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趣味で27年間、ヨーロッパを中心に世界を旅してます。 数えてみたら約350日が旅の空の下でした。 2014年春、サラリーマンをやめて、 フリーランスの経営コンサルタントになり、 時間が自由になったのをいいことに、 半年で50日間、12か国を旅しました。 多くの人が自分だけのすてきな旅ができるように 情報をたくさん提供していきます。

スヴィヤシュスク:ロシアの秘境の世界遺産

スヴィヤシュスク(Sviyazsk)はロシアのいなかに忽然とあらわれる宗教の村です。(⇒地図1

ロシアの大河ヴォルガに浮かぶ要塞の島に、キリスト教の修道院や教会が建ち並びます。内部の装飾にはロシア正教の粋を感じられます。

☆スヴィヤシュスクのあるタタールスタン

タタールスタンはロシアで最大の少数民族タタール人の自治共和国です。とは言え、ロシア人も人口の半分近く住んでいて、ロシア正教のキリスト教とイスラム教の文化が混ざりあったところです。(詳しくは⇒こちらへ

スヴィヤシュスクから眺めるヴォルガ川。
その向こうに広がる大地に、小さく見えるネギ坊主屋根の教会。ロシアらしい景色です。スヴィヤシスク街と周囲の景色

スヴィヤシュスクはタタールスタンの首都カザン経由で訪れます。

☆スヴィヤシュスクを歩く

スヴィヤシュスクはヴォルガ川に浮かぶ島と言われますが、今では川の水位が下がって細い長い陸続きです。(⇒地図2

バスは要塞の下に着きます。
筆者が訪れたのはサッカーワールドカップの開催期間中で、ロシアにはいつも以上に観光客がいるはずでしたが、村の唯一の駐車場にこれだけしかいませんでした。スヴィヤシスク駐車場

チケットを買い、階段を登って宗教村へと入っていきます。スヴィヤシスク入口

入ってすぐのところにあるのがウスペンスキー大聖堂を中心とする教会と修道院の建物群。ウスペンスキーは「生神女就寝」と訳されます。スヴィヤシスクウスペンスキー教会群

内部のフレスコ画が見事とのことですが、筆者が訪れた時は修復中とのことで入れませんでした。

スヴィヤシュスクで最も大きなカテドラルには入れました。「Cathedral of Icon of the Mother of God Joy of All Who sorrow」と英語表記されていましが、なんと訳すのでしょうか?スヴィヤシスクカテドラル

その内部。スヴィヤシスクカテドラル内部

カテドラルの脇に建つトロイツカヤ教会は珍しい木造。スヴィヤシスクト トロイツカヤ教会

トロツカヤ(Trinity)とはキリスト教の「父と子と聖霊」の三位一体を意味します。その内部を歩くとミシミシと足音がします。石造りの教会とは空気感が違う気がしました。 mde

一周ぐるっと歩いて30分くらいの島の中には、この他にもいくつもの教会建築が残っています。スヴィヤシスク地図

☆スヴィヤシュスクの歴史

スヴィヤシュスクの町は、16世紀にモスクワを中心に膨張を続けるロシアの皇帝イワンが、西方のイスラム勢力(カザンハン国)を攻略するための前線基地として築きました。カザン攻略後は、この地域にキリスト教を広める中心となり、教会や修道院がたくさん建てられました。

宗教を否定したソ連時代には、政治犯の収容所や精神病院として使われましたが、ソ連崩壊後、宗教施設としてよみがえりました。

2017年には「スヴィヤシュスク島の聖母被昇天聖堂と修道院」として世界遺産登録され、地元の政府は観光に力を入れ始めています。

建物の説明書きはロシア語、タタール語、英語が併記されています。スヴィヤシスク説明書き

しかし、モスクワやサンクトペテルブルクなどのロシアの主要都市から遠いため、訪れる人はまだ少ないようです。

☆スヴィヤシュスクへの行き方

スヴィヤシュスクはこの地方の中心都市カザンから西方に直線距離で30Kmほどで、船で約2時間(日に1、2便)です。ヴォルガ川からの雄大なロシアの平原を眺めながらの船旅です。

筆者はカザンの港でスヴィヤシュスクへの切符を買おうとしましたが、英語が全く通じず、なんとかわかる人を探して通訳してもらいましたが、今日は満席ということでした。

スヴィヤシュスクの港に着いた船。スヴィヤシスク港

そこで、カザンの街の中心から英語ガイド付き1日ツアーでスヴィヤシュスクを訪れることになりました。

片道1時間半、ガイドについて1時間くらい案内してもらった後、自由時間が1時間半ほどありました。船でフリーで来ると4~5時間滞在できるのに比べて、あわただしい気がしました。

カザンへはモスクワからフライトで約1時間半、夜行列車で12~14時間です。

筆者の場合、お昼12:00に成田発、モスクワ乗継で夜9時にカザンに着きました。

スヴィヤシュスクは日本ではほとんど知られておらず、日本から訪れる人も少ないですが、ロシアの宗教文化を肌で感じられるとともに、島から眺めるヴォルガ川と雄大なロシアの平原の景色も魅力的です。

秘境と言っても、人口120万人の街から2時間でアクセスでき、地元の料理が食べられる軽食カフェもありますので、快適な滞在を楽しめます。

 

