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趣味で27年間、ヨーロッパを中心に世界を旅してます。 数えてみたら約350日が旅の空の下でした。 2014年春、サラリーマンをやめて、 フリーランスの経営コンサルタントになり、 時間が自由になったのをいいことに、 半年で50日間、12か国を旅しました。 多くの人が自分だけのすてきな旅ができるように 情報をたくさん提供していきます。

エジンバラのミリタリー・タトゥー

ディスニーシーのナイトショウはこれを真似たんだなと思いました。
エジンバラのミリタリー・タトゥーは、8月に約3週間にわたって開催される、音楽とダンスのショウ。涼しい夜風が心地よい。

会場はエジンバラ城の前の広場。EdinburghTattoo会場昼

ミリタリー・タトゥーの音楽の中心はスコットランドの民族楽器バグパイプ。民族衣装を着た奏者たちの合奏です。EdinburghTattooバグパイプ

背景にライトアップされたエジンバラ城。花火も上がります。EdinburghTattoo花火

ゲストとして、世界各国の軍楽隊とダンスカンパニーが次々と登場します。筆者が行った2015年8月は中国の団体が目立ちました。それぞれのお国柄が出ていておもしろい。EdinburghTattooダンス

ファイナルは参加団体が勢揃い。壮観!!!EdinburghTattooファイナル

チケットはWEBページ(⇒こちらへ)でカード決済で買えます。現地に着いてから、ウェイヴァリー駅近くマーケット・ストリートにあるタトゥーオフィスでも買うことができます。人気のイベントなので、売り切れもありうるので事前に手配していったほうがいいと思います。

You’ll never walk aloneのリバプール

「You’ll never walk alone 君は独りぼっちじゃない」というこの歌は、サッカー界では特別の意味をもっています。世界中いろんなスタジアムでサポーターが選手たちを励ます応援歌として大声で合唱します。それを始めたのがリバプールです。Anfield1

スタジアムはビッグクラブにしては小ぶり(キャパが約45,000人)で、客席が全面低い屋根に覆われていることもあり、歌声が拡散されず、劇場で合唱を聴いているように凝縮されて聞こえます。試合前のこの合唱だけでも感動です。

アンフィールドはピッチとスタンドが近いので、とても観やすいスタジアムです。ひとつひとつのプレイに声援、拍手がされ、イングランドのサッカー文化を濃厚に感じることができます。選手たちと観客の一体感がすばらしい。現在(2015年8月時点)、メインスタジアムの拡張工事中で、完成すればキャパは6万人近くになるとのこと。

熱狂的なファンが集まるKOPスタンド。AnfieldKopStand

スタンドで観戦するだけでなく、バーラウンジなど様々なホスピタリティの施設が設けられています。チケットによっては、フリードリンク&軽食付もあります。

☆アクセス

地球の歩き方などのガイド本にはNorthern Lineのカークデイル(Kirkdale)駅下車徒歩約30分と書かれていますが、地元のファンに聞いたところ、同じ路線のサンドヒルズ(Sandhills)駅のほうが便利とのこと。駅からは緩い一本道の上り坂を上がっていきます。筆者はスタジアムまで連れて行ってもらいましたが、スタジアムに着く直前に道がわかりにくいところがありますが、周囲の人にWhich direction Anfield? と尋ねれば、指さしてくれます。(地図⇒こちらへ
この道を行くと、KOPスタンドの前に着きます。AnfieldKopStand外

サンドヒルズ駅からはスタジアム行のバス(Soccerbus)も運行されていますが、降車はスタジアム前ではないので、しばらく歩くことになります。

市内の中心からバスでのアクセスも可能です。

チケット購入、スタジアムへのアクセスはLiverpoolFCのHPへ。
(⇒こちらへ

ドイツでアルプスを楽しむ~ミッテンヴァルト

ミッテンヴァルトは南ドイツ、オーストリアとの国境近くの鄙びた街。美しい街並みと雄大なアルプスの峰々を楽しめます。

駅を降りて、後ろを振り返ると、覆いかぶさるように険しい山がそびえています。大自然の神々しさを感じます。Mittewald駅by Pixelteufel

ロープーウェイで一気に山上に登れます。眼下のミッテンヴァルトの街、天気がいいと、はるか遠くに連なるアルプスの峰々の絶景を眺められます。 Mittenwald展望台by Michael Litwa

ドイツのアルペンリゾートで一番人気はガルミッシュ・パルテンキルヒェンですが、敢えてミッテンヴァルトをお薦めしたい理由は、 フレスコ画が描かれた美しい家並みです。
Mittenwald街by Pixelteufel

