「イギリス」カテゴリーアーカイブ

コッツウォルズで美しいイギリスの田舎を味わう

ロンドン滞在の折には、1日を割いて美しいイングランドのいなかを訪ねてみてはいかがでしょうか。 ロンドンから西に200Kmほどのコッツウォルズ地方には、かわいい街や村が自然豊かな丘陵地帯に点在しています。

地元の人たちの努力のおかげで、古い建物や自然景観が良く保たれており、おとぎ話の世界のような街並みを楽しめます。

筆者がロンドンからの日帰りツアーで訪れたコッツウォルズの4つの街をご紹介します。

☆バーフォード(Burford)

大学街オックスフォードから西へ32km、バーフォードはコッツウォルズの南の玄関口です。中世には毛織物交易で栄えた街です。

のどかな田園風景の中の緩い斜面のメインストリートには、チューダー朝時代から変わらぬ古い建物が並びます。今はパブ、アンティークショップ、ホテル、レストランなどになっています。
Burford通り

脇道に入ってみると、パン屋兼喫茶店のテラス席でした。

BurfordInnerStreet

坂を下ると川にアーチ状の橋がかかっています。観光客がいる以外は500年前の人たちが見ていたのとそっくり同じ景色です。
Burford小川

天に届かんばかりの尖塔が印象的な教会(St. John Baptist)。

BurfordChurch

☆バイブリー(Bibury)

バイブリーはコッツウォルズ観光のハイライトと言っていいでしょう。BiburyArlingtonRow1

アーリントン・ロウ(Arlington Row)は石造りの屋根が印象的な、16世紀に建てられたコテージです。BiburyArlingtonRow2

ロンドンからの日帰りツアーの多くがランチに訪れるSwan Hotel。BiburySwanHotel

近くにマスの養殖所(Trout Farm)があって、併設のレストランで新鮮なマスを堪能できます。

☆ボートン・オン・ザ・ウォーター
(Bourton-on-the-Water)

すべてに調和がとれています。小川、石橋、石造りの街並み、緑の木々が美しくマッチしたボートン・オン・ザ・ウォーターは「コッツウォルズの小ベネチア」と呼ばれています。Bourton-on-the-Water1

小川に沿って散歩が気持ちいい。
Bourton-on-the-Water2

コッツウォルズ特有の「はちみつ色」の石灰石でできた古い建物の多くは、みやげもの店、レストランなどの観光客向けの施設になっています。Bourton-on-the-WaterShop

コッツウォルズの街や村は旅人にやさしい。見所がよくわかる案内地図が置かれています。Bourton-on-the-WaterMap

☆ストウ・オン・ザ・ウォルド
Stow-on-the Wold

交通の要衝に築かれた市場町です。アンティークショップが多いのがここの特徴です。街の中心、マーケット・スクエア。中世にはここで市が開かれたのでしょう。Stow1

パブの裏庭にイングリッシュガーデンのテラスがありました。StowGarden

時代を感じさせる古いホテル。イングランド最古と銘打ってます。StowHotel

コッツウォルズすべてに言えるのですが、街並みの保存が見事です。電線は皆無、看板は控えめで、はちみつ色の建物にうまく溶け込んでいます。戦後、古い街並みを壊してしまった日本とは大違いです。

かなり意識的に努力しないとここまで残せなかったでしょう。古い街並みを誇るべき遺産と考えるイングランドの文化をうらやましく思います。

☆ コッツウォルズへのアクセス

手軽に行くにはロンドンからの日帰りツアーです。複数のオペレーターが運行しています。日本語ガイドのツアーもあります。

ツアーは、朝8時頃にロンドンを出発してコッツウォルズの4つの村を訪れて、夕方6時から7時にロンドンに戻るのが多いです。

各所でフリータイムは設けられていますが、道路の混み具合によっては、短くなることもあります。

宿泊して、観光客がいなくなった朝夕にのんびり散策してみたい村や街がたくさんありますので、自力でまわりたいところですが、バス便が少ないのが難点です。それでも距離が短いところでタクシーを使えばなんとかまわれそうです。

旅の起点となるのはチェルトナム(Cheltenham)、オックスフォード(Oxford)などです。これらの街から出ている1日ツアーですと、ロンドン発では行かないようなところにも連れていってもらえることがあります。

皆さん、よい旅を!