 

妖精が住む水の上の村、ラストケ

クロアチアでガイド本に載っていない美しい村をみつけました。ラストケ(Rastoke)は水の上の美しい村。妖精が住む村とも言われています。

☆ラストケの魅力

ところどころに小さな滝があって、そのうえに人の住む家屋が建っています。川と人の生活が絶妙に調和しています。Rastoke滝の上の家2

緑の木々に囲まれた水辺のカフェでのんびりしてみたい。Rastoke水の上のテラス

ラストケのメインストリートは100m足らず。Rastokeメインストリート

左右にテラスのカフェ、レストランや民宿。建物は花で飾られ、その間に緑の木々。

民宿がいくつかあります。ここに泊れば、朝、滝の流れ落ちる音で目覚めることになるでしょう。Rastoke民宿

村でいちばん落差の大きな滝。Rastoke大きな滝

緑に包まれたカフェ。オーナーの住居を兼ねているようでした。Rastokeカフェ

ラストケは深い森に囲まれています。廃墟になった昔の城塞が村を見下ろしています。Rastoke城塞

一部有料になっている公園がありますが、それ以外は自由に散策できます。ぐるっと歩いても10分もしないうちに村の端から端までまわれてしまうくらいの小さな村です。

☆ラストケへの行き方

ラストケはクロアチアの首都ザグレブから、クロアチア随一の観光地プリトヴィツェ(Plitvice)にむかう途中にあります。
地図

ザグレブのバスターミナルから、プリトヴィツェやその先のザダル(Zadar)に行くバスに乗って、スルニ(Slunj)で降ります。バスが通ってきた幹線道路を500mほど下っていくと、右手に観光案内所があります。

案内図をもらい、荷物を預かってくれるところはないかと尋ねると、ここに置いていってもいいということでした。観光案内所で荷物を預かってもらえることは多いですが、その時そこにいる担当者次第と言えます。Rastoke地図出典:Google Map

幹線道路から右に分かれる道を下って、幹線道路の下のトンネルを抜けるとラストケ村の入り口です。RastokeMap

右に折れて橋を渡った先が村のメインストリートです。ここを過ぎて橋を渡った先が絶好のビューポイント。Rastoke滝の上の家1

 ☆お薦め

村の中に滝があるのか、滝の上に人が住んでいるのか?
以前、プリトヴィツェに行った時にバスの車窓から滝の上に家屋があるのを見つけて、ここで降りたいと衝動的に思いました。その時はかないませんでしたが、次の機会(2019年6月)にラストケを訪れました。

日本でも最近人気急上昇のクロアチア観光でははずせないプリトヴィツェを訪れる際に、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

プリトヴィツェは首都ザグレブからも、ザダル、スプリットなどのアドリア海沿いの街からも離れていますので、これらからプリトヴィツェに日帰りすると、プリトヴィツェに居られる時間が短くなってしまいますので、プリトヴィツェの前か後にラストケで1泊するというのもいいでしょう。ラストケとプリトヴィツェの間はバスで約30分です。

皆さん、良い旅を!

アドリア海沿いの美しい街をめぐる旅

アドリア海は地中海の一部でイタリア半島とバルカン半島に挟まれたエリアです。(⇒地図

アドリア海のイタリア半島側はまっすぐで平坦な海岸線が続くのに対して、バルカン半島側は湾や入り江が続き、大小の島々が陸近くに点在している複雑な地形をしています。
↓こんなのが典型的な海岸線です。海の先に見えるのは島です。クロアチア海岸線2

ここでは、湾や入り江のなかにたたずむ美しい街の数々をご紹介します。

☆ドブロヴニク(Dubrovnik)

アドリア海沿いで最もメジャーな観光地はドブロヴニクです。アドリア海の真珠と呼ばれ、ヨーロッパ有数のリゾート地として有名です。

青いアドリア海と赤茶色の屋根のコントラストが鮮やかです。街を取り巻く城壁が遊歩道になっていて、ゆっくり歩いて約1時間で1周できます。ドブロヴニーク全景

アドリア海を巡る旅の東の端になります。旅の始めか終点をここにするのがいいでしょう。ここにフライトで来て、西向きに旅する、もしくは、西のほうからここまで来て、ここからフライトして帰る。

夏場は観光客でごったがえします。ドブロヴニク大通り2

メジャーな観光地だけあって、案内サイトも複数あります。
ひとつ紹介しておきます
城塞、博物館などの入場無料、バスのフリーパスもついたドブロヴニクカードはぜひ購入されることをお薦めします。案内冊子も内容盛りだくさんです。

☆コルチュラ(Korčula)

