒地図)
☆モトブンを歩く
教会を取り巻く城壁の上をぐるっと歩いて一周することができます。
バスを降りて頂上に向かう村のメインストリート。建物は13~16世紀のままですが、今はレストランやみやげ物店になっています。
門をくぐると見晴の良い広場に出ます。頂上の聖ステパノ教会のすぐ下で、ここが村の中心です。
門に彫られた獅子の紋章は、ここが中世ベネチア共和国の支配下にあったことを示しています。
☆モトブンでワインを楽しむ
日本にはほとんど入ってきてませんが、モトブンがあるイストラ半島はワインの名産地として知られています。モトブンには地元産のワインを売る店、テイスティングさせてくれる店がいくつもあります。
☆モトブンでトリュフを楽しむ
モトブンがあるイストラ半島はトリュフの里としても知られています。モトブンを取り巻く森の中でトリュフ狩りができるツアーもあります。
モトブンの城壁から見下ろすリヴァデ(Livade)の村。小さな村ですが、トリュフ狩りの拠点になっています。
トリュフの試食ができる店もあります。トリュフチョコなどのみやげ物も売っています。
☆モトブンへの行き方
公共交通機関で行くのはかなり難しいです。
地球の歩き方には、ポレチュ(Porec)、ロヴィニュ(Rovinj)などの海沿いのリゾートタウンから直通バスがある旨書かれていましたが、実際に行ってみるとありませんでした。
クロアチアの首都ザグレブからは、近くの比較的大きな街パズィン(Pazin)までバスで行って、乗り換えてモトブンに行くという案内がされていることが多いですが、クロアチアのバスのサイト(⇒こちらへ)を検索しても、筆者が旅行している期間にはみつかりませんでした。
モトブンの観光案内所にメールで問い合わせたところ、学校が休みの時期はバスが少なくなるという返事がありましたが、少なくなるだけでなく、全くみつからなかったのです。
モトブンにあるホテル(Guesthouse Villa Marija)に問い合わせてパズィンから送迎してくれないかと頼んでみたところ、40€(≒¥5,000)と言われました。
9:00にポレチュのバスターミナルを出発し、1時間弱でモトブンの丘の下に到着し、村の入り口に向かうシャトルバスに乗り換え。
ガイドの案内で頂上の聖ステパノ教会まで登り、50分ほど城壁を一周した後、フリータイムが1時間40分ありました。
その後、モトブンの丘のすぐ下にあるリヴァデ(Livade)でトリュフの試食&ワイン1杯。
同じ道を戻ってポレチュに13:40着。ツアー料金は280Kn(≒¥4,800)でした。
短時間の滞在ではあまりにもったいないモトブンですから、ぜひ1泊したいところです。丘の上にホテル、民宿は数軒あります。そのためには、レンタカーを借りるか、人数を集めてタクシーをチャーターすることが必要になります。
自転車という手もありますが、モトブンなどイストラ半島内部は丘を登ったり下りたりの連続ですので、かなりきつそうです。
モトブンは旅行ガイドにはほとんど紹介されていないため、日本から訪れる人は少ないですが、中世の街並み、村を取り巻く緑の森を丘を見下ろしながら飲むワインなど魅力たっぷりです。ぜひ多くの人に訪れてほしいと願って、この記事を書きました。