北ウェールズの古城巡り

イギリスの美しい田舎、北ウェールズ。小高い緑の丘と入り組んだ海ののどかな景色の中に、歴史を感じさせる古城が残る中世の街がたたずんでいます。この中からの筆者が訪れた2つをご紹介します。

ウェールズはイギリスの一地方扱いですが、元々は別の国で、かなり強引にイングランドに併合されたという歴史があります。

今は「イギリス」と一言で呼んでますが、元々は別の国だった4つの国からできています。そのため正式国名に連合王国(United kingdom)がつくのです。

☆コンウィ(Conwy)

街の入り口に堂々とした古城がそびえます。コンウィ街全景

コンウィは古城から連なる城壁に囲まれた街です。城壁の上は遊歩道になっています。Conwy城壁遊歩道

城壁に面して民家が建ち並びます。城壁の上を散歩しながら街を見下ろすことができます。Conwy住宅と城壁

城壁の一角に城郭が残っています。塔には登れます。Conwy城郭

街の周囲には緑の丘と入り組んだ海がひろがります。Conwy周囲の風景

街歩きが楽しい! 通りには風情ある建物が残っています。Conwy通り2

☆カナーヴォン(Caernavon)

日本ではまだあまり知られていませんが、カナーヴォンはイギリス国内、ヨーロッパではかなりメジャーな観光地で、古城の城壁前の駐車場には観光バスがたくさん停まってます。

街の造りはコンウィと同じで、城壁が街を取り巻き、その一角がりっぱな造りの城郭になっています。但し、コンウィと違って、城壁の上はほとんど歩けません。

古城の中庭。城郭の中に、歴史を紹介し、資料を展示しているスペースもあります。Caenarfon城内庭

塔のいくつかには登れます。螺旋状の石の階段はかなり急ですので、体力に限界のある方は、海に近い方の塔に登られることをお薦めします。Caernarfon城壁から見る海

古城の中の薄暗い通り。保存状態は良好です。Caernarfon城壁内2

カナーヴォンはイギリスの王室の皇太子即位式が執り行われるところです。儀式の際に王室の人たちが民衆の前に現われるロイヤルテラス。 Caernarfon王室

ロイヤルテラスからの眺めると、街の向こうに小高い緑の丘が連ります。のどかなウェールズの風景です。Caernarfonロイヤルテラスからのながめ2

☆北ウェールズへのアクセス

ウェールズの首都カーディフからはかなり時間がかかりますので、ロンドンから列車でチェスターを経由して行くのが便利です。マンチェスターからも近いです。

ロンドン⇔チェスターは鉄道で所要約2時間~2時間半。
マンチェスター⇔チェスターは鉄道で所要約1時間~1時間半。
(いずれも直通もありますが、乗り換え待ち時間によって所要時間が異なります。)

チェスターからコンウィは列車で1時間弱ですが、コンウィの城壁内の駅に停車する列車は少ないので、約1.5キロ、チェスター寄りのスランドゥドゥノ・ジャンクション(Lianduduno Junction)で下車して、徒歩約15分、もしくは、バスで街まで行くことができます。徒歩で行くと、正面にお城、右に海を見ながらの、気持ち良いアクセスです。

カナーヴォンへは、
チェスター⇔(列車で1時間弱)⇔スランドゥドゥノ・ジャンクション⇔(列車で17分)⇔バンガー⇔(バスで約40分)⇔カナーヴォン

曜日によって運行間隔は異なりますが、夏の平日昼間であれば、チェスターからコンウィー方面の列車は1時間に1,2本、バンガー⇔カナーヴォンのバスは1時間に4本あります。お出かけ前にネットでお調べになることをお薦めします。

北ウェールズのバスは⇒こちらへ

では、良い旅を!