半島に沿うように浮かぶ島の先端にあるコルチュラは、歴史的建造物でいっぱいの美しい街です。(⇒地図

アクセスはドブロヴニクからバスで約3時間半。1日1~2便。途中でバスごと船に積み込まれて海を渡ります。直通の高速船もあります。

スプリットからは船で2時間半~3時間。港は街の両側にあって、行先ごと便ごとに発着場所が異なります。

バスを降りて5分くらい歩くと旧市街。狭い路地に古い建物がぎっしり。わずかに開けた空間に街の中心、聖マルコ大聖堂が見えます。
コルチュラ細い路地

旧市街は端から端まで500m弱ですが、街の中心が丘になっていて、そこから三方の海に向かってなだらかな坂になっています。

聖マルコ大聖堂を眺めながら食事できるレストランがいくつもあります。コルチュラ大聖堂

塔の上からは歴史的建造物の赤茶色の屋根と青い海の眺めがすばらしい。コルチュラ屋根と海

海辺に城塞があるのはこの地方の海辺の街の特徴です。コルチュラ城壁

コルチュラに滞在の折は、旧市街の中に泊ることをお薦めします。 旧市街にただ一つだけのホテル(Hotel Korcula)は海辺にあって、旧市街の散策に便利です。

☆フヴァール(Hvar)

クロアチア国内ではリゾートアンランドと呼ばれているフヴァール島は、ハワイ、カプリなどと比べてリゾートっぽくない印象です。鄙びているのです。逆にいかにも観光地っていう派手な感じがないのが好ましく思えます。
⇒(地図

港から街の中心、聖ステパノ聖堂までがメインストリート。フヴァール街

街を見下ろす小高い丘には城塞があり、街と港を見下ろせます。

アクセスはコルチュラから船で2時間弱。
スプリットから島のスターリ・グラードまで船で1時間ちょっと。フヴァールまでは船の発着に合わせてバスが出ています。

☆スプリット(Split)

ドブロヴニク、プリトゥヴィツェと並ぶクロアチア観光の目玉です。 古代遺跡の中に現代人がふつうに暮らしている不思議な街です。SPLIT遺跡4
詳しくは⇒ こちらへ

☆トロギール(Trogir)

アドリア海沿いの街で中世の街並みが最もよく残るのがトロギール。世界遺産になっています。トロギール1

詳しくは⇒ こちらへ

☆シベニク(Šibenik)

クロアチアのアドリア海岸のほぼ中央に位置する古い街です。 その中心、聖ヤコブ大聖堂は世界遺産に指定されています。DownloadSamp(© 2015 クロアチア政府観光局) [Author] : Damir Fabijanić

ヴェネツィアが建てた聖ミカエル要塞からの絶景。なだらかな斜面に古い建物が密集しています。シベニク1

アクセスはスプリットからバスで2時間弱。

☆ザダル(Zadar)

アドリア海に沈む夕陽が美しい街として知られています。日没時刻には大勢の人たちが集まります。Zadarの夕陽

ローマ時代の円柱が残る広場の向こうに、9世紀のロマネスクの大聖堂と塔。Zadarフォーラム

シベニクからバスで1時間半くらいです。リエカからは5時間くらいかかりますが、入り組んだ入り江の変化に富んだ景色が楽しめます。

☆リエカ(Rijeka)

クロアチア最大の港町。イタリアとの国境から30kmくらいで、クロアチアの首都ザグレブよりイタリアの西端の街トリエステのほうが近くて、バスで2時間くらいです。Rijeka全景2
詳しくは⇒ こちらへ

☆アドリア海沿いを巡る交通手段

クロアチア国内の主要な交通手段はバスです。各街にバスターミナルがあり、簡単な食事がとれる店、荷物預けもあります。車両、乗り心地は日本の高速バスとほぼ同じです。長距離路線では休憩時間もあり、景色が良いところだとラッキーです。車内でWiFiが使えるバスもあります。
バスのタイムテーブル

船で心地よいアドリア海の風を感じながらの旅もいいです。アドリア海を渡る船

船のタイムテーブル

☆アドリア海沿いを巡るモデルプラン

ここでご紹介した街は離れているので、ひとつの街に滞在して日帰りで複数まわると移動時間ばかりになってしまいます。荷物を小さくして、移動しながら観光するのがお薦めです。

時間の制約がある方には、まずはずせないのがドブロヴニクとスプリットです。もうひとつ訪れる時間があるなら、トロギール、シベニク、ザダルのどれかひとつでしょう。

空路ドブロヴニクに降り立ち、スプリットともうひとつの街を巡って、イタリアに抜け、ヴェネチアから帰るというのがベストではないかと思います。またはその逆方向です。

☆アドリア海沿岸の歴史

このあたりはダルマチア地方と呼ばれ、中世の長い期間に渡って勢力下においていたのがヴェネチア共和国でした。

ヴェネチアはアドリア海沿岸の諸都市を勢力圏に置いておくためにあらゆる手を尽くし、特に、東から攻めてくるオスマントルコとは長い間、対峙しました。

トルコがバルカン半島の内陸部を領していたのに対して、沿岸部ダルマチア地方はヴェネチアの勢力圏、というのが中世の大部分の時期におけるバルカン半島の勢力分布でした。今、旅してみると、街の風景が内陸部と沿岸部では明らかに違うのがわかります。沿岸部にはイスラムの匂いが全くしないのです。

そんな歴史を感じなからの旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヨーロッパ危険情報

ヨーロッパはアジアやアメリカより危険は少ないと言われていますが、犯罪被害に遭われる方が後を絶ちません。しかし、ヨーロッパを300日以上旅してきた筆者に言わせれば、「ふつうに注意していれば犯罪被害に遭う可能性は日本と変わらない」です。

