イグアスの滝を訪れたら、ぜひ立ち寄ってみたいのが、ブラジル側の公園の手前にある野鳥園。公園入口のバス停から徒歩3分くらいです。
亜熱帯林の中の約1キロの散策路を歩きながら、珍しい鳥たちを間近に眺められます。ケージ内には網や柵がないので、手を伸ばせば届くところに鳥たちがいます。
最も印象に残ったのがこれ。Tucano-toco。
日本語は?
現地語だけど、
鳥ごとに
説明もあります。
16世紀から18世紀にかけて、
ブラジル最初の首都だった古都、サルバドール。
アフリカから大勢の黒人が奴隷として連れてこられ、今でも衣装、料理などアフリカを感じさせる文化が残っています。
緯度で言うと、広いブラジルの国土のちょうど真ん中くらいです。⇒地図
リオデジャネイロやサンパウロからはフライトで2時間20分。
空港は街の中心から30k近く離れていて、バスで約1時間です。 渋滞にはまるとさらにかかります。
バスだと、リオから約26時間、サンパウロから約33時間かかります。
ブラジルの植民地時代に築かれた街に共通する色とりどりの家々は観ていて楽しいです。街の中心、ジェズス広場から北東に坂を下る石畳の通りには、歴史的な街並みがよく保存されています。
サルバドールの魅力のひとつが、かつて黄金郷だった昔をしのばせるバロック教会の数々です。
内部の壁や天井が金箔がふんだんに使われており、黄金の教会と呼ばれています。装飾も見事です。
サルバドールの旧市街は、海から急にせり上がった丘のうえにあります。港を中心とした商業地区からエレベータで旧市街に上がります。
街の中心から空港にかけては大西洋に面した美しいビーチが続きます。
ホテルは広いエリアにばらけてあります。最近、サルバドールの治安は改善したようですが、まだ危ない地域もありますので、夜のライトアップしたバロック教会などを楽しむためには、多少高くなっても旧市街に泊るのがいいと思います。観光は昼間だけでいいなら、大西洋に面したビーチ沿いのリゾートホテルもいいでしょう。
バラエティに富んだクロアチア料理のいくつかをご紹介します。
チェヴァピ。これが最もポピュラーな庶民の味です。
地域によって呼び名が微妙に変わります。
クロアチアのみならず、バルカン半島各地で食されています。
肉だんごとソーセージの中間のようなもので、ぴりっとスパイシーな味付けです。たいていのレストランにはあって、フライドポテト、オニオンなどの付け合せと出てきます。
ダルマチア半島名産の生ハム。日本で食べるのより若干かため。
塩味がハムによくしみ込んでいました。
クロアチアは周囲の国々の様々な影響を受けています。
特にアドリア海を挟んで対岸のイタリアの影響は大きいようです。
シベニクで食べたリゾット。
内陸部では、中世に影響があったハプスブルクの影響が感じられる料理が多いようです。日本にある唯一のクロアチア料理店ドブロ(東京の京橋)では主にそのような料理が供されます。
バスティツァーダ(牛ホホ肉の赤ワイン煮込み)
濃厚な味わいがすばらしいのですが、ここの料理は、現地のレストランでは高価格帯のような気がします。貴族の食べ物ということでしょうか。
あまり知られてませんが、ダルマチア地方はワインの名産地でもあります。確かに、バスでアドリア海沿岸を移動中に車窓の風景にブドウ畑がよくありました。
コルチュラの酒店兼バーで
数種類ティスティングしました。
日本と同じピルスナー。
私は食べませんでしたが、アドリア海沿岸では新鮮な海の幸を使った料理もたくさんあります。
ヨーロッパの古い街を訪ねる楽しみのひとつが教会や宮殿ですよね。ステンドグラスの色合い、豪華な内部装飾、厳粛な天井の宗教画などはヨーロッパ文化の奥深さを感じさせてくれます。こうしたヨーロッパ文化の粋に包まれながら、音楽を聴くのも忘れがたい経験になります。室内楽、ソロのリサイタル、パイプオルガンなどのコンサートがよく行われています。
ベネチアの教会で室内楽コンサート。超メジャーな観光地ですから、街のどこかでほぼ毎日やっています。出演者は玉石混合。有名な楽団から、観光客目当てのバイト学生の寄せ集めまで様々ですが、演奏内容がさほどでなくとも、教会や宮殿といった歴史的建造物の中の響きにつつまれること自体が魅力的なのです。
今回(2014年9月)の演奏団体は日本にも演奏旅行にやってくるプロ楽団。チケットは 27€(¥3,500)でした。来日公演だったらたぶん5,000-8,000円くらいでしょう。
