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趣味で27年間、ヨーロッパを中心に世界を旅してます。 数えてみたら約350日が旅の空の下でした。 2014年春、サラリーマンをやめて、 フリーランスの経営コンサルタントになり、 時間が自由になったのをいいことに、 半年で50日間、12か国を旅しました。 多くの人が自分だけのすてきな旅ができるように 情報をたくさん提供していきます。

クロアチア個人旅行ガイド

最近、人気上昇中の観光地、クロアチアは旧ユーゴスラヴィアが分裂してできた国のひとつで、アドリア海をはさんでイタリアの反対側にあります。⇒地図

クロアチアは鄙びた雰囲気が残る一方で、建国以来、観光に力を入れていて、英語がよく通じ、WiFiの整備が進むなど、個人旅行しやすい国です。

ユーゴスラヴィアの時代から何度か訪れている筆者の経験から、クロアチアの魅力と個人旅行のコツをご紹介します。

1.クロアチアの魅力

はずせない観光スポットは次の3つです。

①アドリア海の真珠ドブロヴニクドブロヴニク全景

城壁に囲まれた中世の街並みがすばらしい。城壁の上をぐるっと歩くと、海の青と屋根の赤褐色の見事なコントラストを味わえます。ドブロヴニク街

ヨーロッパでは超人気のリゾートで、夏のメインストリートは観光客でごったがえします。

②大自然の奇跡プレトヴィツェ

湖が階段状に連なり、その間を滝が流れ落ちる。自然が織りなすダイナミックな風景の中を歩きます。ボートから楽しむこともできます。
(⇒詳しくはこちらへPlitivicka下湖全景

③古代と現代が同居する不思議な街スプリット

古代遺跡の上に現代の街があって、人が普通に暮らしている。世界中にここしかない珍しい街です。(⇒詳しくはこちらへスプリット

この3つ以外では、
アドリア海沿いに中世の雰囲気を残したすてきな街がいくつかあります。Rovinj全景

シベニク、トロギールなどは、ザグレブからドブロブニクに移動する途中にありますので、日程に合わせて1つ2つ立ち寄るだけでもいいでしょう。(詳しくは⇒こちらへ

旅の起点になるザグレブはこじんまりしたクロアチアの首都です。観るべきところはさほど多くないので、旅の最初か最後に半日か1日くらいで十分でしょう。

2. クロアチアへの行き方

日本からクロアチアへの直行便はありませんので、ヨーロッパ主要都市(ロンドン、パリ、フランクフルトなど)で乗継になります。

便数の多さ、価格を考えると中東(ドバイ、ドーハ)、イスタンブール経由で行くこともできます。2019年5月時点で行きはすべて夜行便で、深夜に日本を出発すると、翌日のお昼前後にザグレブに着きます。

1年を通してフライト数が最も多いのが首都ザグレブです。夏はドブロヴニクへのフライトも多くなりますが、ヨーロッパ屈指の観光地だけあって混み合い、したがって値段も高くなります。

クロアチアの西の国境の先はイタリアで、ベネチア、トリエステから船、バスでクロアチアに入ることもできます。

イタリアの西端トリエステからクロアチアのマリンリゾート、ポレチュ(Porec)まで昼の運行で、2時間弱で行きます。クロアチアに行く船

対岸のイタリアからアドリア海を船で渡るという行き方もあります。イタリアのバーリ、アンコーナからドブロヴニク、スプリット、サダル、リエカまで、ほとんどが夜行便です。

3.クロアチア国内の移動手段

主にバスです。クロアチアの鉄道は貨物輸送が中心で旅客ではほとんど使われません。ザグレブ⇔ドブロヴニクはフライトもあります。

主要幹線道路はきちっと舗装されていて、車窓からのながめを楽しみながら快適に移動できます。長距離になると途中で休憩してくれます。軽食喫茶があったり、売店で食べ物も買えます。

WiFiが使えるバスが増えています。WifiBus

アドリア海沿いを行く時には海側の席を取ることをお薦めします。車窓からの眺めがきれいです。

4.旅のプランニング

 クロアチアの観光スポット間の距離が離れているので、一都市に滞在して、そこを起点に複数の観光地を往復するというスタイルにはできません。

ドブロヴニクに到着し、国内を移動しながら観光して最後のザグレブから帰る、またはその逆がお薦めです。行きも帰りも同じ都市にすると移動距離が長くなり、バスに乗っている時間が長くなって、街を観光する時間が少なくなってしまいます。