歩いて一回りするのに30分もかからない小さな街ですが、左右の家々を観ていると、あっと言う間に時間がたってしまいます。Mittenwald教会と山by Jennifer Pack

ガルミッシュ・パルテンキルヒェン(Garmisch-Partenkirchen)が軽井沢のような華やいだ雰囲気があって、観光客で賑わっているのに対して、ミッテンヴァルトは鄙びたアルプスの麓の街。夏のピーク時以外は静かに大自然を楽しめます。

アクセスはミュンヘンから列車で1時間50分。ミュンヘンの騒がしさに飽きたら、1日エクスカーションにいかがでしょうか。オーストリアのインスブルックからは1時間弱、車窓からの絶景が楽しめます。

夢の劇場! Old Traford

マンチェスターユナイテッドの本拠地、
オールドトラフォード(Old Traford)。
夢の劇場と呼ばれています。OldTrafor全景

試合当日、露天が並ぶ賑やかな通りを歩いていくと、スタジアムが見えてきます。OldTraford Road

スタンドで試合を観るだけでなく、買ったチケットによって様々なホスピタリティプログラムが用意されています。
試合前やハーフタイムにくつろげるラウンジ。OldTrafordラウンジ

ホスピタリティプログラムによって、席が同じブロックでも入口が別になっています。↓これはかなり高価なチケット保持者用。OldTraford入り口

試合が終わった後も併設のショップはオープンしていて、グッズを買う人たちでごったがえしています。OldTrafordMegaStore

馬に乗った警官が群衆の整理をする、ヨーロッパのサッカースタジアムではおなじみの光景です。OldTraford馬

☆チケットを買う

マンチェスターユナイテッドのHP(⇒こちらへ)でオンライン購入か、チケット販売業者を使うことになります。業者経由だと、券面価格にかなりの上乗せされます。オンライン予約したチケットの引き取りは、ボックスオフィス(スタジアムの西北の角から50mくらい離れた別棟)です。当日券があれば買えますが、ほとんどの試合はチケット完売で望み薄です。

☆行き方

各種ガイドブックには、ピカデリー駅からメトロリンクでAltrincham行に乗り、Old Traford駅下車、徒歩約10分となっていますが、2015年8月現在、メトロリンクは市内で工事中でネットワークが途切れており、ピカデリー駅からは代替バス輸送となっています。(⇒Metrolinkマップ
帰りが夜になる場合、帰りのバスに乗る場所は、行きに着いたところとは違う場所になりますので、あらかじめ確認しておきましょう。

帰りにメトロリンクに乗った場合は、Deansgate-Castlefield駅までとなり、ここからピカデリー駅へも、街の中心のマーケット通りへも徒歩約15分です。

☆ティップス

行く前に、グーグルマップや各種ガイドブックで
・マンチェスターの街全体
・Old Traford周辺
・交通ネットワーク
を把握しておきましょう。帰り道に迷ったら周囲の人に尋ねましょう。「Bus?」「Metrolink,station?」と尋ねればたいてい方向を指してくれます。

マンチェスターは、古い石造りの建物とモダンなビルが雑多に入り混じった賑やかな街です。観光スポットとしては、カテドラルとタウンホールくらいでしょうか。買い物はマーケット通り。

試合が夜の場合は、交通機関を降りてから歩く距離がなるべく短い場所にホテルをとりましましょう。ピカデリー駅かDeansgate-Castlefield駅の周辺が便利です。ロンドンに比べると相場は若干安めです。

 

 

 

リヴィウ:EUを向くウクライナの古都

ウクライナ西部の中心都市リヴィウ(Lviv)。

ここは、石畳の道に古い建物が並ぶ、中欧の典型的な古い街。写真だけならドイツやフランスの街と見まがいます。世界遺産にもなっています。2012年6月、サッカーユーロ2012観戦の折に訪れました。

街の中心、市庁舎の塔の上からの眺め。Lviv全景

社会主義をやめた東欧のメジャーな都市で、急速に観光開発が進んで、街丸ごとテーマパークみたいになっているところがありますが、ここはまだ訪れる観光客が少なく、静かに落ち着いて、古き良きヨーロッパの情趣を味わえます。

