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美しいスイスの首都、ベルン

こんな美しい首都が他にあるでしょうか。

スイスのベルンは、 三方を川に囲まれた台地が中心街になっています。(⇒地図)

中世の建物がたくさん残り、 街の中心の大通りにはところどころ泉が湧き出しています。Bern大通り

街の端から外を見渡すと、緑に囲まれた家々が点々としており、そのはるか向こうにアルプスを望めます。   Bern郊外の風景

街ゆく人、劇場に集う人たちは、ゆったり余裕あるように見えます。朝は早いが、夜遅くまで残って仕事することは稀だそうです。成熟した国スイスを象徴するような街です。日本もこうなりたいものです。

首都だけあって、博物館などの文化施設が充実しており、宿泊施設もたくさんあります。

スイスの玄関口、チューリッヒからは列車で最短1時間、山岳リゾートへの入口、インターラーケンへは列車で1時間の便利なロケーションにあります。悪天候で山岳リゾートに行けない日に滞在するのにもってこいです。

スイス旅で滞在する拠点の候補にいかがでしょうか。

スイスを存分に楽しむコツ

国中どこに行っても風光明媚な景色で満ちた国、スイス。全世界で人気の観光地です。ほぼ全土を個人旅行した経験から、パックツアーに参加せず、個人で計画を立てて旅行される方のための、旅のコツをご紹介します。

まず、プランニングにあたっては、必ずセカンドプランを用意しましょう。

数か月前から気合を入れて計画を練って、旅行期間中の旅程をすべて確定させてから出かける人がいますが、スイス旅行ではそれはやめたほうがいいと思います。なぜなら、
スイス旅行のお楽しみの多くは、山岳地帯の絶景スポットですが、そこで感動を味わえるかはお天気次第からです。

例えば、
①アイガー北壁を貫く山岳鉄道でユングフラウヨッホへ登る
②ツェルマットから登山電車でゴルナーグラートに登ってマッターホルンを眺める
③氷河特急の車窓から山岳風景のエッセンスを楽しむ
④ベルニナ特急でアルプスと3大氷河を間近に眺める
は代表的な観光スポットで、①などは麓から往復するだけで2万円以上かかりますが、登ってみても、天気が悪いと周囲はまっ白で何も見えず、がっかりすることになります。

山の天気は直前、場合によると当日までわかりません。天気の良い日を選んでいきましょう。そのためは、
天気に応じてどこに行くかを臨機応変に決められる柔軟なスケジュールにしておくことが大切です。これは個人旅行だからできることです。ニーダーホルン

これはニーダーホルンの展望台。若干雲がかかってましたが、トゥーン湖とベルナーオーバーラントの絶景を楽しめました。もう少し天気が悪いとすべて霧の中で何も見えなかったでしょう。ユングフラウヨッホ、リギ、ピラティスなどの展望台や峠めぐりでも同様です。

出発直前、できればスイスに着いてから、天気予報をチェックしてプランニングするのがベストですが、旅行前の計画がないと不安な方は、
天気が悪くても楽しめるところを見つけておきましょう。

例えば、
⑤かわいい街を歩いておいしいものを食べる
⑥大きな街の美術館、博物館めぐり
⑦コンサートを聴く
⑧湖の遊覧船
⑨シャーフハウゼンのラインの滝
⑩ラヴォー地区でスイスワインを飲む
などです。⑤で私のお薦めは、シュタイン・アム・ライン、ベルン、マイリンゲンなどです。⑧はルツェルン湖、トゥーン湖などです。

トゥーンはインターラーケンとベルンの中間にあって、超人気の①に行けない日にはお薦めです。 トゥーン

ルガーノの小さな教会で室内楽のコンサートを聴きました。北部で天気が悪い日でも列車で1.5~2時間かけて南部に来ると天気が良いことがあります。ルガーノコンサート

スイスパス(鉄道、バスのフリーパス)を買って、当日泊るところは当日決めるのもいいです。スイスは観光国で、宿泊施設は豊富にありますから、夏のハイシーズンの人気観光地や特別なイベントがある日を除いては、泊る場所が見つからないということはありません。めざす街に見つからなかったとしても、鉄道で10~30分くらい移動して別の街に行って探せばいいのです。

ひとつのホテルに数日滞在して、そこを起点にいろんな観光スポットを往復したい方には、ルツェルンかベルンをお薦めします

スイスのほぼ真ん中にあって、多くの観光地にアクセスが便利で、代替プランで行ける場所も多く、かつ、街そのものが魅力的だからです。
↓ベルンの街Bern大通り

限られた日程でいろんなところに行きたいからといって、滞在期間中の全移動ルートを決めて、各日別々の街にホテルを予約しておくというのはやめたほうがいいです

人それぞれの旅行スタイルに応じて旅するのがいいと思いますが、できるだけベストなコンディションで、スイスの絶景スポットを味わってほしいと願っていろいろ書き連ねました。少しでも皆様の旅の助けになれば幸いです。

スイスワインの里:ラヴォー地区

日本ではなじみのうすいスイスワイン。
その産地、ラヴォー地区では、レマン湖から急にせり上がった斜面に一面のブドウ畑が広がり、眼下の湖とその先のアルプスの高い峰々の眺めを楽しめます。 このあたり一帯は世界遺産に登録されています。ラヴォー地区のブドウ畑

ワインの名産地はたくさんありますが、ここの景色のすばらしさは格別です。 舗装された小道は観光客用のハイキングコースであるとともに、ブドウ栽培農家が摘み取ったぶどうを運ぶ道でもあります。

斜面に佇むワインシャトーを訪れ、テイスティングさせてもらいました。

DSCF0377

ちょうど歩き疲れたところで、山と湖の絶景を眺めながら爽快な白ワイン。DSCF0372

生産ロットが少ないため輸出にまわす余裕がなく、ほとんどが国内で消費されてしまいます。そのため、日本ではほとんど見かけないのです。

☆ラヴォー地区へのアクセス

近くの一番大きな街はローザンヌです。ラヴォー地区にはホテルはほとんどないので、ここを起点にプランニングします。 ローザンヌへは鉄道で、ジュネーブから35-50分、ベルンからは1時間6分です。

スタートは丘の上部の村にするのがいいでしょう。⇒地図
・グランヴォー(ローザンヌからベルン方面にローカル列車で8分)
・シェーブル(ローザンヌから湖沿いの幹線路線上を13~20分でヴヴェイへ。ヴヴェイから丘を登るローカル列車で8分)

斜面を辿りながら徐々に湖に近づいてゆき、湖沿いの幹線路線上のローカル駅(リュトリー、キュリーなど)を終着点にするのが便利です。シェーブルから出ているミニトレインに乗ってハイキングコースを巡ることもできます。

ワイン畑の道すがら、テイスティングできるワイナリーがあるので、個人でもまわれますが、ローザンヌからのワイナリー巡りツアーに参加する方法もあります。

観光でもビジネスでもジュネーブを訪れる方は多いと思いますが、ジュネーブからの日帰りエクスカーションにいかがでしょうか。また、ユングフラウヨッホやマッターホルンなどの標高が高いエリアが悪天候の場合の代替プランとしてもお薦めです。

スイス旅のコツについては、⇒こちらへ