これまでご紹介した観光地では路線バスがたくさんありますが、いなかの小さな村では、少ない、または、全くないこともあります。そんな時は近くの比較的大きな街からのツアーに参加するのも選択肢になります。

筆者は、イストラ半島内部のトリュフの森とブドウ畑に囲まれた中世の村モトブン(Motovun)へは、ポレチュ(Porec)からのツアーで行きました。Motovun全景

 

5.クロアチアで泊る

クロアチアの観光地では高級ホテルから民宿まで豊富にあります。観光地でない街では逆にホテルが少なく、当日探すと苦労することがあります。

日本で予約サイトや旅行会社で予約していってもいいですし、現地に着いてから観光案内所で、または、ホテルのフロントで直接きいてみてもいいです。

但し、観光客であふれる夏のアドリア海沿いの街(特にドブロヴニク)は予約必須です。

街中でときどき見かける民宿の看板。
「部屋あります」という意味です。民宿の看板

 

 

 

 

 

クロアチアの街はすべてコンパクトにできています。街の観光スポットをまわるのに地下鉄や路線バスを使うことはほとんどありません。

そこで、泊る場所は街の中心地にすることをお薦めします。どの街にも街のヘソのような広場がありますので、その近くがベストです。夜、ライトアップされた歴史的建造物を観にふらっと出かけられたり、早朝の観光客がいない時間に静寂の中で街歩きできるのが魅力です。Zadar夜

 

6. おいしいクロアチア

クロアチアの海岸部はベネチア共和国に領土だった期間が長く、内陸部はオスマントルコとハプスブルク帝国の勢力がせめぎ合ってきたことから、いくつかの文化的背景を持った料理が今も食べられています。

詳しくは⇒こちらへ

以上いかがでしたでしょうか。日に日に観光地化が進むクロアチアですから、鄙びた雰囲気を味わいたいなら、お早めにお出かけになることをお薦めします。

個人旅行かパック旅行か

XXXXXに行きたいんだけど、個人で行くのがいいか、パック旅行がいいのか尋ねられることがよくあります。

このサイトでは、個人旅行(FIT)される方のお役に立てる情報を提供することを目的としていますが、それでも、パック旅行にしたほうがいいですよ、とお薦めすることがあります。以下のような場合です。

①個人旅行はめんどくさい

個人旅行では、移動手段、宿泊、食事、アクティビティなど、それぞれの情報を収集し、予約を手配していく必要があり、出発前からたくさんの意思決定を迫られます。旅先でも予定通りにいかないこともあり、その都度、次にどうするかを決めなければなりません。これを“めんどくさい” と感じる方。

ツアーは選びたいが、旅先でスケジュールが自分の思い通りにならなくても立腹しない、選んだ以上はすべてお任せでOKと思っている方。

筆者は旅行計画自体が楽しく、やっていると時間があっと言う間に過ぎてしまうのですが、趣味嗜好は人それぞれです。

②個人旅行では体がもたない

体(特に足腰)が弱く、常にケアしてもらう必要がある方。重い荷物を持って旅行するのがつらい方。また、持病があって、旅先で医者にかかる可能性がある方。

パック旅行を催行する大手の旅行会社は海外各地に拠点を設けていて、現地の医療機関などとのつながりが緊急時の助けになることがあります。

たくさんの荷物を持って行きたい場合でも、パック旅行ではホテルの部屋の前に荷物を出しておけば、次の滞在先まで運んでくれることが多く、自宅から出発する空港(成田や羽田)まで荷物を送るサービスも利用できて楽できます。

③日本から大勢出かけるメジャー都市に安く行きたい

ローマ、フィレンツェ、バルセロナ、パリなど日本では人気の観光地や、政治や経済の中心でビジネス客が大勢集まる都市にとにかく安く行きたい方。

旅行会社では販売する件数をある程度、航空会社や宿泊施設などに約束することで、個人が予約するよりも割安に確保しています。旅行会社の儲け分を加味しても、旅行費用全体を安くすることができます。

↓ドイツの金融の中心地フランクフルトでは旅行会社がまとめて多くの客室を確保しています。フランクフルトレーマー

ただし、泊る場所は選べません。パック旅行の宿泊施設は交通の便がわるくて、予約が入りにくいため、設備にわりには料金の安いホテルになることが多いです。パック旅行では公共交通機関ではなく、バスで客をまとめてホテルに連れていきますから、不便さはデメリットにならないのです。

