「旧ユーゴスラビアの国々」カテゴリーアーカイブ

リゾート付き秘境:スヴェティ・ナウム

スヴェティ・ナウム(Saint Naum / Sveti Naum)は、 マケドニアの南西部、オフリド湖畔に位置します。ヨーロッパの秘境なのですが、同時に雄大な自然の中でくつろげるリゾート地でもあります。

さらに加えて、この地で布教を行った聖ナウムによって、10世紀初めに湖畔の丘の上に建てられたスヴェティ・ナウム修道院(Monastery Saint Naum )では、東方正教の厳かな雰囲気も味わえます。

☆スヴェティ・ナウム修道院

修道院内部を飾るフレスコ画。 StNaum修道院フレスコ画1

天井を見上げるとStNaum修道院フレスコ画2

修道院の入り口はかなり狭い。一度に数人しか入れませんので、夏のピーク時期は渋滞するでしょう。StNaum修道院入り口

この人が聖ナウムらしい。StNaum像

☆スヴェティ・ナウムのリゾートでくつろぐ

教会前のテラスからは、山と湖の絶景が見渡せます。StNaumテラス

StNaumオフリド湖

湖の先に見えているのはアルバニア。周囲に人家はほとんどなく、車で5分も行けば国境です。地理的には東欧の秘境なのですが、修道院の一角だけはそうでもありません。

バスを降りて、修道院まで約300mの道沿いにはみやげ物屋が建ち並びます。StNaumみやげもの屋

修道院はホテル・コンプレックスの内部にあり、レストラン、カフェは複数あります。St,Naum入り口

ここに宿泊すれば、観光客のいなくなった夜や早朝には、さらに厳かな気分になれるでしょう。

☆スヴェティ・ナウムの大自然を味わう

オフリド湖にそそぐ泉の水をたたえた池。水は透き通って、周囲の緑に映えます。スヴェティナウム緑の湖jpg

ボートで巡ることができます。この風景を見ながら食事できるレストランもあります。StNaumボート

わき水がいたるところにあります。中でもこれは印象的。StNaum湧水

周囲の雄大な山々。StNaum大自然1

オフリド湖に夕陽が沈む頃には、あたり一帯、静寂に包まれます。StNaum大自然2

☆スヴェティ・ナウムへのアクセス

東欧屈指のリゾート地で世界遺産にも指定されている、オフリドからバスか船です。オフリドは首都スコピエからバスで約3時間。1日8便ほどあります。夏場は西ヨーロッパ各地からLCCが直行便を飛ばしてます。

船は1日1往復あって、午前中にオフリドを出航して、所要1時間半でスヴェティ・ナウムに着き、夕方、オフリドに戻ります。船で往復すると、スヴェティ・ナウムには約4時間滞在できます。

路線バスは1日6、7本あり、所要40~50分。オフリドの乗り場は、港から街のメインストリート、スヴェティ・クリメント・オフリドスキ通りを進み、トゥリスティチカ通りを右折して30mくらいのところの屋根付のバス停です。バス停の表記はキリル文字だけなので、通りを歩いている人に尋ねましょう。

途中の景色を楽しむには、往復どちらかを船にすることをお薦めします。

日本からのアクセスはかなり不便ですが、秘境に来た感とリゾート気分を同時に味わえるスヴェティ・ナウムは訪れる価値が十分にあります。ぜひ、一度!

 

 

 

 

 

 

 

ポストイナ:スロベニアのびっくり地下世界

スロベニアの巨大鍾乳洞ポストイナのご紹介です。日本にも秋芳洞など鍾乳洞はありますが、ポストイナ鍾乳洞はあまりに巨大なスケールです。全長は約20km、ヨーロッパで最大とのこと。

2019年7月の暑い日に訪れましたが、今まで目にしたことのないような不思議な光景が暗闇の奥深くまで広がり、ひんやりと気持ち良い中で自然の神秘を存分に味わえました。

☆トロッコ列車で疾走する地下世界

チケットを買ってゲートを入るとすぐにトロッコ列車乗り場です。すべて自由席です。多数の車両が連結されていますが、各車両の最前列がお薦めです。すぐ前に人の頭がないので視界が広いからです。ポストイナトロッコ列車出発

トロッコ列車はかなりのスピードで疾走します。右に左にさまざまな形の鍾乳石がライトアップされて現れます。もう少しゆっくり走ってくれればいいのに。ポストイナトロッコ列車走る