せっかくの旅の思い出を台無しにしないために、ヨーロッパ旅行で注意すべき点をまとめました。

☆危険な場所を特定しよう

まずは、外務省のHP⇒こちらへ

ヨーロッパにはまとまった危険地域はほとんどありませんが、都市ごとに近寄らないほうがいい場所はあります。例えば、アムステルダムの飾り窓地区(風俗街)。
出発前に必ずガイドブックやネットで、訪問する都市の危険な場所を個別にチェックしましょう。

☆田舎より大都市が危険

おおよその傾向ですが、犯罪発生件数は、田舎より大都市が多いです。夜間に人通りの少ない場所を避ける、混雑した鉄道やバスの車内でスリに気をつけるのは皆さんご存知かと思いますが、その他一般的に危ないスポットを挙げます。

危険スポット①:鉄道駅、バスターミナル

人混みに紛れてスリ、置き引き、ひったくりが発生しやすいです。緊迫感を持って、絶えず周囲を注意しましょう。ケータイを操作しながら歩くのはやめましょう。

Milano駅

大都市の主要駅の周辺も不審者がたむろしやすいので気をつけましょう。駅の正面は人通りが多いですが、駅の左右は怪しげな雰囲気がしている場所があります。例えば、ローマのテルミニ駅。安いホテルが集まる傾向がありますが、できれば避けたほうがよいでしょう。

危険スポット②:大規模ホテル

小規模のホテル、とりわけ、家族経営のホテルでは、フロントの係員が宿泊者を把握していることが多く、不審者が部屋に向かおうとしても、呼び止められます。ところが、大規模ホテルではそうはいきません。宿泊者が多いので、いちいち覚えてくれません。ロビーのホールが大きいうところもあり、不審者がするっとエレベータや部屋の並んだフロアに入り込めてしまいます。

危険スポット③:雑居ビルの一部を占めるホテルの入り口

大規模でなくても、雑居ビルの高層階にホテルのフロントがあるところは、建物の入り口を入ってフロントにたどり着くまでが要注意です。薄暗いところもあり、不審な人影があれば、フロントに電話して、迎えにきてもらう、もしくは、他の客が来るを待っていっしょに入る、など対策を取りましょう。

危険スポット④:夜間の地下鉄の連絡通路

車内では他の乗客がいるところに乗っていれば、まず襲われることはないでしょう。しかし、乗り換えの際の連絡通路は要注意です。

モスクワ地下鉄通路

ひったくり、銃刀で脅されて金品を強奪されるリスクがあります。10年くらい前、パリの地下鉄の通路で日本人女性がレイプされ、通行客は誰も助けようとしなかった事件がありました。

夜遅くホテルに戻る時は、泊るホテルを慎重に選びましょう。乗り換えがなく一本で帰れ、地下鉄出口からホテルに人通りの少ない道がないホテルを選びましょう。

☆タクシーに気をつけよう

日本で、流しのタクシーを手を挙げて止めて乗るのはふつうですが、海外では気軽にやらないほうがいいです。

日本でタクシー絡みのトラブルと言えば、乗客がドライバーを脅したり、料金踏み倒したりと、乗客が加害者になる場合がほとんどですが、海外では逆です。

料金ぼったくりがトラブルの大部分ですが、夜間、人けのない場所に連れて行って、身ぐるみはがれたり、レイプされることもありえます。

タクシーは密室であることをお忘れなく。特に、夜間、不案内な土地では、自分の指示した方向に走っているかわからないこともあります。タクシーに乗る時は、ホテルから、もしくは、空港や公共施設のタクシー乗り場からにしましょう。

☆日本語で話しかけてくる輩に注意

海外で日本語で話しかけられると、喜んで応対する方がいらっしゃいますが、相手をよく観察してからにしましょう。

判断できないのなら、「日本語で話しかけてくる輩は下心あり」として、相手にしないほうがいいです。特に、「おいしい店につれていってあげる」「道を案内しましょう」など、どこかに案内しようという誘いには絶対にのってはいけません。ほぼ100%犯罪やぼったくり狙いです。海外では断る勇気をもちましょう。

☆危険! サイフをヒップポケットに入れる

日本ではよく見かけますが、海外では、盗ってくださいと言っているようなものです。

☆危険! ケータイを見ながら歩く

これも日本ではよくありますが、海外ではひったくり被害に遭いやすい。特にiPhoneは中古市場で高く売れるからターゲットになりやすい。

ケータイを見たい時は、立ち止まり、建物に背をくっつけるか、ベンチなどに座って左右を確認しながらにしましょう。

☆危険! 列車の中の居眠り

列車の中で居眠りしている人がいるのは日本くらいでしょう。混んでいる近距離列車でどうしても我慢できない時は、荷物を両手で抱きしめ、前かがみになりましょう。長距離列車では比較的リスクは低いですが、寝込む時は常に荷物を自分の体に触れるようにしておきましょう。

☆要注意! クレジットカードでの支払い

支払う時は、カードを渡した相手の挙動を注視しましょう。所定の機械に通す以外の動作をしていないか見張るのです。飲食店、ショップなどでスキミングが発生しています。露天のショップでカード払いはやめたほうがいいです。

☆テロ対策

こちらへ

以上いかがでしたでしょうか。あまり用心しすぎ、緊張しすぎは旅をつまらなくしてしまいますが、要所要所で気を引き締めることは、楽しい旅を作るためには必須です。わたしたち日本人は世界一安全な国に住んでいるということをお忘れなく。

良い旅を!