また、客が夜間の自由時間に観光スポットや繁華街に勝手に出かけないように、周囲には何もない辺鄙な場所にあるホテルが選ばれることもあります。ツアーの添乗員さんたちのためです。

④秘境に行きたい

③とは逆に、個人では行けない秘境(アフリカの奥地、中央アジアの砂漠など)、公共交通機関がないところに行きたい場合です。

個人旅行で近くまで行ってガイドを雇えることもありますが、パック旅行で行ったほうが割安かつ安全です。

海外からの観光客数世界No.1のフランスのいなかでは、公共交通機関がほとんどないことがあり、個人でタクシーをチャーターすると割高になります。このような観光地は秘境ではありませんが、パック旅行のメリットが活きてきます。

⑤超人気の観光スポット、イベントに行きたい

最近はなんでもネットで予約できるようになっていますが、超人気のイベントは発売即完売になるなど、個人ではチケットを入手しにくいことがよくあります。こんな場合でも旅行会社は様々な手立てでチケットを確保していることがあります。

こんな時は、旅行会社はチケット単体では販売してくれず、自社の主催するパック旅行ツアーに入らなければ入手できない場合がほとんどです。

また、個人で行けば長蛇の列になる観光スポットでも、旅行会社が事前に予約することで、一般の列とは別の入り口から待たずに入れることもあります。
(↓夏のピーク時のサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館)エルミタージュ美術館の行列

⑥個人旅行の孤独に耐えられない

いっしょに旅行できる家族、友人がいないけど、独りで個人旅行して話し相手がいない孤独に耐えられない方。

最近のパック旅行では一人参加が増えていて、ツアーの仲間は同じ趣味嗜好を持っている可能性が高いので話がはずみやすい。旅行後もSNSなどでつながって交流が続くこともあります。

おしまいに

個人旅行、パック旅行、それぞれにメリットとデメリットがあります。この記事ではパック旅行のメリットを取り上げましたが、この裏返しが個人旅行のメリットになります。

パック旅行ツアーの料金は時期によって異なりる以外に、
・目的地に行く観光客が少ないほど(目的地がメジャーでないほど)
・目的地への公共交通機関が発達していないほど
・特定の目的(トレッキング、音楽鑑賞、スポーツ観戦など)があるほど、 高くなります。

したがって、スケジュール、泊まる場所、現地でしたいことなど、他人とは違う旅行がしたいというこだわりが強くなるほど、パック旅行料金は高くなり、さらにはパック旅行のデメリットが強く感じられるようになり、個人旅行を選ぶことになります。

ご自分が何にこだわりたいか、あるいは、こだわりはないかを明確にしたうえで、パック旅行か個人旅行かを決めてくださいね。

海外旅行でテロに遭わないために

パリの凄惨な無差別テロ、シナイ半島でのロシア旅客機爆破。

相次ぐイスラム過激派のテロは、海外旅行客にも無縁ではありません。

そこで、海外、特にヨーロッパを旅行するうえで、テロに遭うリスクを下げるために、個人としてできることを、危険な場面ごとにご紹介します。

1.大規模ホテルのロビー

テロが起きるのは高価格帯で大規模なホテルと考えて間違いありません。特に英米系のチェーンが可能性が高い。テロリストが銃を乱射したり、自爆するのはフロント、ロビーのあるエリアでしょう。Hotel

 

 

 

 

By Matthew Paulson

ホテルの建物に入ってから部屋にたどり着くまでの時間を最小限にしましょう。ロビーのソファでくつろぐのはテロに遭うリスクを高めます。ロビーの中にバーやラウンジがあるところも同様です。

2.空港

世界中どこでも空港は犯罪多発地帯です。ほとんどはスリや置き引きですが、テロの標的にもなっています。警戒厳重なようですが、穴だらけです。Airport

 

 

 

By Allan

空港ビルに入るのにボディーチェックをしているところはほとんどなく、誰でも入れます。大きな荷物を持っている人が多いので、中に隠せば爆弾でも拳銃でも何でも持ち込めます。