エジンバラ観光ガイド

イギリス北部、スコットランドの首都、エジンバラ。
英国と一言で言いますが、エジンバラの街を歩いてみると、スコットランドはイングランドとは別の国であったことがよくわかります。

☆エジンバラの街のつくり

エジンバラは、歴史的な建築物が建ち並ぶオールドタウンと、18世紀の都市計画で造られたニュータウンに分かれています。

ロンドンからの列車はウェイヴァリー駅(Waverley)に着きます。まずは駅の北東にある「カールトン・ヒル(Carlton Hill)」に登ってエジンバラ全体を眺めてみました。駅から歩いて15分くらい。

駅の南方の丘の上がオールドタウン。古い建物が密集しているのがわかります。その西(写真の右)の端がエジンバラ城です。Edinburgh全景

☆オールドダウンへ

ウェイヴァリー駅から急な坂を上ってオールドタウンへ。西の端の「エジンバラ城」から東の端の「ホリルードハウス」までが「ロイヤル・マイル(Royal Mile)」と呼ばれる緩やかな坂です。Edinburghロイヤルマイル

いつも人通りの絶えない、エジンバラのメインストリートで、左右に歴史的な建造物が建ち並びます。↓この建物の内部は市民の生活を紹介した博物館でした。Edinburghピープルズストーリー

聖ジャイルズ大聖堂(St. Giles’ Cathedral)もこの通り沿いにあります。内装はかなり質素ですが、ステンドグラスが印象に残ります。Edinburgh大聖堂の中

☆エジンバラ城

エジンバラ城は岩山に築かれた天然の要害です。
ニュータウンから見上げたエジンバラ城。 Edinburghニュータウンから観た城2

ニュータウンの反対側から見上げる、夜の闇に浮かぶエジンバラ城。Edinburgh城夜景

城の前の広場では、毎年夏の間、ミリタリー・タトゥーと呼ばれる音楽と踊りのイベントが開かれます。(⇒こちらへ

見学の入口、チケット売場はロイヤル・マイル側にあります。Edinburgh城門

エジンバラ城の中の広場で、スコットランドの民族楽器バグパイプの演奏が行われます。Edinburghバグパイプ

外に向けた大砲が並んでいます。ここからエジンバラの街全体を見渡せます。Edinburgh大砲

城の建物の一部は博物館になっています。

これは武器庫。Edinburgh武器庫2

城からの景色が見事なうえ、博物館の展示も盛りだくさんなので、説明を読みながらじっくり観るには最低3時間は見込んでおくといいでしょう。

☆ホリルードハウス宮殿
(The Palace of Holyroodhouse)

現在もイギリス王室が使っている宮殿です。王室メンバーが滞在中でない時に、豪華な装飾の施された大小様々な部屋を見学できます。

中世のスコットランドvsイングランドの歴史の概要を頭に入れて出かけるとオーディオガイドの説明がよくわかります。Edinburghホリルードハウス

王室の美術コレクションを展示した「クイーンズ・ギャラリー」。 エジンバラ クイーンズギャラリー

開放的な庭。夏には女王主催のパーティが開かれ千人近くが集まるそうです。エジンバラ郊外に広がる緑の丘の眺めは気持ちいい。Edinburgh郊外の丘

☆オールドタウン以外の見どころ

ギリシャ神殿風の重厚な建物は国立スコットランド美術館(National Gallery of Scotland)。エジンバラ城からニュータウン方面に下ったところにあります。筆者が訪れた日には室内楽のコンサートが開かれていました。Edinburgh美術館