トロッコ列車に乗っているのは10分ほど。降りてからはガイドさんに先導されて約2km歩きます。階段の昇り降りがかなりあります。ポストイナ鍾乳洞を歩く

巨大な空間です。ポストイナ鍾乳洞巨大な空間

たくさんの種類豊富な鍾乳石が観られます。ポストイナ鍾乳洞鍾乳石1

写真を撮っているとガイドさんが先に行ってしまいますが、気にしなくていいでしょう。歩く道は一本道で迷子になることはありません。ポストイナ鍾乳洞鍾乳石2

☆ポストイナ鍾乳洞への行き方

鍾乳洞はポストイナの街の中心チトー広場から歩いて15~20分ほどですが、筆者のようにポストイナの街に泊って出かける人は少なく、多くは首都リュブリャーナからの直行バスで来ます。

リュブリャーナやアドリア海沿いのリゾートタウン(ピランなど)からガイド付きのツアーで来ることもできます。

ポストイナ鍾乳洞の前には広い駐車場があり、多くの観光バスが停まっています。ポストイナトロッコ全景

ポストイナの鍾乳洞は入場時間が1時間単位に決まっていて、チケットには指定の入場時間が印字されます。その時間に入ってトロッコ列車に乗って、出てくる時間も同じ時間に入った人はほぼ同じです。

長く居たいからといって、勝手に歩き回ることもできなくはありませんが、帰りのトロッコ列車もほぼ1時間おきで、同じ時間に入った人たちと同じトロッコ列車に乗るよう促され、乗らないとかなりの時間待つことになります。

ポストイナ鍾乳洞の中での滞在時間は誰でも同じなので、最初からツアーにしたほうが、チケット売り場の列に並ぶこともなくラクと言えます。

ポストイナ鍾乳洞の入り口にはレストラン、カフェ、ホテルがあります。ポストイナ入口レストラン

☆ご注意

夏にポストイナ鍾乳洞を訪れる際には防寒着を用意していきましょう。鍾乳洞内部の気温は1年通して10℃くらいに保たれていますので、暑い日でも鍾乳洞の中はひんやりします。忘れたら入口で4€で防寒着を貸してくれます。

ポストイナ鍾乳洞の歩き道は湿っているところもありますので、滑らないように要注意です。靴底がすり減った靴はやめたほうがいいでしょう。

ポストイナ鍾乳洞はお天気に関わらずに楽しめますので、予定を固定せず、スロベニア滞在中の雨の日に日帰りで訪れるのもいいでしょう。

皆さん、良い旅を!

 

文明の交差路、北マケドニアを旅する

「マケドニア」から「北マケドニア」に国の名前が変わったというニュースを覚えていますか。2019年2月のことです。領土や国境線が変わったわけでもないのに、国の名前が変わるのは珍しいことです。

「北マケドニア」というと、学生時代に世界史を勉強された方は「アレクサンダー大王」の名を思い出されるでしょう。

筆者は2017年5月、この謎めいたマケドニアを観光旅行してきました。

☆マケドニアって、どこにある?

マケドニアは旧ユーゴスラビアが解体してできた国のひとつで、東ヨーロッパの東端、ギリシャの北、ブルガリアの西に位置します。

☆マケドニアと言えばアレクサンダー大王

首都スコピエ(Skopje)の空港に到着すると、いきなりアレクサンダー大王の彫像がお出迎え。空港の名称も「アレクサンダー大王空港」です。Macedonia Airport

スコピエの中心マケドニア広場の真ん中にもあります。Macedonia Alexander statue2

社会主義から脱して、新国家として出発したマケドニアの人たちは、2300年前の世界史上の超有名人を国の象徴にしようとしているのです。

ところが・・・・・

☆じつは、パクリだった!

現在のマケドニアに住んでいる人たちの大部分は、中世に北方から移住してきたスラブ系民族で、紀元前に大帝国を打ち立てたアレクサンダー大王が出た古代マケドニア人の子孫ではありません。古代マケドニアの子孫は国境を接するギリシャ北部に住んでいます。

確かに、旅してみて見かける看板、標識はキリル文字で、地元の人たちが話している言葉は、ロシア語に近い響きがします。

1991年にマケドニアが独立した時に、国号を「マケドニア」とし、国旗に古代マケドニアのものを使ったことに、ギリシャは「歴史の略奪だ」と猛反発しました。それ以来、両国の国名紛争は続いていましたが、2019年2月になって決着したわけです。

☆東西両文明が交差するマケドニア

マケドニアはアレクサンダー大王が築いた大帝国が瓦解した後、長い間、ローマ帝国(後半はビザンチン帝国)、オスマントルコの支配下にあり、キリスト教とイスラム教の2つの文化が交差するところでした。

この2つの文化遺産が同居しているというのがマケドニア観光の魅力になっています。

☆東方正教の文化遺産

中世のマケドニアは、東ローマ(ビザンチン)帝国の支配下にあった時代が長く、同じキリスト教でもカトリックやプロテスタントとはかなり異なった東方正教の文化が育まれました。