出発する場合は荷物検査を通過するまで、到着する場合は税関を通り抜けてからは、常に緊張感を持ってください。テロが起きるとしたらこのエリアです。

このエリアに居る時間は最小限にし、ショッピングや飲食はやめましょう。電車、バス、タクシーを待つ時間があったら、建物の外が寒かったり暑かったりしても、乗り場まで行って待ったほうがいいです。

持ち主不明の荷物が周囲にないか常に気を配りましょう。見つけたらすぐにその場を離れましょう。

空港ビルの入口近くにはいないように。テロリストが侵入して、いきなり銃を乱射ということもありえます。

3.高速鉄道

最近ではユーロスターやAVEのように、空港チェックインと同様の荷物検査、ボディチェックを行うところもありますが、そうでない列車はいつテロリストに狙われてもおかしくない。

先頭車両かその近くは避けましょう。テロリストが爆破するのは先頭に近いほうです。先頭に近いほどダメージが大きいからです。

席に着いたら、周囲に不審物がないか確認しましょう。座席の下、荷物棚の上です。列車の中

4.劇場、コンサートホール

人が密集し、ボディチェック、荷物検査もありませんので、テロリストの格好の標的です。今回のパリのテロで最も大きな被害を出しました。個人で注意できることは限られており、入口から遠く、なるべく上のフロアの席を選ぶくらいです。

劇場

 

 

 

 

5.美術館、博物館

2015年のチュニジアのテロもあって、入口の警備がさらに厳重になりましたので、比較的テロに遭うリスクは低いと言えます。個人としての自営措置は、入口近くにいる時間は最小限にする、ということです。チケットを買ったらすぐに入場し、展示スペースに向かうのです。

6.サッカーなどのスタジアム

2015年のパリのテロでは、サッカースタジアムに入場しようとしたテロリストが入口のボディチェックではじかれ、外で自爆しました。スタジアム

 

 

 

 

ヨーロッパのサッカースタジアムの入り口での荷物検査、ボディチェックはきちんと行われていますので、内部が爆破されたり、銃が乱射される危険は低いと言えます。

むしろ危険なのは、スタジアムへの行き帰りの人混みの中です。試合終了までにスタジアムを後にする、もしくは、しばらく場内で時間をつぶしてから出る。そして、人混みの中でも、なるべく群衆との距離を取る。1mでも50cmでも離れて歩く。露天の飲食店、土産物店は避けたほうが賢明です。

7.飲食店

狙われるのは混んでいる店ですが、そこを避けていたら旅の楽しみが減ってしまいます。ここでテロが起きたら諦めるしかありません。

個人としてできるテロ対策は、外部との出入口以外の逃げ道のある席を選ぶことくらいです。店内の奥まった場所では、銃を持ったテロリストの侵入を知って逃げようとしても、テロリストに向かっていくことになってしまいます。従業員が厨房やバックヤードと行き来する通路の近くがいいでしょう。

さて、イスラム過激派のテロリストは自らの命を省みずに一般人を無差別に殺傷します。 世界中どこに行ってもテロに遭う危険をゼロにすることはできません。

テロ事件が相次いだからといって、あまり考えすぎると、旅の楽しみが減ってしまいますから、必要最小限の自衛策を確実に行い、あとは楽しみましょう。

 

 

 

 

シギショアラ:ルーマニアの中世を歩く

ルーマニアの中世がそのまま残る街、シギショアラ。
2019年のゴールデンウィークに旅したルーマニアで最も印象に残った街でした。丘の上の城壁に囲まれた旧市街ではタイムスリップ感を味わえる楽しい街歩きができました。

☆塔の街、シギショアラ

シギショアラのランドマーク、時計の塔。Sighisoara時計塔

時計の塔はシギショアラの街を見下ろせる展望台でもあります。ここから入ります。Sighisoara時計の塔入口

観光客が多い時は入場制限がかかり、あとXX分待ってくださいと言われることがあります。

螺旋状の階段を息を切らせながら登った先では、眼下に中世の街、街を取り巻く緑の森のすばらしい景色を眺められます。Sighisoara時計の塔の展望台

世界の都市までの距離を示すプレートがありました。Sighisoara東京まで

塔の内部は博物館になっていて、この地方の昔の人たちが使っていた生活用品などが展示されています。

シギショアラには時計の塔以外にも塔がいくつもあり、それぞれにギルド(職人組合)の名前がついています。15~16世紀には15あったそうですが、今も残るのは9つです。