ニュータウンの中心、セントアンドリュー・スクエア。Edinburghニュータウン2

長距離バスターミナルの近くです。

☆エジンバラを楽しむコツ

安めのホテルはオールドタウンからちょっと離れたヘイマーケット(Haymarket)駅周辺に多いですが、ここはぜひオールドタウンに泊ることをお薦めします。

ロイヤル・マイルの大通りは夜遅くまでにぎやかで、古い建物がライトアップされているところもあります。通りに面したパブでスコッチウィスキーかビールを飲んで、歩いて帰れるところにホテルを取ると、夜の街歩きも楽しいです。

時間がない方は、
・カールトン・ヒルで街全体を見渡す
・エジンバラ城
・ホリルードハウス宮殿
に絞るとよいと思います。移動の途中に聖ジャイルズ大聖堂に寄る。

では、皆さん、良い旅を!

 

 

 

 

ロンドンでサッカー観戦~アーセナル

イングランドのプレミアリーグは、世界最高のサッカーが観られますが、なかでも華麗なパス回しで人気の高いのがアーセナル(Arsenal)。

最近(2021年9月)、日本代表DF富安選手が移籍して話題になりました。デビュー戦は、1日半しかチーム練習していないにもかかわらず、みごとなパフォーマンスでした。

コロナ後、ロンドンでサッカー観戦なら、ぜひ、エミレーツスタジアムでアーセナルをご覧になることをお薦めしたい。

Emirates内部

但し、エミレーツスタジアムのアーセナル戦のチケットをゲットするのはかなり難しい。券面価格がプレミアリーグで最も高価なうえに、公式サイト(⇒こちらへ)で買うには有料の会員にならなければなりません。

そこで、旅行会社やネットのチケット業者をあたることになりますが、彼らがつける値段は券面の2,3倍です。スタジアムの最寄り駅を降りるとダフ屋が「チケット、チケット」と言って寄ってきます。とんでもない額を言ってくるので、相手にする気になれません。

そこまでしてでもチケットを手に入れて観る価値があると思います。最近、優勝できてませんが、観ていておもしろいという点では、アーセナルはバルセロナと並んで世界最高峰です。

富安選手がさらに活躍すれば、日本人観光客をターゲットにした観戦ツアーも催行されるでしょう。ただし、かなりの高額になることは必至です。

このピカピカのスタジアムは2006年に新築されました。いつも満席になるので、スタジアム建設の債務は10年もかからず既に完済されました。Emirates外観

アクセスは地下鉄ピカデリーラインのアーセナル駅下車。駅を出て右手に約200m歩くとスタジアムの入り口とオフィシャルショップが見えてきます。道は左に屈曲してますが、一本道なので迷うことはありません。

試合後、この駅はかなり渋滞します。入口がひとつしかなく、改札を入るのに長蛇の行列です。筆者は2015年8月のリバプール戦を観戦しましたが、試合終了後、30分くらいオフィシャルショップで買い物してから駅に行きましたが、改札入るまで15分ほど並びました。隣駅(ピカデリーラインとヴィクトリアラインの Finsbury Park)まで歩く人もいます。

 

ヨークでイングランドの中世を味わう

ヨークはイギリスで古き良き時代の雰囲気を味わえる街です。

城壁に囲まれたヨークの街並みからは、地元の人たちが大切にしてきた伝統を感じられ、歩いているだけでタイムスリップ感を楽しめます。ロンドンから北へスコットランド方面に向かう途中にあります。

ロンドンからの列車を降りて駅を出ると目の前に城壁。右手にまわりこんで城門のひとつから街に入ると、城門のすぐ側から古い街並みが広がります。York城門

石畳のシャンブルズ(Shambles)通り。両側に木造りのお店が並びます。上層階が通りに突き出ているのが特徴です。
Yorkシャンブルズ通り2

地元ヨークシャー地方の名産だそうです。ポークパイ。通りを歩きながら立ち食いしましたが、美味しい!