市庁舎を取り巻くリノック広場。露天の店が軒を連ねます。Lviv広場by Mykhailo Liapin

かわいいパティオ。まわりは博物館でした。Lvivパティオ

オペラハウスと市庁舎。筆者が泊ったホテルの部屋からの眺めです。Lvivオペラハウス

筆者の訪れた翌年から内戦が続くウクライナですが、この国は東と西で、文化も言語も将来ビジョンも違うのです。

ロシア語を話す住民が多く、工業が発展した東部はロシア指向、ハプスブルクやポーランドの一部だった時代が長く、カトリック文化圏の西部は西欧の一部という意識が強く、EUに入りたくてしかたない。

リヴィウの街を歩いてみると、それがよくわかります。首都キエフと街の雰囲気が違う。東部の中心地ドネツクとはさらに異質です。

ウクライナでは高速鉄道はほとんどありませんので、アクセスは不便です。首都キエフからフライトで約1時間ですが、列車やバスだと8-9時間かかります。ポーランドのクラクフからも約9時間。

西欧のいくつかの都市(ウィーン、ミュンヘンなど)からは直行便が飛んでいますので、ウクライナ観光には到着をキエフにして、国内を列車やバスで移動して、帰国便出発地をリヴィウ(またはその逆)にすると便利です。

ヨーロッパの夏の音楽祭

夏のヨーロッパを彩る音楽祭。
風光明媚なリゾート地、ふだんは訪れる人の少ない辺鄙な小都市など、通常とは違う場所で、せわしない日常を忘れて、リラックスして音楽を楽しめます。コンサートホールだけなく、教会、古代の円形劇場など、珍しい雰囲気を味わえる会場で行われることもあります。

夏の音楽祭を一覧できるサイト⇒こちらへ

まず、代表的な音楽祭を3つご紹介しましょう。

☆超メジャーなザルツブルク(オーストリア)

世界中のセレブが集まります。男性は暑いのに上着を着ている人がほとんど。ファッションショーと間違えているのではという女性も多い。スノッブな感じが鼻につくけど、モーツァルトの生地で終日音楽漬けの極楽気分が味わえます。メジャーなアーティストや楽団のコンサートは、ヨーロッパの音楽祭で最も高額ですが、教会や小劇場で行われるコンサートの中には¥5,000以下もしくは無料のものも数多くあります。

☆ヴェローナの古代劇場で野外オペラ

VeronaNightby Alan

9時/9時半開演のころはまだ明るく、徐々に暗くなるにつれて雰囲気が盛り上がっていきます。周囲はひんやりしていくのに反比例して、気分が熱くなっていくのは、なんとも言い難い不思議な体験です。

☆スイスの山岳リゾートで大自然&音楽に浸れるヴェルビエ音楽祭

Verbierby Olivier Bruchez

若手演奏家の育成目的で始まった音楽祭ですが、その趣旨に賛同する著名演奏家の出演が増え、かなりの高水準です。コンサートの休憩時間に、谷にせり出した屋外テラスでワイン片手に夕闇迫るアルプスを眺めるのは至福のひとときでした。昼間は演奏家の卵たちの安価なコンサート聴くもよし、天気が良ければトレッキングに出かけるのもよし。

続いて、夏の音楽祭にお出かけになる方のためのティップスです。

☆通常のシーズン公演よりお値段は高め

ヨーロッパの舞台芸術には日本以上に公的な助成がされていますが、夏の音楽祭にはほとんどありません。したがって、同じ演奏者、楽団でも値段は通常より高くなります。

☆チケットより宿の心配をしたほうがいい所もある

ザルツブルクのような、いつも観光客であふれている街であればホテルのベッド数は十分にあります。ところが、訪れる観光客と宿泊キャパが著しくアンバランスになるところもあるのです。

例えば、野外オペラで有名なヴェローナでは、古代円形劇場のキャパは18,000くらいあり、訪れる客のほとんどは市外からの観光客ですが、歩いて帰れるホテルのベッド数はその10分の1以下です。タクシーを使って行けるところも含めても、到底足りません。終演は24時をすぎますから、電車やバスで他の街に行くこともできません。

席の位置を気にしなければチケットは容易に入手できますが、ホテルの確保は至難です。市内のホテルのほとんどは旅行業者が抑えているため、よほど早くに予約を入れないと取れません。ヴェローナ駅で寝転がっている人が相当数いるらしいです。こうなると、業者を頼るしかありません。チケット&ホテルのセットで元値の2倍くらい払うのは致し方ありません。