クロアチアのスプリットの古代ローマ地下宮殿でのマンドリン合奏コンサート。 学生の団体だったせいか無料でした。音が石に反射する響きはなかなか興味深かったです。(2014年9月)
クロアチアのコルチュラの教会での室内楽コンサート。観光地としてメジャーでないところでは地元の人たちの身近な楽しみになっています。100Kuna(¥1,800)
スイスのルガーノでは有名なピアニスト、アルゲリッチさんが主催する若手演奏家の フェスティバルを聴きました。10Sfr(¥1,200)
ご本人は客席でじっと耳を傾けていました。(2013年6月)
海外でクラシック音楽というと、着るものはどうする、と構える方もいらっしゃいますが、この種のコンサートではドレスコードはほとんどありません。周囲の雰囲気を乱さない程度でOKです。ジーパン、Tシャツを避けるくらいです。
チケットを買うのは難しくはありません。観光案内所で「今日どこかでコンサートをやってますか?」と尋ねるとおしえてくれます。たいていは会場入り口で買います。
街を歩いていると教会の入り口にチラシが置いてあったり、ポスターが掲示されていたりします。
出発前に観光案内所のHPからのリンク、世界各都市をカバーするチケットサイトなどで事前購入もできます。
ふだんクラシック音楽を聴かない方も、旅の思い出のひとつに楽しんでみられてはいかがでしょうか。
2012年6月、ポーランド、ウクライナ共同開催のユーロ2012の準々決勝3試合、準決勝1試合を観戦してきました。ユーロは2004、2008についで3大会連続の参戦です。
日本からポーランド、ウクライナへは直行便がありませんので、ヨーロッパのどこかを経由しなければなりません。
フライト料金は当該路線の需給によって決まりますので、出場国から開催国へのフライトは混み合い、値段は高くなります。そこで出場してない国、かつ、日本からの直行便のある国を経由することにしました。日本から1日2便あるうえに、東欧に最もアクセスの良いフィンエアを選びました。ワルシャワ往復で15万円くらいでした。
ワルシャワ→ドネツクは便数が少なく、予約が取れなかったために、ウィーン経由のオーストリア航空にしました。かなり高価で5万円ちょっとしました。
ワルシャワ、キエフ、ドネツクで4試合観戦予定で旅行期間は12日ということで、移動する途中に観光を組み入れました。
・ヘルシンキ、タリン(ヘルシンキから船で1時間半)
・リヴィヴ(ウクライナ西部のカトリック圏の風情ある街)
・クラクフ(ポーランドの古都、京都みたいな街)
東京→(フライト)→ヘルシンキ→(フライト)→ワルシャワ→(フライト)→ドネツク→(列車)→キエフ→(フライト)→リヴィヴ→(列車)→クラクフ→(列車)→ワルシャワ→(フライト)→ヘルシンキ→(船)→タリン→(船)→ヘルシンキ(フライト)→東京
宿泊施設が少ないドネツクと、ドイツ人が大勢押しかけそうな準決勝の日のワルシャワの2泊だけを、出発前にUEFAの公式サイトで予約し、その他は当日現地に着いてから探すことにしました。
事前予約では値段が高騰していたからです。通常料金の5倍というウワサもありました。この種の大会の決勝トーナメントでは、宿泊予約のキャンセルは必ず出るもので、当日探せば、通常料金近くで泊れると判断しました。
チケットなしホテル予約なしで当日朝9時にワルシャワ空港に到着。 まずは、ワルシャワ全景を見渡せるビルの展望台へ。川向こうにスタジアムが見えます。
ツーリストインフォで予約してもらったホテルは、中心街からは若干歩くものの、部屋から川の向こうにスタジアムが見えるという絶好のロケーション。試合終了後、赤白にきらめくスタジアムを振り返りながらの徒歩15分は楽しいものでした。☆ひとつながらバス・トイレ付のきれいなシングルルームで219z(¥5,700)
試合開始の約5時間前にスタジアムに行くと、チケットを売っている人が大勢。完全に買い手市場で、複数人から券面を見せてもらってどれを買うかを選べました。
試合終了後、ポルトガルが赴くドネツクの準決勝のチケットを売る人もたくさんいました。 試合前の街中でサポーターたちが騒ぐ様子はあまりなく、両国ともに来援人数は少なかったようです。当然、衝突もなし。一度、両国のユニフォームを着た集団どうしが互いの国名を連呼し合ってエールを交わすのに出会いました。