今もマケドニア各地に残る教会を訪ねてみると、建物の造り、内部の装飾などに東方正教会の特徴を見ることができます。

首都スコピエの聖スパス教会の内部。Skopje教会内部

信者が集うエリアと聖職者が儀式を行う「至聖所」と呼ばれるエリアを隔てる壁(イコノスタス)が東方正教会の特徴です。イコン(教会史上の出来事を描いた絵)がはめこまれています。

オフリド湖を見下ろす崖の上に建てられた聖ヨハネ・カネオ教会。 Ohurid聖ヨハネカネオ教会

修道院内部を飾るフレスコ画。StNaum修道院フレスコ画1

☆イスラムも

マケドニアは14~19世紀の約500年間、オスマントルコ帝国の支配下にありました。

首都スコピエ旧市街の高台にあるモスク「ムスタファ・バシナ・ジャミーヤ」。いなかでも空に突き出たミナレットをあちこちで見かけます。Skopjeモスク2

Skopjeモスク内部

スコピエの旧市街はオリエンタルな雰囲気です。Skopje旧市街2

今もトルコ系住民が大勢暮らしています。 パン屋のおばさんはトルコの現職大統領に親近感を持っているようでした。Skopjeトルコ人

☆彫像だらけの不思議な首都スコピエ

スコピエの街は巨大な彫像だらけ。アレクサンダー大王像と同じ広場だけでもこんなにたくさん。彫像ワンダーランドという趣です。Macedonia statues

夜のライトアップがきれいです。Macedonia Alexander statue night

スコピエの詳細は⇒こちらへ

 

☆社会主義の名残

第二次大戦後の社会主義の時代の名残もマケドニアにはたくさん残っています。無機質でのっぺりした建物、威圧的で巨大な建築物は社会主義時代の特徴です。

これはスコピエの街の中心にあり、今は博物館として使われています。Skopje博物館

 ☆個人で観光旅行しやすい

これといった国際競争力の強い産業のないマケドニアでは観光に力を入れています。

旅するにあたって心配になるキリル文字の表記ですが、街中の標識、看板など、ほとんどはアルファベットが併記されています。観光地の案内には英語の説明書きもあります。Macedoniaアルファベット表記

これは何だ! Skopje船ホテル

と思ったら、船ではなくホテル&レストランでした。スコピエの真ん中を流れるヴァルダル川にあります。最初からホテル&レストランとして造られたそうで、いかにも観光客ウケ狙いです。

☆なんでも安い北マケドニア

物価が安いのがマケドニアの魅力。
2017年5月時点の価格の例です。

空港から市内へむかうバス(所要約25分):380円
スコピエからオフリドへのバス(所要約3時間):950円

4つ星ホテル(1泊朝食付き):7,000円
スコピエ旧市街の☆☆クラスのホテル素泊まり:3,700円

ペットボトルの水500ml:45円
ちょっとしゃれたレストランでグラスビール330ml :220円
博物館の入場料:250~400円

これは観光客メインのレストランのメニューです。
1マケドニアディナール=2.1円Macedonia Restaurant Menu

 ☆おいしい北マケドニア

食事が安くておいしいのもマケドニアの魅力です。

名物の豚肉煮込み「セルスコ・メソ」。Macedonia煮込み料理

ケバブの呼び方はいろいろありますが、バルカン半島共通の庶民の味。Macedonia Food

マケドニアはワインの名産地でもあります。メジャーブランドにもアレクサンダー大王の名を冠しています。きりっと冷えたリースリングが美味い! バーやレストランで250mlの小瓶で出てきます。300円くらい。Macedonia Wine

スコピエ旧市街のトルコ系のパン屋さん。 1個15~30円くらい。Skopjeパン屋

☆北マケドニアの大自然

アルバニアとの国境にまたがるオフリド湖は知られざる観光地です。StNaumオフリド湖

湖を囲む山々。StNaum大自然1

秘境スヴェティ・ナウム。スヴェティナウム緑の湖jpg

スヴェティ・ナウムについては⇒こちらへ

☆北マケドニアのリゾート地

首都スコピエからバスで約3時間の湖畔の美しい街、オフリド(Ohurid)。
知る人ぞ知るリゾート地で、夏になると、ヨーロッパ各地からLCC(Wizz Air)に乗って観光客が訪れます。Ohurid湖

湖と山の美しい風景の中でのんびり滞在できるための施設は整っています。西ヨーロッパのこのようなリゾート地は、ホテルもレストランも高いのが常ですので、ここの安さはヨーロッパの人たちにとって魅力です。

オフリドについては⇒こちらへ

☆北マケドニアへのアクセス

2017年6月現在、日本からのフライトに接続できる、ヨーロッパのメジャー航空会社でマケドニアに行くには、
・ウィーン経由(オーストリア航空)
・チューリッヒ経由(スイス航空)
・イスタンブール経由(トルコ航空)
で、スコピエまで直行便があります。
その他、LCC(Wizz Air)がヨーロッパの多くの都市(ロンドン、ストックホルムなど)からスコピエとオフリドに直行便を飛ばしていますが、日本からヨーロッパまでのフライトとは別に航空券を購入することになります。