 

海外旅行でホテル予約サイトを賢く使う

予約サイトでホテルを予約して海外旅行に出かける方が増えています。旅行会社に依頼するより安く、サイト上の豊富な選択肢から選ぶこともできて便利です。

ここでは、ホテルを予約サイトで予約して、ホテルでの滞在を安全に快適にするために、予約時のチェックポイントをご紹介します。

☆安全面のチェック方法

どの国、都市でもまず気になるのが安全面です。3つの点で安全面をチェックしましょう。
①ホテルの周辺の治安は良いか
②ホテルの出入口で襲われることはないか
③ホテルの出入りがきちんとチェックされていて、不審者が部屋の前まで入り込むことはないか

1. ロケーション(ホテル周辺の治安)

現地での移動はすべてタクシーでホテルの前まで着けられる方は別として、観光スポットや最寄りの公共交通機関の駅、バス停からホテルまでの安全は重要です。

予約サイトの地図とガイド本を照らし合わせて、周辺がどのようなところか確認しましょう。

繁華街、商業地にあれば安全度は高いです。一方で、夜間に周囲の騒音に悩まされる可能性が高くなりますので、繁華街、商業地のホテルを選ぶ時は、「通りに面していない部屋」をリクエストしましょう。

値段が安いからといって、街の中心から離れたところにあるホテルを選ぶのは安全面では得策ではありません。バス停や駅の目の前でも、夜間にホテルに戻る際は注意しなければなりません。

2. ホテルの入口

入口が一日中人通りの絶えない通りに面していれば安心です。ネフスキー大通り

これも予約サイトとガイド本の地図を照らし合わせて確認しましょう。念を入れるには、Google Mapのストリートビューも見たほうがいいでしょう。筆者がいつも利用しているBooking.comの地図上のホテルの位置はたまに間違っています。

ホテルの入口が裏路地にあったり、通りから建物の中に入った先にある場合は要注意です。細い路地のホテル

ひったくりや強盗が起きやすい場所です。夜のイベントに出かけて、人通りの少ない時刻にホテルに戻る予定がある場合は、このようなホテルは避けたほうがよいでしょう。

3. フロントは24時間対応か

常にフロントに人がいるホテルは、不審者が入ろうとしてもチェックできますので、比較的安全と言えます。ホテルのフロント

予約サイトに「24時間対応フロント」と記載があれば、必ずとは言えませんが、フロントにスタッフが常駐している可能性が高いです。

4. 大規模な有名チェーンホテルは安全か

特に治安の良くない都市に泊る場合ですが、値段は高くても大規模な有名チェーン にすれば安全と言われることがあります。しかし、これは必ずしも正しくありません。

大規模ホテルでは、ロビーや部屋の入口の物理的なセキュリティは充実していますが、フロントに常時人がいても、宿泊者の顔を把握していないことが多く、不審者でもフロントの前を通り抜けてしまいます。

家族経営で宿泊キャパが小さいホテルのほうが、フロントの係員が宿泊者の顔を覚えていて、不審者がホテル内にいればすぐに気づくことができます。

ドロボウたちは捕まるリスクを負って犯罪をはたらくので、リターンを高くするには、安ホテルより金持ちが泊まっていそうな高級ホテルを狙うでしょう。

海外での宿泊では、高い宿泊料金を払えば安全が手に入るとは限らないと認識しておきましょう。

☆滞在前後に荷物を預かってもらえるか

チェックイン時間前に到着して観光したい場合、または、チェックアウト後もその街を観光したい場合は、フロントで荷物を預かってもらいたいですね。

たいていのホテルではOKですが、念のために予約サイトで「荷物預かり可」になっているか確かめましょう。

可であっても、フロントが24時間対応でない場合は要注意です。荷物をピックアップしたい時間にフロントに人がいるか確認しましょう。チェックイン・アウト時間に入っていればOKです。

☆入口がわかりやすいか

有名なチェーンなど大規模ホテルはどこから見ても目につく大きな看板を掲げています。大規模でなくても建物まるごとひとつのホテルになっているところは、どこから入ればよいかすぐわかります。ブカレストレンブラントホテル

しかし、中小規模、特に、個人経営のホテルは目立たないところに入口があることがあります。特に、大きなビルに店舗が複数入居していて、そのひとつがホテルになっているところです。

欧米では、日本の雑居ビルのように、入口がひとつで、フロアごとの入居企業・店舗の名称が入口に大きく掲げられていることは少ないです。そのようなホテルは地図を見て近くまで来ても、どこから入っていいのかがわからなくなります。

予約サイトに載っている写真に、看板のある入口やホテルのある建物全体が写っていれば安心ですが、ない場合は、クチコミをざっと見ましょう。「入口をみつけるのに苦労した」、「ホテルの看板がなかった」といった記載があるホテルは避けたほうがよいでしょう。

また、1階が飲食店で、2階以上がホテルになっているところは、飲食店のレジ、または、奥まったところがホテルのフロントになっていることがあります。このような場合は、当日チェックインをどこですればよいのかがわからなかったり、担当者が飲食店員を兼ねていて、手が空くまで待たされたりすることがありますので、旅行者にとってはめんどうです。

