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アルザスワイン街道をゆく

アルザスはボルドー、ブルゴーニュと並ぶフランスワインの名産地。ドイツとの国境地域にあり、ブドウ畑の中の広がる丘にかわいい村が点在しています。Alsace Wine Roadby Jasperdo

アルザスワイン街道の代表格、リクヴィル。村を取り巻くブドウ畑の丘を歩きながら眺める村は、のどかな佇まいです。Riquewihr全景by Russ Bowling

リクヴィルの大通り。木のぬくもりを感じる建物が並んでます。Requewihr通りby Pug Girl

☆アクセス

リクヴィルなどいくつかの村にはバスが通っていますが、本数が少なく不便です。ストラスブールかコルマール発のツアーに参加するのが最も手軽です。

起点となる街、コルマールのプチベネチアColmarby Frank Hamm

日本語ガイドの付くツアー、バーゼルでピックアップしてくれるツアーもあります。
ツアーによって訪れる村が違い、アルザスの平原のすばらしい景色が眺められるオー・クニクスブール城の見学が組み込まれているツアーもあります。 Haut-Kkoenigsbourgby Koen Schepers

列車アクセスは
パリ⇔(2時間20分)⇔ストラスブール⇔(30分)⇔コルマール⇔(45分)⇔バーゼル。
日本からはパリ経由だけでなく、他のヨーロッパの都市で乗り継いでバーゼルへのフライトあります。

☆裏ワザ

筆者はストラスブール発の午後半日ツアーに参加しましたが、最後の訪問地リクヴィルでワインテイスティングの後、午後5時頃、ツアーから降ろしてもらい、ホテルを探しました。夏の遅くまで明るい中、観光客のいなくなって静けさにつつまれた村を、カラフルな家並みを眺めながら、散策を楽しみました。帰りは翌朝、コルマールまで路線バスで約30分でした。

 

 

スイーツじゃないモンブラン

スイーツじゃありません。フランスとイタリアの国境にそびえるアルプスの名峰モンブラン。麓の風光明媚な村に滞在して、天気が良い時を狙って、頂近くまで登って、モンブランの雄姿を眺めてみてはいかがでしょうか。

☆フランス側のふもとの街、シャモニー

フランス側からモンブランを見上げる街、シャモニー。

ちょっと歩くとすぐに街のはずれに出るくらいの小さな街ですが、ホテル、レストランの数が多く、山岳博物館もあるアルペンリゾートです。 フランス屈指の観光地なので、夏休みとスキーのシーズンはかなり混み合います。Chamonixから見上げる

☆頂近いエギューディミディへ

シャモニーからゴンドラを乗り継いで最高地点エギューディミディに向かいます。 あっという間に富士山より高いところに到着します。6~8月はここからリフトでイタリア側に向かうこともできます。標高

今、登ってきたばかりのシャモニーの街がはるか眼下に。シャモニーを見下ろす

間近に眺めるモンブラン。風が強いと頬が痛くなります。 MontBlanc全景

こんなアトラクションも。足がすくみます。 ここで係員が写真を撮ってくれます。 撮り方によっては空中に浮いているように見せられます。足がふるえ

付属のレストランで絶景を眺めながら、まずは暖かい飲み物。それから食事するもよし、地元のサヴォアワインもあります。

☆モンブランの氷河を歩く

シャモニーからは他にもいくつかの展望台に行けます。そのひとつ、氷河メール・ド・グラスを間近に眺めるモンタンヴェールへは登山電車でむかいます。

氷河の端っこを歩いて、プチ登山家気分です。氷河ここも絶景を眺められるレストランがあります。エギューディミディよりはすいていて、テラス席もあってのんびりできます。

☆モンブランへのアクセス

フランス側のふもとの街シャモニーへの行き方は3通りあります。

①パリから列車で。途中までTGVで乗り換え。所要時間5時間半~7時間。本数多数。列車の接続次第で時間がかかるのが難点。

②ジュネーブからバスで。所要1時間半~2時間。1日3便。ジュネーブのバスターミナルは駅から徒歩5分のわかりやすい場所にあります。このルートが一番のお薦め。

③スイスのマルティニから列車で。以前、筆者が行った時は悪天候でしたが、絶景路線だそうです。

④イタリアのミラノからバスで。クールマイヨール経由で約5時間。

モンブラン観光はフランスやイタリアから来るより、スイス旅の一部に組み込むほうがいいと思います。

☆モンブランを越えてイタリアへ

イタリア側の麓の街はクールマイヨール。シャモニーからバスでモンブラントンネルを抜けて、所要40分くらいです。 クールマイヨール

イタリアではモンブランはモンテビアンコを呼ばれてます。 ここもホテルの数多く、夏冬のハイシーズンにはけっこう混み合うのでしょうが、筆者が訪れた5月はひっそりしていました。

ゴンドラで展望台に登ると、はるか遠くにはマッターホルンが小さく見えます。 イタリア側

☆クールマイヨールへのアクセス

クールマイヨールへはフランスのシャモニーからだけでなく、イタリアのミラノからバスでアクセスできます。所要4時間くらい。途中のアオスタの谷に入ってからは眺めの良い旅を楽しめます。

モンブラン観光はジュネーブから日帰りで出かける人が多いですが、ここはぜひ一泊することをお薦めしたい。天気が悪い時にエギューディミディなどの展望台に登っても、周囲はまっ白で何も見えません。複数日あれば雲が切れた時を見計らって展望台に登ることができます。

麓に滞在中は、モンブランは雲に隠れて見えなくても、のどかな村を散歩したり、たくさんあるレストランでおいしいものを食べたり、と楽しみはたくさんあります。

ミネラルウォーターの街、エヴィアン

ミネラルウォーターで有名な街、フランスのエヴィアン。先進国首脳会議が開かれたこともありますが、ここは基本的にリゾートタウンです。
レマン湖の向こうには、スイスのローザンヌ、ラヴォー地区のブドウ畑が見えます。  (⇒地図はこちら対岸

湖畔の遊歩道にはところどころベンチが置かれていて、湖とアルプスを眺めながらゆったりできます。地元のサヴォワワイン赤白を飲んでしばしボーっとしていると、 湖畔の時間はゆったり流れます。ランニングしている人もけっこういました。 こんなところを日頃のランコースにできるのはうらやましい。 遊歩道

街はちょっとスノッブな感じ。カジノもあります。 Evian街

レマン湖対岸のスイスより物価が若干安いのも魅力です。

アクセスはスイスからが便利です。ジュネーブ駅近くのバスターミナルからバスで所要約2時間弱。ローザンヌから船で180度すばらしい景色が眺めながらの船旅もいいです。
パリから列車で行くこともできますが、乗り換えが多く、かなり時間がかかります。