これは靴職人の塔。Sighisoara靴職人の塔

中世の職人さんたちが競い合ってシギショアラの街を発展させてきたのでしょう。

☆ドイツの香りがするシギショアラ

シギショアラの歴史は12世紀にザクセン人が入植してから始まりました。軍事的な要衝であるとともに、その後、国王から自治権を与えられた商業都市としても発展しました。そのため、今も街のあちこちでドイツ語を見かけます。

その歴史を象徴するのが、旧市街で最も高いところに14世紀に建てられた山上教会。ルーマニアで支配的な正教ではなくプロテスタントの教会です。Sighisoara山上教会

街中から山上教会へのアクセスがおもしろい。屋根のある階段を登っていきます。Sighisoara屋根付階段内部

Sighisoara屋根付階段外観

山上教会の周囲の広場からの景色。Sighisoara山上教会からの眺め

シギショアラの旧市街の石畳の道にはカラフルな家々が建ち並びます。ぶらぶらし歩きしていると、すぐに元いたところに戻ってしまいます。小さい街なのです。Sighisoara石畳の道

街の中心の広場に面したレストランから張り出すテラスで食事しました。昼間は観光客でにぎやかですが、夜はひっそりします。ライトアップされたカラフルな建物は昼間とは違った色に見えます。Sighisoara広場

☆城塞都市シギショアラ

シギショアラは街の建設時から軍事上の要衝で、敵の侵入を防ぐ城壁で囲まれていました。

時計の塔の博物館に、中世の街の様子を形どった模型がありました。城塞都市の全貌がよくわかります。Sighisoara街の模型

それとともに、城壁の一部が壊れてしまった以外は、今とほとんど変わらないのは驚きです。よくぞこれだけの街並みを保存してくれました。Sighisoara城壁

木でできている城壁内の通路も一部残っています。

☆シギショアラへの行き方

ルーマニアの首都ブカレストから鉄道で所要5時間10~40分で、直通列車は2019年4月時点で1日4本ありました。バスはさらに本数あり、所要時間は同じくらいです。

同じトランシルヴァニアの観光地ブラショフからであれば、鉄道で約3時間に対し、バスは約2時間で着きます。

シギショアラの駅とバスターミナルは同じところ(100mくらい離れて)にあります。旧市街への入り口のひとつである時計の塔から1キロくらいです。

☆シギショアラで泊る

ルーマニアの主要都市から離れているので、日帰りツアーで訪れるのは無理があり、シギショアラで泊ることになりますが、城壁内で泊ることをお薦めします。

昼間は観光客がたくさんいますが、夜と早朝は静寂に包まれた中世の街を楽しめます。そして、シギショアラは塔に限らず、さまざまな建物が夜間にライトアップされて、昼間とはまた違った風情を醸し出します。Sighisoara時計の塔の夜景

☆おしまいに

ルーマニアは日本ではまだなじみの薄い国ですが、開発が進んだ西ヨーロッパではなくなってしまった素朴さが残っています。(ルーマニア全体については⇒こちらへ

シギショアラはその中でもとりわけ魅力的な街です。1991年には「シギショアラ歴史地区」として世界遺産登録されました。

さらに物価が安いのも魅力です。現地旅行業者主催のツアー料金を除いては、泊る、移動する、食べる、すべて西欧諸国の半分以下という実感です。

例えば、
ブカレストからの列車片道が¥1,800
ブラショフからのバスは¥800
旧市街中心の広場に面したホテル1泊朝食付きで¥3,100
広場に面したテラスで飲んだビール(ボトル)が¥200
郷土料理サルマーレ↓が¥500Sighisoaraサルマーレ

2019年GWの旅から帰ってきてから皆さんにお薦めしています。

 

美しいスイスの首都、ベルン

こんな美しい首都が他にあるでしょうか。

スイスのベルンは、 三方を川に囲まれた台地が中心街になっています。(⇒地図)

中世の建物がたくさん残り、 街の中心の大通りにはところどころ泉が湧き出しています。Bern大通り

街の端から外を見渡すと、緑に囲まれた家々が点々としており、そのはるか向こうにアルプスを望めます。   Bern郊外の風景

街ゆく人、劇場に集う人たちは、ゆったり余裕あるように見えます。朝は早いが、夜遅くまで残って仕事することは稀だそうです。成熟した国スイスを象徴するような街です。日本もこうなりたいものです。