周辺国から陸路バスで行くこともできます。その中で、所要時間が短く、かつ、日本からのアクセスが最も便利なのがブルガリアの首都ソフィア。ソフィアースコピエ間はバスで約4時間半、1日8便(2017年6月現在)あります。

☆おしまいに

長い歴史で東西両文明が交差した名残を観ることができ、物価が安くて、食べ物がおいしく、人は親切。治安は良くて、英語はそこそこ通じるので、観光旅行しやすい。こんな魅力的な北マケドニアに一度、お出かけになってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

こじんまりしたクロアチアの首都、ザグレブ

クロアチアの首都ザグレブは、クロアチア旅行の行き帰りに必ずと言っていいほど立ち寄るところです。

自由化後、成長著しい街ですが、観光地としてはそんなに見どころが多いわけではありません。とは言え、11世紀からの古い歴史を刻んできた街ですから、さらっとでも観ておきたいところはいくつかあります。

クロアチア旅行の最初か最後に、3~4時間でザグレブを観光するエッセンスをお伝えします。

☆街を俯瞰すると

ザグレブは丘の上の2つの旧市街、丘の下の近代的な街並みの3つからできています。

☆丘の下の新市街

ザグレブの中心イェラチッチ総督広場。Zagreb広場© 2015 クロアチア政府観光局[Author] : Mario Romulić & Dražen Stojčić

イェラチッチ総督広場

中央駅からのこの広場までの約1キロには、緑豊かな広場がつらなり、周辺に博物館、美術館が点在しています。気持ち良く歩けます。お急ぎの際はトラムで10分もかかりません。

広場に通じる大通りはにぎやかです。

Zagreb大通り

ライトアップされた国立劇場。昼間は一面黄色の外観が日の光を受けて鮮やかです。

Zagreb国立劇場

☆丘の上の旧市街①(ゴルニイ・グラード)

屋根のモザイクが印象的な聖マルコ教会。 Zagreb聖マルコ教会正面

丘の下を東西に延びるイリツァ通りからケーブルカーで登ります。階段もあります。

Zagrebケーブルカー

ケーブルカーを降りたところにあるロトゥルシャチャク塔からの眺め。Zagreb聖マルコ教会

もうひとつの丘、カプトル方面に向かって降りていく小道には風情ある建物が立ち並びます。Zagreb4

☆丘の上の旧市街②(カプトル)

ザグレブのシンボル、聖母被昇天大聖堂。 Zagreb1

 

Zagreb聖母被昇天大聖堂

内部は巨大で荘厳な空間です。

Zagreb教会内部

ここからイェラチッチ総督広場までは緩い下り坂になってます。

 ☆モデルプラン

空路到着⇒(バス)⇒バスターミナル⇒(トラム)⇒イェラチッチ総督広場⇒イリツァ通りを散策⇒(ケーブルカー)⇒聖マルコ教会⇒(徒歩)⇒石の門⇒(徒歩)⇒聖母被昇天大聖堂⇒(徒歩)⇒イェラチッチ総督広場

鉄道で到着の場合、駅はバスターミナルからイェラチッチ総督広場に向かう途中にあります。

これでおよそ3~4時間でしょうか。これに食事、ショッピングの時間が加わります。博物館を観るのもいいですね。

クロアチア旅行全体は⇒こちらへ

クロアチアの食事は⇒こちらへ

 

 

 

妖精が住む水の上の村、ラストケ

クロアチアでガイド本に載っていない美しい村をみつけました。ラストケ(Rastoke)は水の上の美しい村。妖精が住む村とも言われています。

☆ラストケの魅力

ところどころに小さな滝があって、そのうえに人の住む家屋が建っています。川と人の生活が絶妙に調和しています。Rastoke滝の上の家2

緑の木々に囲まれた水辺のカフェでのんびりしてみたい。Rastoke水の上のテラス

ラストケのメインストリートは100m足らず。Rastokeメインストリート

左右にテラスのカフェ、レストランや民宿。建物は花で飾られ、その間に緑の木々。

民宿がいくつかあります。ここに泊れば、朝、滝の流れ落ちる音で目覚めることになるでしょう。Rastoke民宿

村でいちばん落差の大きな滝。Rastoke大きな滝

緑に包まれたカフェ。オーナーの住居を兼ねているようでした。Rastokeカフェ

ラストケは深い森に囲まれています。廃墟になった昔の城塞が村を見下ろしています。Rastoke城塞

一部有料になっている公園がありますが、それ以外は自由に散策できます。ぐるっと歩いても10分もしないうちに村の端から端までまわれてしまうくらいの小さな村です。

☆ラストケへの行き方

ラストケはクロアチアの首都ザグレブから、クロアチア随一の観光地プリトヴィツェ(Plitvice)にむかう途中にあります。
地図

ザグレブのバスターミナルから、プリトヴィツェやその先のザダル(Zadar)に行くバスに乗って、スルニ(Slunj)で降ります。バスが通ってきた幹線道路を500mほど下っていくと、右手に観光案内所があります。