予約サイトには明記がない場合がほとんでですので、クチコミから探すしかありません。

☆自動チェックインはトラブルのもと

ときどきあって、最近は少しずつ増えていますが、チェックイン/アウトを対面で行わないホテルがあります。

チェックアウトは問題ありませんが、チェックイン時にフロントに人がいないと、さまざまなトラブルの元になります。

部屋の鍵の使い方は国によって様々あり、慣れていないと部屋の開け閉めができないことがあります。そもそも、鍵のありかがわからなかったり、ホテルのある建物に入れなかったりすることもあります。そうなると、早くホテルに荷物を置いて観光に出かけたいのに、チェックインで時間を無駄にすることになります。

予約サイトでは、どのようにチェックインできるのかを必ず確かめましょう。チェックインしたい時間にフロントに人がいないホテル、「オートチェックイン」の記載があるホテルは避けたほうがいいでしょう。

☆部屋からの眺め

ホテルの部屋から何が見えるかも滞在の満足度を左右します。↓筆者が数年前に泊ったパリのホテル自室からの眺めです。ノートルダムとビール

予約サイトの「・・・・・ビュー」の表記を確認しましょう。

予約サイトにはっきり書いていなくても、その街のランドマークや歴史的建造物に隣接するホテルでは、それらを眺められる部屋があることもあります。

☆支払方法

予約サイトでは予約の時にクレジットカード番号を入力させられます。多くの場合、これはデポジットと言って、予約保証のためで、現地であらためてカードを提示して支払を行う必要があります。

ただし、予約時のクレジットカード番号入力で、宿泊料金全額がチャージされることもあります。つまり、キャンセルしても全額戻ってこないということです。

予約時には、キャンセル条件を確認しましょう。キャンセルできるところは、宿泊の何日前、またはXX月YY日QQ時RR分まではキャンセル無料との記載があります。

☆付帯サービス

予約サイトに記載のサービスを確認しましょう。空港までの送迎などです。また、夜間に飲み物、軽食類が入手できるかは重要です。ないホテルでは、ホテルに戻る前に外で買っておく必要があります。海外のホテルでは、館内の飲料の自販機はめったになく、24時間営業のコンビニが普及しているところは少ないです。

☆ホテルの値段について

① 値段は大きく変動する

ほとんどの国で、ホテルの値段の変動幅は日本より大きいです。
・観光シーズンとオフシーズン
・平日と休日
でホテルの値段は大きく異なります。

② 直前ほど安くなる

観光地でもビジネス街でも、宿泊直前には安くなります。これは日本と同じです。空いていれば、前日、当日に大きく値下げされることもあります。

ホテルの部屋数の供給が十分にあって、満室にならないことが明らかな場合は、ホテル予約を直前にしたほうが安くあげられます。

③ 一人泊は割高になる

日本では一人あたりの値段が提示されますが、海外では一部屋あたりの値段です。したがって、ツイン/ダブル部屋に一人で泊っても二人で泊っても値段は同じであることがほとんどです。

④ メッセなどのイベントにご注意

メッセ(見本市)や大きなスポーツイベントが開催される日には、その都市の宿泊料金が大きく跳ね上がります。倍額どころか4倍5倍もあります。そもそも空室がなくなることもあります。

旅行を計画する時に、このようなイベントにぶつからないように注意する必要があります。

☆オーバーブッキングに備える

海外の予約サイトや日本の大手旅行会社のサイトでホテル予約しても、そのホテルにチェックインしようとした時に、オーバーブッキングのために泊れませんと言われることが稀にあります。

現地ホテルは、手数料が抜かれる予約サイトの客より、自分たち自身で集客した客を優先しているからです。

この場合、宿泊を断ったホテルが、同じ価格帯の代替ホテルを紹介してくれることがほとんどですが、そのホテルは遠く離れていることもあります。代替ホテルまでは車で送ってもらえるとしても、その後、観光スポットへの行き帰りは自分で足を確保しなければなりません。

対策としては、各種イベントなどのためにホテルの需給がタイトな時は、複数のホテルが集まっているエリアを選んだほうがいいでしょう。

オーバーブッキングで代替ホテルを提示された時に、それを受けるか決めるのしばし待ってもらって、近所のホテルに空きがないか探すことができます。

☆おしまいに

この記事では、安く泊まるだけでなく、海外旅行のホテルでの滞在をより安全に快適にするためのコツをご紹介しました。

海外旅行のホテル予約で使うサイトで、全世界的に展開されているのは、Expedia、Booking.com、Agoda、Hotels.comの4つです。

値段が安ければよいという方は、これらのどこがお得かという価格面の比較情報が載っているサイトは数多くありますので、そちらをご覧ください。

みなさん、安全で快適な旅を!