スタンドはポーランド代表のユニフォームを着た人たちもけっこういて、試合途中に「ポルスカ」コールが沸き起こっていました。自国代表が敗退した後もユーロを楽しもうという人たちが多いということです。
準々決勝を全部観たかったのですが、グダンスク→ドネツクの当日異動のフライトが全く取れずドイツvsギリシャは断念。ウィーン経由のオーストリア航空で試合当日2時にドネツク空港着。
いきなり30℃。暑い! 観光ガイド本は全くなく、グーグルマップで予習はしておいたが、不安だらけ。空港で街の地図をもらってほっとしました。
ターミナルビルはぴかぴかだけど、明日、キエフに移動する航空券を買うために航空会社のカウンターを探しましたがどこにもありません。聞くと、徒歩5分の旧ターミナルとのこと。薄暗い旧ターミナルはけっこう汚い。急普請の馬脚がすぐ見えるのがほほえましい。翌日にキエフに向かう便はすべて満席で空席待ちも受け付けないとのこと。困りました。
市内に向かうバスは無料でした。所要およそ15分ほど。到着後すぐにスタジアムへ。ここも大勢チケットを売る人がいて150€の1stカテ、バックスタンドの前から20列目、フランス側近くを券面額で買いました。ピッチのプレーヤーたちの顔が識別できる距離でした。
数日前にUEFAの公式サイトから予約した宿は、スタジアムから街の外に向かって徒歩30分くらいの学生寮。夏休みで学生がいない間、ホテルに転用されていました。バスもトイレもエアコンもないツイン部屋で63€(¥6,300)。観光都市でもなくホテルの部屋がスタジアムのキャパに比べて圧倒的に不足しているのだから仕方ない。
試合前に街をぐるっと歩きました。緑が多くて広々とした街でした。バスやタクシーの運ちゃん、店の店員、駅員など英語がほとんど通じず、表示のほとんどがキリル文字でアルファベット併記のないところが多くて困りました。
この組み合わせでスタンドに空席があるのは驚きでした。アナウンスでは観客は47000人と、きりのいい数字。実際はもっと少なかったんでしょう。この街はアクセスが不便だから自国から応援に来にくい。ウクライナの人たちはポーランドと違って、自国代表チーム以外にはあまり興味がないみたいでした。
深夜近い試合終了後は幹線道路まで歩き、そこからは時刻表にないバスが運行されていて、すし詰め状態ながら乗ることができました。
この日もチケットなし、ホテル予約なし。そもそも、現地到着まで、この日のドネツクからキエフへの移動手段すら確保してませんでした。フライトは満席、ふつうの列車では所要12時間かかる距離。
前日、ドネツク駅の窓口で、朝1便だけある高速列車(所要約7時間)も満席。立ち席でも、と食い下がったが断られて困っていたところ、余り券を売ってくれる人があらわれ450グリブナ(¥4,500)で買いました。上乗せを取られていたかもしれないが、これしかないのだから仕方ありません。
朝6時半初の、ウクライナ国鉄自慢のHUNDAI製高速列車は快適。
わが新幹線やドイツ、イタリア、フランスの高速列車と遜色ない。現地の人たちは高速列車をHUNDAIと呼んでいました。
キエフ到着後、ツーリストインフォで紹介してもらったホテルは、街の中心の広場(UEFAのファンゾーンになっていました)を見下ろす高層ビル、13階で街中を眺められる部屋が 2690グリブナ(¥27,000) 試合の翌日も連泊しましたが、料金はノーマルになり¥11,000。これくらいなら、大会前に聞いていたぼったくり価格とは言えません。部屋からの眺めは最高でした。
試合開始の約2時間前にスタジアムに行くと、やはり、ここも完全買い手市場。数人から選んで、コーナーフラグ上の2階最前列の2ndカテ、80€。陸上トラックがある分、若干ピッチが遠くに感じられます。この日も空席多し。
特にイタリア側。ウクライナではポーランドと違って、自国のユニ着て来場する人が少ない。自国敗退後の熱の残り具合がかなり違います。イングランド側は空席はほとんど見当たりませんでしたが、サポーターたちが街中で騒ぐ、いつものイングランド戦当日の風景はほとんど見られませんでした。
このスタジアムは街中にあって、アクセスがすごく便利。帰りもホテルまでファンゾーンを通って徒歩20分くらいで帰れました。