案内図をもらい、荷物を預かってくれるところはないかと尋ねると、ここに置いていってもいいということでした。観光案内所で荷物を預かってもらえることは多いですが、その時そこにいる担当者次第と言えます。Rastoke地図出典:Google Map

幹線道路から右に分かれる道を下って、幹線道路の下のトンネルを抜けるとラストケ村の入り口です。RastokeMap

右に折れて橋を渡った先が村のメインストリートです。ここを過ぎて橋を渡った先が絶好のビューポイント。Rastoke滝の上の家1

 ☆お薦め

村の中に滝があるのか、滝の上に人が住んでいるのか?
以前、プリトヴィツェに行った時にバスの車窓から滝の上に家屋があるのを見つけて、ここで降りたいと衝動的に思いました。その時はかないませんでしたが、次の機会(2019年6月)にラストケを訪れました。

日本でも最近人気急上昇のクロアチア観光でははずせないプリトヴィツェを訪れる際に、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

プリトヴィツェは首都ザグレブからも、ザダル、スプリットなどのアドリア海沿いの街からも離れていますので、これらからプリトヴィツェに日帰りすると、プリトヴィツェに居られる時間が短くなってしまいますので、プリトヴィツェの前か後にラストケで1泊するというのもいいでしょう。ラストケとプリトヴィツェの間はバスで約30分です。

皆さん、良い旅を!

アドリア海沿いの美しい街をめぐる旅

アドリア海は地中海の一部でイタリア半島とバルカン半島に挟まれたエリアです。(⇒地図

アドリア海のイタリア半島側はまっすぐで平坦な海岸線が続くのに対して、バルカン半島側は湾や入り江が続き、大小の島々が陸近くに点在している複雑な地形をしています。
↓こんなのが典型的な海岸線です。海の先に見えるのは島です。クロアチア海岸線2

ここでは、湾や入り江のなかにたたずむ美しい街の数々をご紹介します。

☆ドブロヴニク(Dubrovnik)

アドリア海沿いで最もメジャーな観光地はドブロヴニクです。アドリア海の真珠と呼ばれ、ヨーロッパ有数のリゾート地として有名です。

青いアドリア海と赤茶色の屋根のコントラストが鮮やかです。街を取り巻く城壁が遊歩道になっていて、ゆっくり歩いて約1時間で1周できます。ドブロヴニーク全景

アドリア海を巡る旅の東の端になります。旅の始めか終点をここにするのがいいでしょう。ここにフライトで来て、西向きに旅する、もしくは、西のほうからここまで来て、ここからフライトして帰る。

夏場は観光客でごったがえします。ドブロヴニク大通り2

メジャーな観光地だけあって、案内サイトも複数あります。
ひとつ紹介しておきます
城塞、博物館などの入場無料、バスのフリーパスもついたドブロヴニクカードはぜひ購入されることをお薦めします。案内冊子も内容盛りだくさんです。

☆コルチュラ(Korčula)

半島に沿うように浮かぶ島の先端にあるコルチュラは、歴史的建造物でいっぱいの美しい街です。(⇒地図

アクセスはドブロヴニクからバスで約3時間半。1日1~2便。途中でバスごと船に積み込まれて海を渡ります。直通の高速船もあります。

スプリットからは船で2時間半~3時間。港は街の両側にあって、行先ごと便ごとに発着場所が異なります。

バスを降りて5分くらい歩くと旧市街。狭い路地に古い建物がぎっしり。わずかに開けた空間に街の中心、聖マルコ大聖堂が見えます。
コルチュラ細い路地

旧市街は端から端まで500m弱ですが、街の中心が丘になっていて、そこから三方の海に向かってなだらかな坂になっています。

聖マルコ大聖堂を眺めながら食事できるレストランがいくつもあります。コルチュラ大聖堂

塔の上からは歴史的建造物の赤茶色の屋根と青い海の眺めがすばらしい。コルチュラ屋根と海

海辺に城塞があるのはこの地方の海辺の街の特徴です。コルチュラ城壁

コルチュラに滞在の折は、旧市街の中に泊ることをお薦めします。 旧市街にただ一つだけのホテル(Hotel Korcula)は海辺にあって、旧市街の散策に便利です。

☆フヴァール(Hvar)

