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モンテネグロの城塞都市、コトル

モンテネグロの海辺の古い街コトルは、山と海と中世の雰囲気を同時に味わえる魅力的な街です。日本では知られていない隠れた世界の名所を紹介するこのサイトで取り上げるのにふさわしい街です。

モンテネグロと言うと、なんだか最果ての地のような響きもしますが、アクセスはさほど難しくありません。

☆モンテネグロってどこ?

モンテネグロは旧ユーゴスラビアが分裂してできた国のひとつで、クロアチアの南、アドリア海をはさんでイタリアの反対側にある国です。

海岸線は対岸のイタリア半島とは対照的にリアス式海岸で、山が迫る陸地に深く湾が入り込んでいます。三陸海岸をさらに複雑にした感じと言えばわかりますかね。

最近、モンテネグロは国を挙げて観光地化を図っており、EUに入ってないのに、なぜか通貨は€です。

☆コトルの城壁を登る

コトルは湾の最奥に位置し、中世のベネチア共和国によって築かれた城壁に囲まれた小さな街で、ユネスコの世界遺産に登録されています。

城壁に囲まれた中世の雰囲気が残る街なら、ヨーロッパ中にたくさんあるのですが、ここの見ものは背後にそびえ立つ山の急斜面に築かれた城壁と、そこを登った先から見る絶景です。コトル山の城壁

かなり急ですが、石段が敷かれていていて歩きやすい。普通のスニーカーでもOK。コトル山道

 

 

 

登っていくにつれて、眼下に絶景が広がってきます。赤い屋根の街並みと青い海のコントラストが織りなす絶景に息をのみます。コトル全景o

☆中世の街、コトル

コトルは中世ベネチア共和国の支配下にあった期間が長く、旧市街の古い建物にもベネチアの影響が見られます。狭い路地が多く、車が入ってきにくい分、静寂に包まれ、街歩きを楽しめます。コトル街中o

路地の先に突然、小さな広場と教会があらわれます。コトル教会2

☆コトルで泊る

コトル周辺の湾に沿った道路沿いにも安い宿泊施設はありますが、ここはぜひ、城壁に囲まれたコトルの旧市街の中で宿泊されることをお薦めします。高級ホテルから民宿までそろっています。暗くなってからの、街のしっとりした雰囲気を味わえます。

☆コトルへのアクセス

国境を越えたクロアチアの人気リゾート地ドブロヴニクからが便利です。日帰りツアーで訪れる人が多い。ドブロヴニクとの間の路線バスは1日3~4便ありますが、国境でのパスポートコントロールに時間がかかり、混んでいると時刻表に記載より所要時間は長くなります。2時間半から3時間くらいです。
首都ポドゴリツィアからバスで訪れることもできます。

 

 

 

モンテネグロのマリンリゾート:ブドヴァ

ヨーロッパには日本ではまだ知られていないリゾート地がたくさんあります。日本では知られてなくとも、ヨーロッパでは既にメジャーになっているところもありますが、モンテネグロのブドヴァはヨーロッパの辺境に位置し、交通の便のわるさもあって、ヨーロッパでもそれほど有名ではない。それだけに古い時代の鄙びた雰囲気を残しています。ブドヴァ海

のどかな海岸にはレストランが建ち並び、観光客で賑わっていますが、ワイキキ、ニース、リオのコパカバーナといった有名海岸のような派手さはありません。リゾートホテルやマンションの高層建物が海辺ではなく内陸に入ったところにあって目立たないのがいい。

海に突き出した旧市街はドブロヴニクのミニ版といった感じ。ブドヴァ全景

旧市街の建築物の大半は、中世の約400年間ここを支配したヴェネツィア共和国時代のもの。狭い路地には風情があります。ブドヴァ路地

旧ユーゴスラヴィアが分裂してできた国のひとつモンテネグロは、EUに入ってないのに通貨を€にするなど、西欧に近づきたく仕方ない。ほぼ完ぺきに英語が通じるなど、海外観光客の誘致にやっきになっているのがわかります。

アクセスは首都ポドゴリツィアからバス、または、クロアチアのドブロヴニクからバスです。このあたりは、夏のバカンス時期には渋滞がひどくなり、時刻表通りには運行されないのでご注意を。

バスターミナルから海岸に出るまで徒歩10~15分、旧市街まではさらに徒歩10分くらいです。