Yorkポークパイ

中世のヨークは北ヨーロッパの貿易の中心でした。ギルド商人たちが会合などに使ったマーチャント・アドベンチャラーズ・ホール(Merchant Adventurers’ Hall)

York-Merchant-Adventurers'-Hall-1

往時のヨーク商人たちの息吹が伝わってくるホール。York-Merchant-Adventurers'-Hall-2

ヨークの街の中心はヨーク・ミンスター。でかい! イギリスで最大だそうです。ロンドンのウェストミンスターを上回る大伽藍です。Yorkミンスター2

壮大なカテドラル内部。教会の一角がカフェになっているのはイギリスの特徴です。Yorkミンスター内部

街のはずれにあるクリフォーズ・タワー(Clifford’s Tower)。中世の城の一部でした。Yorkタワー

上からヨークの街の全景を見渡せます。York全景

街を取り巻く城壁は全長4.5キロ。遊歩道になっています。歩きながらヨークの街のさまざまな表情を楽しめます。York城壁遊歩道

城壁上から観るヨーク・ミンスター。York遊歩道からミ眺めるミンスター2

ビールのお好きな方はヨーク・ブリュワリーへ。クラフトビールのテイスティング、醸造所の見学ができます。
Yorkブリュワリ

ヨークへのアクセス

ロンドンから列車で1時間50分~2時間20分。1時間に1,2本あります。マンチェスターからは1時間15~30分。これも1時間に1,2本です。

ロンドンから日帰り旅行もできるのですが、ここはぜひ1泊して、朝夕の静かな街の風情を味わっていただきたいところです。ロンドンからスコットランド方面に向かう列車旅の途中にふらっと立ち寄るのもいいでしょう。

駅には荷物預けもあります。駅舎を出て右手に(街に入る城門の方向へ)100mくらい歩いたところにあります。駅舎とは別棟です。
見どころを駆け足で巡ると所要4時間くらいでしょうか。

(訪問日:2015年8月19日)

 

 

 

 

サッカーの聖地:ウェンブリースタジアム

サッカー発祥の地イングランド、その首都ロンドンの
ウェンブリースタジアム(Wembley)は、ヨーロッパでは2番目に大きい、観客収容数90,000人の巨大スタジアムです。

イングランド代表の国際試合や、FAカップの準決勝・決勝が行われ、サッカーの聖地と呼ばれています。

1年延期になったユーロ2020では8試合が行われます。

筆者は、トッテナムホットスパーズがホームスタジアム新築中のため、すべてのホームゲームをウェンブリースタジアムで行っていた2017-18シーズンのLiverpool戦を観戦してきました。

場内に入ると、でかい! という印象です。屋根がスタンドをほぼ完全に覆っていますが、屋根を支える柱がないので、ピッチまでを視界をさえぎりません。ただ、ピッチとスタンドの間に若干のスペースがあるうえ、1階席の傾斜が緩いので、ピッチまでの距離は少し感じます。sdr

ゴールが決まると、場内は熱狂の渦です。dig

イングランドサッカーの醍醐味を味わえますが、スタジアムはサッカーを観るだけの場所ではありません。

☆ホスピタリティプログラム

ウェンブリースタジアムの観戦チケットにはさまざまなランクがあって、支払った料金に応じてホスピタリティプログラムが用意されています。

これは誰でも使える飲食店。cof

「Premium Seats & Hospitality」のチケットを買うとプレミアムラウンジを使えます。

観戦だけのチケットの2倍以上の320£(≒¥48,000)でしたが、ここでの試合前の食事、ハーフタイムの飲み物が含まれています。試合後も有料ながら飲み食いしてくつろげます。cof