クロアチア国内ではリゾートアンランドと呼ばれているフヴァール島は、ハワイ、カプリなどと比べてリゾートっぽくない印象です。鄙びているのです。逆にいかにも観光地っていう派手な感じがないのが好ましく思えます。
⇒(地図

港から街の中心、聖ステパノ聖堂までがメインストリート。フヴァール街

街を見下ろす小高い丘には城塞があり、街と港を見下ろせます。

アクセスはコルチュラから船で2時間弱。
スプリットから島のスターリ・グラードまで船で1時間ちょっと。フヴァールまでは船の発着に合わせてバスが出ています。

☆スプリット(Split)

ドブロヴニク、プリトゥヴィツェと並ぶクロアチア観光の目玉です。 古代遺跡の中に現代人がふつうに暮らしている不思議な街です。SPLIT遺跡4
詳しくは⇒ こちらへ

☆トロギール(Trogir)

アドリア海沿いの街で中世の街並みが最もよく残るのがトロギール。世界遺産になっています。トロギール1

詳しくは⇒ こちらへ

☆シベニク(Šibenik)

クロアチアのアドリア海岸のほぼ中央に位置する古い街です。 その中心、聖ヤコブ大聖堂は世界遺産に指定されています。DownloadSamp(© 2015 クロアチア政府観光局) [Author] : Damir Fabijanić

ヴェネツィアが建てた聖ミカエル要塞からの絶景。なだらかな斜面に古い建物が密集しています。シベニク1

アクセスはスプリットからバスで2時間弱。

☆ザダル(Zadar)

アドリア海に沈む夕陽が美しい街として知られています。日没時刻には大勢の人たちが集まります。Zadarの夕陽

ローマ時代の円柱が残る広場の向こうに、9世紀のロマネスクの大聖堂と塔。Zadarフォーラム

シベニクからバスで1時間半くらいです。リエカからは5時間くらいかかりますが、入り組んだ入り江の変化に富んだ景色が楽しめます。

☆リエカ(Rijeka)

クロアチア最大の港町。イタリアとの国境から30kmくらいで、クロアチアの首都ザグレブよりイタリアの西端の街トリエステのほうが近くて、バスで2時間くらいです。Rijeka全景2
詳しくは⇒ こちらへ

☆アドリア海沿いを巡る交通手段

クロアチア国内の主要な交通手段はバスです。各街にバスターミナルがあり、簡単な食事がとれる店、荷物預けもあります。車両、乗り心地は日本の高速バスとほぼ同じです。長距離路線では休憩時間もあり、景色が良いところだとラッキーです。車内でWiFiが使えるバスもあります。
バスのタイムテーブル

船で心地よいアドリア海の風を感じながらの旅もいいです。アドリア海を渡る船

船のタイムテーブル

☆アドリア海沿いを巡るモデルプラン

ここでご紹介した街は離れているので、ひとつの街に滞在して日帰りで複数まわると移動時間ばかりになってしまいます。荷物を小さくして、移動しながら観光するのがお薦めです。

時間の制約がある方には、まずはずせないのがドブロヴニクとスプリットです。もうひとつ訪れる時間があるなら、トロギール、シベニク、ザダルのどれかひとつでしょう。

空路ドブロヴニクに降り立ち、スプリットともうひとつの街を巡って、イタリアに抜け、ヴェネチアから帰るというのがベストではないかと思います。またはその逆方向です。

☆アドリア海沿岸の歴史

このあたりはダルマチア地方と呼ばれ、中世の長い期間に渡って勢力下においていたのがヴェネチア共和国でした。

ヴェネチアはアドリア海沿岸の諸都市を勢力圏に置いておくためにあらゆる手を尽くし、特に、東から攻めてくるオスマントルコとは長い間、対峙しました。

トルコがバルカン半島の内陸部を領していたのに対して、沿岸部ダルマチア地方はヴェネチアの勢力圏、というのが中世の大部分の時期におけるバルカン半島の勢力分布でした。今、旅してみると、街の風景が内陸部と沿岸部では明らかに違うのがわかります。沿岸部にはイスラムの匂いが全くしないのです。

そんな歴史を感じなからの旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

イストラ半島でヨーロッパの歴史を感じる旅

イストラ半島を巡る旅をしてきました、と言うと、
それ、どこ? って何度もきかれました。
日本ではほとんど知られてませんからね。

地中海に突き出たイタリア半島の右横で、やはりアドリア海にちょこっと突き出ているのがイストラ半島です。
地図

イストラ半島は大部分がクロアチアですが、つけ根の一部がスロベニアとイタリアです。第二次大戦までは全部イタリアだったので、イタリア語が併記された標識をよく見かけました。イタリア語ではイストリア(Istria)半島となります。

古代ローマ、中世のベネチア共和国、近世のハプスブルク帝国と、ヨーロッパの歴史を彩る大国の痕跡を感じるイストラ半島の旅でした。(2019年7月)

