ミラノダービーを現地観戦する

イタリアサッカー1部リーグ(セリエA)でも屈指の名物カードがミラノダービーです。イタリア北部の大都市ミラノを本拠地とする2つの名門クラブ、ACミランとインテルの対戦です。

スポーツ観戦で「ダービー」とは、同じ都市、または、近隣の都市を本拠地とするクラブチームどうしの対戦で、近くに住んでいるファンがたくさんスタジアムにつめかけて、いつも以上に盛り上がります。

ヨーロッパ各地に「ダービー」はありますが、ミラノダービーは、長らくヨーロッパのサッカー界に君臨してきた名門2チームの対戦だけあって、おおいに盛り上がります。

ここでは、筆者が観戦してきた2017年10月15日のミラノダービーの様子をご紹介するととともに、これから個人でチケットを手配して観戦に行かれる皆さんのお役に立つ情報をお伝えします。

☆ミラノダービー2017観戦記

9月に発売後すぐに完売したチケットですが、10月になってキャンセル戻りと思われるチケットを、ホームチームのインテルのサイトで買うことができました。

地下鉄の駅から出ると、すぐ目の前がジュゼッペ・メアッツァスタジアム(Stadio Giuseppe Meazza) 。通称サンシーロ。hdr

スタジアムのまわりはチームグッズ、軽食&飲み物の屋台が並びます。スタジアム内にも飲食できるところはいくつもあります。hdr

最近は警戒が厳しく、入場の際はチケットと身分証明書を突合せチェックされました。
ジュゼッペメアッツァスタジアムゲート

2、3階席へは、螺旋状の登り道(真ん中に階段もあり)を通っていきます。10年くらい前のミラノダービーで、試合中にピッチに自転車を投げ込んだ輩がいましたが、スタンドまで自転車を引いて持ち込めるわけです。ジュゼッペメアッツァスタジアムらせん階段

両ゴール裏のサポーター席は試合前から盛り上がります。みごとなコレオグラフィーですが、この下にいる観客は何も見えないでしょうね。

インテル側dav

ミラン側dav

かつては、スタンドからピッチにモノが投げ込まれて、大荒れになったことがあったミラノダービーです。その対策にこのような柵が2,3階席の前に設置されています。ジュゼッペメアッツァスタジアム柵

さあ、キックオフ。振っている小旗は、各席にあらかじめ置かれています。ミラノダービーキックオフ

☆チケットを買う

チケットは主催チームのサイトで、クレジットカード払いで買います。事前にメンバー登録(無料)が必要です。

チケットは登録したメールアドレスに電子ファイルで送られてきます。印刷していくか、スマホの画面に表示させるだけでも入場できます。

通常の試合であれば、ミラノ市内のファンショップでもチケットを買えますが、ミラノダービーでは望み薄です。

ゴール裏の1、2階席は、主催チームの公式サポータークラブ(有料)のメンバーIDを持っている人のみ買えます。ここはクルバと呼ばれて、熱心なサポータが集まり、旗が振られたり、発煙筒が焚かれたり、モノが投げ込まれるなどして、無法地帯と化すこともあります。

↓ミランの同点ゴール直後のミランサポーター席。危険な雰囲気が漂っていました。ミラノダービー無法地帯

☆ジュゼッペ・メアッツァスタジアムへの行き方

複数ありますが、最も便利なのが地下鉄M5線SAN CIRO Stadio駅。地上に出ると目の前がスタジアムです。

入場ゲートのセキュリティチェックが厳しく、行列が長くなりますので、余裕をもって出かけましょう。

帰りは大勢の観客が集中するので、かなり混み合います。あらかじめ帰りの切符は買っておきましょう。ジュゼッペメアッツェスタジアム帰りの混雑

混雑を避けるには早めに席を立つ必要があります。

☆ミラノで泊る

地元の観客が大部分なので、ミラノ市内のホテルが、ミラノダービーのために逼迫、値上がりすることはありません。但し、ミラノでは頻繁にメッセが開かれますから、メッセと重なる時はホテル確保がたいへんになります。

SAN CIRO Stadio駅から乗り換え1回で帰れる中央駅(Milano Centrale)付近が便利です。ホテルが数多く集まっています。

では、みなさん、気をつけてミラノダービー観戦にお出かけください。