 

ヨーロッパの街の夜景を楽しむ

ヨーロッパの街では、その街を代表する歴史的建造物 などがライトアップされ、昼間とはがらっと雰囲気が変わった夜景を楽しめるところが数多くあります。

筆者がこれまでのヨーロッパ旅行で観た美しい夜景のいくつかをご紹介します。

パリのノートルダム大聖堂。火災で今は見られなくなってしまいましたが、いつか甦ってほしい。Parisノートルダム

「百塔の街」と呼ばれる、チェコの首都プラハでは、闇夜にライトアップされた塔が浮かび上がります。Praha夜景

ローマにある古代の遺跡(フォロ・ロマーノ)は、春から夏にかけて、ナイトツアーで巡ることができます。古代に生きた人は見ることができなかった夜景です。Romaフォロロマーノ

イスラム圏の街では、モスクのミナレットが闇夜に浮かび上がり、エキゾチックな夜景を楽しめます。これはボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタル。Mostalモスク

街のランドマークとなる建物は、その街一番の繁華街近くにあることもあり、その周辺は夜遅くまで賑わいます。

ウィーンのシュテファン大聖堂が建つ広場に面したテラス席のレストランやソーセージとビールの屋台では、夜中近くまで夜景を眺めながら飲食する人が絶えません。昼間ほど混み合わないのがいいです。Wienシュテファンとビール

ミュンヘンのマリエン広場に建つ市庁舎の夜景。Munchenマリエン広場

ミラノのドゥオモ広場。mde

建物を側面を使ったプロジェクションマッピングのショウやデモンストレーションが行われることもあります。これはローマのヴェネツィア広場に面した「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂」。Romaヴェネツィア広場

フランスのロワール地方の古城のひとつ、ブロワ城では、城の壁に映像が映し出され、バロック/ルネサンス音楽をバックに、お城にまつわる歴史が語られます。ここはパリから日帰りツアーで訪れる人が多いですが、この「音と光のスペクタクル」を観るにはブロワかその近くに泊る必要があります。ブロワ城夜のショウ2

最近、日本では、インバウンド観光振興の問題点として、「夜のエンターテインメントが足りない」と言われるようになりましたが、ヨーロッパの観光で訪れる街では、ライトアップされた建物を観て歩くだけでも、十分なエンターテインメントになっています。

日本人観光客は、暗くなったらホテルに閉じこもってしまうことが多いですが、実にもったいないことです。

夜の治安はだいじょうぶなのか?と心配の向きもありますが、スリやひったくりに十分注意して、人気のない通りや建物に入り込まなければ問題ありません。

夜景を楽しむためには、街の中心街にホテルを取りましょう。部屋から夜景が眺められたら尚すてきです。↑のノートルダム大聖堂は、筆者が泊ったホテルの部屋からの眺めです。

春から秋にかけての気候が良い時の街歩きは快適ですが、ヨーロッパは日が長くて、夜景になるのは夜の9時、10時からです。

逆に、冬は夕方から夜景を楽しめます。日本からのフライトも安価で、クリスマスマーケット巡りと合わせた夜景歩きもいいでしょう。

 

 

 

 

トゥールーズ:南仏のバラ色の街

南フランスのトゥールーズ(Toulouse)は、1998年のワールドカップに初出場したサッカー日本代表が初戦を戦った場所で、ビジネスではエアバスの本社がある街として知られています。

仕事やサッカー観戦でなくても、ふらっと訪れて散歩するだけでも、いろんなものに出会える魅力的な街ですので、ここでご紹介します。

☆バラ色の街

トゥールーズの大部分の建物は赤レンガ造りで、色はほぼ統一されています。この赤レンガが夕日を浴びてバラ色に輝く様子からトゥールーズは「バラ色の街」呼ばれています。

ガロンヌ川にかかる橋から眺めてみるとわかります。Toulouseガロンヌ川

夕暮れ時はこうなります。Toulouseガロンヌ川の夕暮れ

☆トゥールーズの中心、キャピトル広場

トゥールーズ市民が集う街の中心はキャピトル広場。そこに建つ市庁舎はトゥールーズ一番の観光スポットでもあります。Touloseキャピトル広場

一年を通してさまざまなイベントが開催され、建物近くはテラスのカフェ、レストランになっていて、夜遅くまでにぎやかです。Toulouseキャピトル広場夜

内部はイベントがある時を除いて公開されています。まるで宮殿のような階段を登っていきます。Toulouseキャピトル階段

市庁舎2階の大広間は華麗! 壁画、天井画で覆われています。Touloseキャピトル大広間

☆中世の豪商の邸宅(アセザ館)

16世紀の金持ち商人の邸宅が美術館として公開されています。豪華なインテリアと壁にたくさんかかっているヴェネツィア派の絵画がみごとです。Touloseアセザ館内部の装飾

中庭。Touloseアセザ館中庭

☆ジャコバン修道院

13世紀にゴシック様式で建てられた修道院です。高い天井と支える柱がヤシの木のように林立しています。Toulouseジャコバン修道院天井

中庭をぐるっと囲む回廊の散歩が気持ちいい。建物の赤褐色と南仏の青空のコントラストが印象的です。Toulouseジャコバン修道院中庭

毎年9月にはピアノフェスティバルが開かれ、多くのクラシック音楽ファンが訪れます。コンサートは回廊の一角で行われ、中庭まで席が設けられます。

筆者が訪れた時はリハーサルをやってました。Toulouseジャコバン修道院ピアノ

☆サン・セルナン・バジリカ聖堂

ロマネスク教会としてはフランス最大とのこと。空に突き抜ける高い塔が印象的。Toulouseサン・セルナン

トゥールーズはスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かうキリスト教巡礼者の通り道にあり、多数の巡礼者を迎え入れるため、サン・セルナン・バジリカ聖堂の内部は巨大な空間です。