☆トリエステ(イタリア)

イストラ半島を巡る旅のスタートはイタリア西端の街、トリエステ(Trieste)。イタリア領が海沿いにスロベニアに食い込んでいます。国境まで2Kmもありません。⇒地図

ヨーロッパの街はどこでも街の中心になる広場があって、住民の憩いの場になってますが、イストラ半島の海辺の街では、広場は海に面しています。

トリエステのウニタ・ディタリア広場は、海に開けた一方以外は重厚な石造りの古い建物に囲まれています。Triesteウニタディタリア広場

広場の真ん中に立ってみると、海風を感じながら、三方から歴史が覆いかぶさってくるようです。

そのうちのひとつが市庁舎。全体を外から照らすのではなく、建物の凹凸が浮かび上がるような細かなライトアップがみごとでした。Trieste市庁舎

サン・ジュストの丘からは、旧市街が見下せます。Trieste全景

トリエステはイストラ半島では最も大きな街です。18世紀からハプスブルク帝国の重要な港町として発展しましたから、港湾の施設は大型クルーズ船や貨物船が余裕で入れるくらい大規模です。

トリエステから船に乗って、イストラ半島を巡る旅が始まりました。観光船ではなくて、地元の人たちが日常の足として使っている船なので、景色を楽しめるオープンデッキの甲板がなかったのが残念でした。クロアチアに行く船

☆ピラン(スロベニア)

トリエステからの船は1時間ほどでピラン(Piran)に着きます。乗船する時にイミグレーションは通っているので、ノーチェックで降りられます。

筆者が泊ったホテルは、街の中心タルティーニエフ広場に面していました。部屋からは広場とその後ろの丘に建つ聖ユーリ教会が眺められました。Piranタルティーニエフ広場

さらに高いところからは城塞がピランの街と教会を見下ろします。Piran城壁

城塞から眺める、青い海と赤茶の屋根のコントラストは鮮やかで、いつまでも記憶にとどまりそうです。Piran全景

海辺から丘までは細い道が迷路のように入り組んでいます。散歩していると、いつの間にかもと来た道に戻ってしまうのがおもしろい。

☆ポレチュ(クロアチア)

ピランからさらに船で1時間弱でポレチュ(Porec)に着きます。Porec全景

モザイク画が残る世界遺産の教会がある街です。
こちらへ

☆モトブン(クロアチア)

いったん海沿いを離れ、イストラ半島の真ん中にある、中世で時が止まったような丘の上の街、モトブン(Motovun)を訪れました。Motovun全景

公共交通機関のバスが運行していない時期だったので、ポレチュから半日ツアーで行きました。
こちらへ 

 ☆ロビニュ(クロアチア)

ポレチュからバスで40~50分でロビニュ(Rovinj)に着きます。バスターミナルから旧市街の入り口まで、こんな景色を見ながら歩いて10分ほどです。Rovinj全景

青い海に中世の街が浮いているようです。このあたりにはテラスのカフェ、レストランが並んでいますので、これを眺めながらゆったりすることもできます。

丘の上から見るとこうなります。Rovinj丘の上から

ロビニュにも他のイストラ半島の街と同じように海に開けた広場(チトー元帥広場)があって、その一角に旧市街への入り口の門があります。Rovinj門

ここから丘の上の教会までは石畳の細い路地が入り組んで迷路のようです。道の上にも住居が張り出しています。中世の頃から狭いエリアに人が集まって住んでいたことがわかる造りです。Rovinj細い路地

丘まで登っていく途中に、石造りの古い建物の間から海が顔を出します。夕暮れ時で、地元の人たちがくつろいでいました。Rovinj建物の間から海

夜遅くまで店の多くはオープンしていて、人通りは絶えません。9時10時になっても子供連れが多いのが驚きです。家族で食事しているのもよく見かけました。Rovinj細い路地夜

バーに入って、地元産のワインを飲んで、ほろ酔い気分で夜の街を散策しました。

☆プーラ(クロアチア)

ロビニュからバスに乗って、イストラ半島の先っぽにあるプーラ(Pula)にむかいました。所要40~50分です。

プーラはイストラ半島の他の海辺の街とはちょっと違い、中世ベネチア共和国ではなく、古代ローマの香りがする街です。1世紀に建てられた円形劇場があります。Pula円形劇場

ローマのコロッセオを小さくしたような劇場で、保存状態が良く、今も夏場にはコンサート会場などとして使われています。 Pula円形劇場内部
ローマ時代のセルギウス門。 Pilaセルギウス門
この他にもローマ時代の名残が街のそこかしこに見られます。メインストリートに面した教会の回廊にこんな壁画がありました。Pulaローマ時代の壁画