どのような人向けなのかわかりませんでしたが、さらに特権層だけのためのラウンジもありました。 Wembleyレセプションルーム

王室御用達のシャンパンのバーもありました。ここは誰でも使えますが、かなり値段高そうでした。Wembleyローランペリエ

ウェンブリースタジアムでは客席に酒類を持ち込めません。Wembley酒持ち込み禁止

日本のスタジアムとの違いは、スタジアムに入ってから座席につくまでに、スポーツ観戦に訪れる観客をもてなす施設が、たくさん用意されているということです。

☆ウェンブリースタジアムへのアクセス

最寄駅は地下鉄Metropolitan LineとJubilee LineのWenmbley Park駅です。ロンドン中心街からはMetropolitan Lineのほうが停車駅が少なく早く着きます。

試合前には駅からウェンブリースタジアムまでの約500m、幅約15mの道に人があふれます。dig

 

間際にはセキュリティチェックにも列ができますので、余裕をもってお出かけください。ウェンブリースタジアムセキュリティチェック

多くの観客が集中するので、試合後の混雑はすごいものがあります。駅構内への入場制限がかかるので、人の波は途中で何度も止まります。

筆者の訪れた試合は、8万人を超える大入りで、試合終了後すぐに退出しましたが、電車に乗れるまで約1時間かかりました。ウェンブリースタジアム帰りの混雑

☆観戦チケット入手方法

主催者のホームページで買います。ユーロ2020であればUEFAのホームページです。

チケット転売サイトや、当日、駅とスタジアムの間にいるダフ屋から買うこともできますが、偽物をつかまされないようにご注意ください。

筆者の訪れた試合では、チケットの名義人名と身分証明書との突合せチェックは行われまでんでしたが、今後はあるかもしれません。

☆ユーロ2020のウェンブリースタジアム

完成が遅れていたトッテナムの新ホームスタジアムが2019年4月にオープンしてからは、イングランド代表の試合やカップ戦が行われていますが、ユーロ2020では、イングランド代表のグループステージの3試合など全部で8試合が行われます。

準決勝と決勝の収容観客数をキャパの75%に引き上げることが物議をかもしていますが(2021年7月2日現在)、ここで観戦したサポータの集団コロナ感染が判明しているので無理からぬことです。

日本からユーロ2020観戦に訪れることができないのは残念ですが、コロナ終息後、ロンドン滞在中に試合があれば、ぜひ訪れてみることをお薦めします。

 

 

 

湖水地方:美しいイギリスのいなかを旅する

湖と山が織りなすのどかな風景。 イングランド北西部の湖水地方(The Lake District)では、美しい自然に心癒されます。

バス、船などの公共交通機関、B&Bなど観光インフラが整備されていますので、便利に快適に旅できます。

湖水地方は広大なエリアで、すべて観光するには数日必要ですが、1泊2日でもそのエッセンスを楽しむことができます。

まずは、筆者が1日で観光した4か所をご紹介します。

☆ウィンダミア(Windemere)

湖水地方南部で最も大きな街です。レストランやみやげもの店などが建ち並ぶメインストリートは賑やかです。Windermere街

駅の背後の丘から観るウィンダミア湖。Windermere湖

ウォーターリゾートという感じの街で、湖畔にはクルーズ船やボートなどが係留されています。Windemere湖畔

☆アンブルサイド(Ambleside)

ウィンダミアから北へバスで約15分、ホテルやレストランがたくさんある、賑やかな街です。AmblesideTown

おもしろい建物があると思ったら教会でした。Ambleside教会

ここは周囲の山のトレッキングの拠点にもなっています。

☆グラスミア(Grasmere)

ため息が出そうなくらい美しい村です。昼間、街中にあふれている観光客が去った後の静寂の中で過ごしたい方はここに滞在されることをお薦めします。

村の中心から10分も歩くと、こんな湖水地方の代表的な景色が広がります。グラスミア湖畔はあまりにのどかです。Grasmere湖

緑の中に佇むタウンホール。GrasmereHall

川沿いのカフェ。GrasmereKaffee

☆ケズィック(Keswick)