☆トゥールーズへのアクセス

パリからTGVで約5時間半です。トゥールーズ駅から歩いて15~20分でキャピトル広場です。地下鉄だと2駅。

パリから空路では約1時間20分。トゥールーズの空港から街の中心へはバスで約20分です。

☆トゥールーズのあるミディ・ピレネー地方

フランスの南西部、スペインとの国境近くはミディ・ピレネー地方と言われ、たくさんの魅力的な街や村があります。例えば、
・世界遺産の城塞都市:カルカッソンヌ
・祈りの街:ルルド(⇒こちらへ
・丘の上の中世:コルド・シュル・シエル(⇒こちらへ
・世界遺産の宗教都市:アルビ(⇒こちらへ

筆者がこのあたりをバスで移動している時に、車窓から眺めて途中下車してみたいと思うかわいい村がいくつもありました。

ミディ・ピレネー地方は日本人にはあまり知られていませんが、コートダジュールやプロヴァンスに劣らないフランスのいなかの魅力たっぷりです。トゥールーズはこれらを訪れるゲートウェイとなっています。

パリから出かけて数泊するのもいいのですが、筆者は2016年、スペインからピレネー山脈を越えて、ミディ・ピレネーのいくつかの街、村を訪ねながら横断して北部のバスクに抜けるという旅をしました。日本人にはほとんど会いませんでした。

お薦めです!

 

 

 

 

カジノでないマカオを楽しむ

カジノで有名なマカオ。でもマカオの魅力はカジノだけじゃないんです。

☆ポルトガル情緒が残るマカオマカオ夜景

ヨーロッパの西のはずれに位置するポルトガルは、 独特のひなびた雰囲気がある国で、観るものも多く、 一度は訪れたいですが、なにせ遠い! 乗継がうまくいっても、最短で16時間かかります。

そこで日本から5時間くらいで行けるマカオです。

マカオは、16世紀中頃に中国南部の広東省から突き出たマカオ半島に定住したポルトガル人が育んだ街です。 4世紀半の植民地時代を経て、1999年に中国に返還された今も、 ポルトガル風の街並み、建築物が残ります。

南国っぽい古い街並みの向こうにそびえるカジノ。 今のマカオを象徴する風景です。 マカオ通り2

17世紀初めに築かれた丘の上の要塞「モンテの砦」ではマカオの街を一望できます。マカオ大砲

リスボンにあってもおかしくない。聖ローレンス教会。マカオ聖ローレンス教会

ステンドグラスがきれいです。マカオ聖ローレンス教会内部

中国初のオペラハウス。ドン・ペドロ5世劇場。夜はライトアップされます。マカオ劇場外観

簡素な造りですが、少人数でじっくりオペラや演劇が楽しめそうです。マカオ劇場内部

マカオにやってきたポルトガル人たちが最初に定住したのは、このリラウ広場のあたりです。マカオリラウ広場

メジャーな観光スポットやカジノから離れているため、静かで、地元の人たちの憩いの場になっています。

カテドラルは、16世紀に日本にもやってきたポルトガル人宣教師たちの活動拠点でした。マカオカテドラル

このまわりの広場の石畳の色合いがいかにもポルトガルです。

マカオの象徴、聖ポール天守堂跡はマカオで最も観光客が集まる場所です。マカオ天主堂跡

☆マカオの歩き方

ポルトガル情緒が楽しめる場所は、街の中心セドナ広場から徒歩圏に集中しています。このあたりにホテルを取って、地図を片手にそぞろ歩きが楽しいです。このようなわかりやすい案内が街中に置かれています。マカオ地図

☆マカオの全景を見渡すスポット3か所

①モンテの砦(前述)
メジャーな観光スポットの近くにあるので混み合いますが、 エスカレーターもあるので登りやすいのがいい。 砦の下には博物館があります。

②ペンニャの丘
観光ルートからはずれているので、すいている。穴場スポット!  開放感があって気持ちいい。マカオペンニャ教会
③マカオタワーマカオタワー

☆マカオへのアクセス

約70km離れた香港からのフェリーが便利です。
香港へは日本各地から直行便がたくさんあります。

香港でのフェリー乗り場は、香港島側の地下鉄上環(Sheung Wan)駅から海方向に5分ほど歩いたところです。フェリーは定員制なので、混雑時は数時間先まで空きがないこともあります。

他に九龍半島の尖沙咀(Tsim Sha Tsui)にもターミナルがあります。 香港空港からマカオ行のフェリーに乗ることもできます。

香港もマカオも中国の特別行政区なのですが、別の国あつかいで、フェリーの乗船時、降りてからターミナル外に出る時には、入国出国審査があり、長蛇の列に並ぶこともあります。チケットを買った後は、時間に余裕をもってゲートに行きましょう。

フェリーの多くはマカオ半島側のフェリーターミナルに着きます。街の中心へは路線バスかホテルが出しているシャトルバスになります。旧市街の中心セドナ広場までは所要15分くらいです。

数は少ないですが、日本からマカオへの直行便もあります。

みなさん、良い旅を!