街の中心フォーラム広場は、市庁舎などの古い建物に囲まれ、テラスのカフェが並ぶ、プーラで一番にぎやかなエリアです。ここの一角にあるアウグストゥス神殿はキリスト教化される前のローマ建築で、高い円柱がひときわ印象的です。Pula神殿

城塞が街を見下ろします。Pula城

ここから見える景色も、他のイストラ半島の街と同様にみごとです。登ったところに生ビールを売っているバーがあったので、飲みながら城塞を歩きまわることができました。

☆イストラ半島への行き方

観光ガイド本やネットの記事には、クロアチアの首都ザグレブから出かける話が載っていますが、実際にはイタリアからのアクセスのほうが便利です。

筆者はトリエステから船で行きましたが、一大観光地ベネチアからもピラン、ポレチュ、ロビニュ、プーラなどへの船便はたくさんあります。

ザグレブからバスで出かける際は、所要時間にご注意ください。クロアチアのバスは複数の会社が運行しており、値段が異なるだけでなく、経路や停車場が異なり、それによってザグレブから同じ街に行く場合でも所要時間が大きく異なります。
クロアチアのバス時刻表

長距離を走るバス便では、遅れは頻発しますので、プランニングの際は時間の余裕をもっておくのも必要です。

国境をまたぐ場合、特に、クロアチアからEU域内のスロベニアに入る時のパスポートチェックが以前より格段に厳しくなり、乗客全員いったんバスを降ろされてパスポートコントロールを受けることもありますので、国境越えのバスは定刻通りに着かないと思っておいたほうがいいでしょう。

こういった多少の不便を忍んでも、イストラ半島の旅は魅力です。日本にはほとんど入ってきていないイストラ産ワインを飲みながら、ヨーロッパの歴史を感じる旅でした。

みなさんもいかがですか。

 

 

 

 

 

ポレチュ:世界遺産の教会がある海辺のリゾート

ポレチュ(Porec)はクロアチアの海辺のリゾートタウン。

2019年7月、イタリアから高速船に乗って、イストラ半島の海辺のリゾートタウンをいくつか旅してきましたが、なかでも印象深かったのがポレチュでした。 Porec全景

☆遺跡をうまく利用している

中世の石造りの建物がポレチュの旧市街のいたる所に残っているのですが、それがそのまま住居になっていたり、カフェになっていたり。

中世の城壁の上が、住民が洗濯物を干していました。Porec城壁

海に向かった見張りの塔はカフェになっていました。窓がないシックな感じのバーから階段を上がって屋上テラスに出るとみごとな眺めでした。Porec見張り台カフェ

☆ポレチュの旧市街を歩く

ポレチュの旧市街はぐるっと歩いてまわっても30分くらいの小さな街です。港近くの海辺は、高級そうなホテルやマリーナに係留されたヨットなど、お金持ちのリゾートという感じですが、一本内に入ったメインストリートは、左右に中世の石造りの建物をそのまま利用したレストラン、カフェ、みやげ物店などが並び、夜遅くまでにぎやかです。Porecメインストリート

古代の建物の断片みたいでした。Porec遺跡の断片

まわりで走り回っているのは地元の子どもたちのようで、ポレチュの人たちの生活の中に自然と溶け込んでいるように見えました。

歩き疲れたら海辺のカフェでビールがうまい。Porecビール

かなり暑い日でしたが、のんびりできました。

☆モザイク画が残る世界遺産の聖堂

ポレチュを有名にしているのが、世界遺産のエウフラシウス聖堂の内部のモザイク画です。

こんな門をくぐって入ります。Porecエウフラシウス大聖堂入り口

入って右側に聖堂があります。Porecエウフラシウス大聖堂内部

8世紀、ビザンツ帝国の皇帝によって発布された聖像禁止令により、初期キリスト教の文化を示すモザイク画が破壊されましたが、エウフラシウス大聖堂のモザイク画は奇跡的に破壊を免れました。6世紀に描かれた当時のままの姿を現代に伝えるここのモザイク画は非常に貴重な存在です。

聖堂の反対側の鐘楼に登ると、眼下の赤茶の屋根の街並みと青い海を眺められます。Porec鐘楼からの眺め

☆ポレチュへの行き方

筆者はイタリアのトリエステから船で約2時間で行きました。

クロアチアの首都ザグレブからのバスが1日十数本ありますが、バスに乗る際は必ず所要時間を確認しましょう。短くて4時間で行きますが、長いと6時間以上かけて、いろんなところに寄っていきます。国内の長距離移動に鉄道が使われていないクロアチアでは、バスが短距離も長距離も合わせて、地元の人たちの日常の足になっているのです。

ポレチュに滞在して、イストラ半島のいろんな街をまわるのもおもしろいでしょう。バスが頻発しています。但し、かなり遅れることは覚悟しておいてください。長いことイタリアだったせいか、このあたりの人たちの時間感覚はイタリアっぽいように思います。