湖水地方の北の玄関口です。緑の丘が街を取り巻きます。街の中心のバスターミナルから多くの路線バスが出ているので、ここを起点に湖水地方北部を巡ることができます。

ゲズィックの中心街は賑やかです。

Keswick

ここで市が開かれます。

☆湖水地方の観光プラン

さまざまな街を泊まり歩くプランもできますが、ベースとなる街を決め、そこにホテルを取り、荷物を置いて、周辺の街を巡るほうがよいように思います。バスの本数がかなりあり、周遊する範囲もさほど広大ではないので、移動時間の無駄は少ないからです。

ベースにするには、鉄道駅があり、B&Bがたくさんあって、多くのツアーの出発点になっている南部のウィンダミアか北部のケズィックがいいでしょう。

トレッキングされる方はアンブルサイド、静けさの中で過ごされたい方はグラスミアも候補になります。

湖水地方では、バス路線、湖の船便の公共交通機関が充実しているので、自分のプランでまわることもできます。バス1日乗り放題チケットがお得です。湖水地方バス

ウィンダミア、ケズィックから1日または半日のツアーがたくさん出ています。バスの通らない絶景ポイントにも行くことができます。

各街の観光案内所に資料がたくさん置いてあります。観光案内所のHPからリンクしているツアーオペレーターのHPでも申し込むこともできます。

レンタカーでまわるとさらに旅の自由度は増します。

ロンドンからの日帰り1日ツアーもありますが、やめたほうがいいでしょう。移動に時間がかかりすぎて、湖水地方の観光時間が3~4時間しかとれません。

☆湖水地方への行き方

ロンドンやマンチェスターからは列車が便利です。スコットランドに向かう幹線上にあり特急停車駅のオクセンホルム・レイク・ディストリクト(Oxenholme Lake District )で乗り換えて、ウィンダミアまでローカル列車約20分です。

エジンバラやグラスゴーからは、同じ幹線上のカーライル(Carlisle)で降り、バスでケズィックまで約50分です。

みなさん、湖水地方ですてきな癒し旅を!

2000年の歴史を感じる街、チェスター

イングランド北西部の街、チェスター。
紀元1世紀ころに今のイギリスに進出したローマ帝国軍が築いた基地から始まった街です。

街の四方を囲む城壁は遊歩道になっています。のんびり散歩して、街の様々な表情を眺められます。Chester城壁

ローマ後のチェスターは、街の脇を流れるディー川(River Dee)の水運を利用した商業都市として栄えました。↑この城壁の下はディー川につながる運河。

4つある城門をくぐってチェスターの街に入ります。
↓これはイーストゲート。Chesterイーストゲート

街の中の道はローマ式の碁盤目状になっていて、歩くのにわかりやすい。4つの門から街の中心に向けて伸びる通りがぶつかる交差点が、街の中心、ザ・クロス。Chesterザ・クロス

ザ・クロスの周辺の商店街が独特。ロウズ(Rows)と呼ばれ、メインストリートの2階がアーケード街になっています。雨が多いこの地方ですから、ぬれずに買い物できるようにということです。Chesterザロウズ

タウンホール。観光用に公開もされていますが、今もさまざまなイベントに使われています。Chesterタウンホール2

The Assembly Room。なんと訳すのでしょうか。晩餐会や結婚式に使われているそうですChesterAssemblyRoom

10世紀に建てられ、その後、改修が続けられたチェスター大聖堂。Chester大聖堂

中は壮大な空間です。一部がカフェになっています。昔は修道僧たちの食堂だったそうです。Chester大聖堂内部

城壁の外に残るローマの円形劇場跡。 Chesterローマ遺跡By Alex Liivet

☆チェスターへのアクセス

ロンドン(Euston)からは列車で約2時間、 ビジネスで訪れることが多いマンチェスターから約1時間半、リバプールから41分。

駅を降りてから旧市街の入り口イーストゲートまで歩いて約20分。バスもあります。

☆泊るには

ホテルは、駅前からイーストゲートに向かうシティ・ロード沿いに数軒、高いのから安いのまで並んでいます。旧市街の中にも少ないながらあります。