前日泊ったクラクフから昼過ぎ列車で移動。この日はホテル予約済み。試合まで市内の歴史地区を歩きました。
この日は満員。出だしは両チームとも好パフォーマンスでしたが、バロテッリの2ゴールの後、ドイツがしゅんとなってしまいました。イタリアはピルロの存在感が抜群。ピルロがタクトを振っているというのがスタンドで観ているとよくわかります。
①この2国で大会を共催するというのは無理がありました。距離的に離れているうえに、開催都市間の交通の便が悪い。フライトは席数が少なく、値段が高騰しました。列車、バスは時間がかかりすぎです。
②試合当日の観客誘導、スタジアム周辺の交通、スタジアム内の警備などの現場マネジメントは問題なしでした。さすがは元国民総監視国家。
③試合する国からウクライナまで応援に出かける人が少なかったようです。特に東部のドネツク。交通が不便ですからね。開催決定時の親西欧政権から親ロシア政権に代わって、イギリス、フランスの観に行くな!というネガティヴキャンペーンが効いたようです。
④両国ともGリーグで自国代表チームは敗退しましたが、その後の大会の盛り上がり方が異なりました。ウクライナ人は自国代表以外にはあまり興味がなかったみたいなのに対して、ポーランド人たちは自国以外の試合を楽しもうという様子がありありでした。2002年の日韓の違いと同じですね。
リエカはクロアチア最大の貿易港で、川崎市と姉妹都市になってます。© 2015 クロアチア政府観光局 [Author] : Sergio Gobbo
リエカはイタリアとは目と鼻の先。(⇒地図)
イタリア西端のトリエステまでバスで約1時間半です。首都ザグレブとの間にもバスが頻発しており、所要2時間15~45分です。
賑やかなメインストリート、コルゾ通りにある、街のランドマークの時計塔。
その後ろに円形の聖ヴィード大聖堂。
この城はローマ時代に最初に建てられ、その後、このあたりを支配した勢力が敵の侵入を防ぐ防衛拠点として改築を繰り返しました。今は、その一部がカフェになってます。
筆者は、2014年9月、アドリア海沿いのクロアチアの街を巡る旅の後、イタリアに抜ける途中にリエカに立ち寄りました。リエカは基本的にビジネスの街で観光で訪れる人は少ないですが、魅力的な街だと思います。街を歩いて、城塞に登って、カフェで食事&飲みで3~4時間というところです。
ホテルが少ない(大型が3軒、他は民宿)のが難点ですが、アドリア海沿いの街を巡る旅の合間に短時間でも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
クロアチア全体の旅については⇒こちらへ。
クロアチアのアドリア海沿いに連なる美しい街のひとつ、トロギール。
ドブロヴニクやスプリットほどはメジャーでない分、観光客でごったがえしておらず、中世の古い街並みとマリンリゾートをのんびり同時に楽しめる街です。
トロギールは周りを城壁に囲まれた小さな島で、本土とは橋で結ばれています。© 2015 クロアチア政府観光局 [Author] : Damir Fabijanić
その街並みは「古都トロギール」として世界遺産に登録されています。
本土側のバスターミナルを出て、橋を渡るとすぐに、中世ヴェネチアの影響が色濃い古い建物が密集するエリアに入ります。
左右のお店をのぞきながら楽しく歩けます。
トロギールの街の中心、イヴァン・パヴォア・ドゥルギ広場に面して建つのが聖ロヴロ大聖堂。内部の装飾が見事です。
塔の上からは、赤い屋根と青い海のコントラストが鮮やかに望めます。
島を一周しても1キロちょっと。こじんまりしています。
ヴェネチア人が建てた砦。外敵に備えるとともに、街を見張る役割もあったとのこと。このあたりは露天の店が並んで、のんびりしたマリンリゾートの雰囲気です。
アクセスはスプリットからバスで約1時間です。アドリア海沿いの街を結ぶ路線上に位置していて、平日昼間は1時間に1~2本あります。また、スプリット空港はスプリットよりトロギールの近くに位置しています。
できれば1泊して、のんびりできればよいのですが、時間がなければ、アドリア海沿いの街を巡る旅の途中下車で、1~2時間でもいいので歩いてみたい街です。
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