音楽祭が行われる街のホテル料金は高騰しますので、終演時間が電車やバスがある時刻であれば、他の街に宿を取ることもできます。

☆ドレスコードが厳しいところもある

本場でクラシック音楽を聴くときは上着&ネクタイが必須などと思っている人は多いようですが、通常はそうでもありません。ところが、夏の音楽祭の中には、暑くても上着&ネクタイでないと、居づらい雰囲気のところがあります。ザルツブルクはその代表です。事前にネットなどでドレスコードを調べてお出かけください。

ヨーロッパの夏の音楽祭には、ザルツブルク、ルツェルン、ヴェローナのようなメジャーなところから、バイロイトのようなマニアが集うところ、知る人ぞ知る無名ながら高水準を誇るものなど様々あります。夏のヨーロッパ旅行に組み込んでみられてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

グロースグロックナー

ヨーロッパアルプスを楽しむ旅。でも、観光客でごったがえす展望台は嫌だ! 人里離れた山奥に来た!気分を味わいたい方にお薦めです。オーストリアの最高峰グロースグロックナーは、雄大なアルプスとともに、氷河を間近に眺めることのできる山岳リゾートです。⇒地図

☆起点となる鄙びた村、ハイリゲンブルート

教会の尖塔とアルプスの山々が見事に溶け合った景色は美しい。ハイリゲンブルートは鄙びた村で、スキーシーズン以外は静かな佇まいを楽しめます。都会の喧騒に疲れた方はぜひここに泊ってほしい。Heiligenbloot

教会を眺められるホテルもあります。ぜひ部屋から教会が見える部屋をリクエストしてください。村を歩くと、山奥気分を満喫できます。と言っても、ド田舎ってわけではなく、生活に必要なものは、谷のほうに降りていったところにあるスーパーで一通りそろいます。

☆ポストバスでグロースグロックナーへ

ハイリゲンブルートからポストバスで約30分でフランツ・ヨーゼフス・ヘーエに着きます。ここからの氷河とグロースグロックナーの眺めは最高です。展望レストランもあります。グロースグロックナー1

バスの本数は少ないので、事前に時刻をお確かめください。車で来ている人が多いようでした。

☆アクセス

オーストリアのメジャーな観光地、ウィーン、ザルツブルクから鉄道でリエンツまで来て、ポストバスでハイリゲンブルートに向かいます。山岳道路の道中の景色に見とれているうちに到着です。グロースグルックナー山岳道路by Sang yun Lee

ウィーン⇔リエンツは6~7時間、途中乗り換えあり、昼間は1時間に1本はあります。
ザルツブルク⇔リエンツは3時間半くらい。途中乗り換えあり、昼間は2時間に1本です。

筆者は試したことがありませんが、スキーリゾートで有名なキッツビューるからリエンツへのポストバスも、絶景の連続を楽しめるとのことです。

 

 

アルザスワイン街道をゆく

アルザスはボルドー、ブルゴーニュと並ぶフランスワインの名産地。ドイツとの国境地域にあり、ブドウ畑の中の広がる丘にかわいい村が点在しています。Alsace Wine Roadby Jasperdo

アルザスワイン街道の代表格、リクヴィル。村を取り巻くブドウ畑の丘を歩きながら眺める村は、のどかな佇まいです。Riquewihr全景by Russ Bowling

リクヴィルの大通り。木のぬくもりを感じる建物が並んでます。Requewihr通りby Pug Girl

☆アクセス

リクヴィルなどいくつかの村にはバスが通っていますが、本数が少なく不便です。ストラスブールかコルマール発のツアーに参加するのが最も手軽です。

起点となる街、コルマールのプチベネチアColmarby Frank Hamm

日本語ガイドの付くツアー、バーゼルでピックアップしてくれるツアーもあります。
ツアーによって訪れる村が違い、アルザスの平原のすばらしい景色が眺められるオー・クニクスブール城の見学が組み込まれているツアーもあります。 Haut-Kkoenigsbourgby Koen Schepers

列車アクセスは
パリ⇔(2時間20分)⇔ストラスブール⇔(30分)⇔コルマール⇔(45分)⇔バーゼル。
日本からはパリ経由だけでなく、他のヨーロッパの都市で乗り継いでバーゼルへのフライトあります。

☆裏ワザ

筆者はストラスブール発の午後半日ツアーに参加しましたが、最後の訪問地リクヴィルでワインテイスティングの後、午後5時頃、ツアーから降ろしてもらい、ホテルを探しました。夏の遅くまで明るい中、観光客のいなくなって静けさにつつまれた村を、カラフルな家並みを眺めながら、散策を楽しみました。帰りは翌朝、コルマールまで路線バスで約30分でした。