首都だけあって、博物館などの文化施設が充実しており、宿泊施設もたくさんあります。

スイスの玄関口、チューリッヒからは列車で最短1時間、山岳リゾートへの入口、インターラーケンへは列車で1時間の便利なロケーションにあります。悪天候で山岳リゾートに行けない日に滞在するのにもってこいです。

スイス旅で滞在する拠点の候補にいかがでしょうか。

キューバ個人旅行徹底ガイド

キューバは社会主義国ということもあって、欧米の国々を旅する時とはいろいろと勝手が違います。個人で観光される方のために、旅のノウハウをまとめました。

キューバの魅力ご紹介は⇒こちらへ

☆キューバへの行き方

キューバの玄関は首都ハバナ。
メキシコ、カナダ、バハマなどカリブ海のいくつかの島を経由して行くことになります。日本からの直行便が飛んでいるトロントかメキシコシティ経由が便利です。ハバナへのフライト

例えば、最も速いエアカナダの場合、夕方、日本を発って約12時間でトロント到着、数時間の乗り継ぎの後、3時間半で同日の夜にハバナに着きます。帰りは、早朝、ハバナを発って、翌日の夕方、日本着です。(2016年夏ダイヤ)

時差は-14時間。
サマータイム実施時期は-13時間です。

マイアミなどアメリカからのハバナなどへの直行便が増えていますが、アメリカからキューバへの入国には様々な制限があり、観光目的には適しません。

フライトスケジュールは頻繁に変わりますので、最新状況をご確認ください。ハバナ空港にどこからのフライトがあるかをチェックし(⇒ハバナ空港)、その都市への日本からのフライトがハバナ行きフライトにうまく(時間/値段)接続できるかを調べるのです。

☆いつキューバに行くか?

キューバは日本と比べると年間通しての気温差が小さいです。乾期は11~4月、雨季が7~10月です。夏場の気温は東京より上がりませんが蒸し暑い。

ベストシーズンは乾期の11~4月と言えます。ただし、この期間は寒いヨーロッパやカナダから訪れる人が多く、ホテルが混んでいて値段も上がります。

ハリケーンがくる9,10月は避けたほうがいいでしょう。フライトがキャンセルになりかねませんから。

☆ハバナ空港から市内へ

「ハバナ空港から市内への公共交通機関はない」とガイド本に書いてあり、空港のインフォメーションでもそう言われます。ハバナ空港

実際には路線バスがあるのですが(上記空港のHP参照)、乗り換えがある、外国人用通貨CUCが使えないなど、観光客にはハードルが高く、タクシー利用が無難です。

着いてからCUCを手にしなければならないのですが、筆者が行った時(2016年5月)は、空港の両替所には長蛇の列ができていたので、タクシーのドライバーと交渉してUSドルで払い、旧市街に着いてから両替しました。

☆キューバのホテル事情

☆が3つ以上ついたホテルと、HOSTAL、CASAと呼ばれる民宿があります。

ハバナで最も有名な、かつてヘミングウェイが定宿にしていたホテル・アンボス・ムンドス。☆4つで、入口のラウンジではバーがあって、ピアノの生演奏もやっている豪華ホテルです。
Havanaホテル2

CASA、HOSTALといった看板がかかった民家がたくさんありますが、表示が小さいことが多く、よく見ないと、そこが宿泊施設であることがわかりません。トリニダーホスタル看板

☆ハバナでどこに泊るか

ハバナの魅力のほとんどは旧市街にありますので、旧市街の中か徒歩圏がお薦めです。

大西洋に面した道路に沿って、リゾートホテルがいくつか建ち並びますが、旧市街まではバスかタクシーになります。バスは乗りこなすのが難しいので、海を眺めてのんびりしたい人以外にはお薦めできません。

新市街にある大型ホテルも、料金が安かったとしても、旧市街へのアクセスを考えるとお薦めできません。

☆キューバ国内の移動

バスかフライトになりますが、本数が少ないうえ、バスターミナル、空港が街の中心から離れている場合が多く不便です。

もっとも良い方法は、現地旅行会社にタクシーを手配してもらうことです。ホテル/民宿でピックアップしてくれ、移動先のホテル/民宿まで送ってくれます。(よほど街の中心から離れていない限り)

筆者はハバナからトリニダーに行く際、30CUC(≒¥3,400)でタクシーを使いました。ふつうの車のタクシーで、観光客4人で相乗りでした。同じ行程の個人客を複数集めて、タクシーやバスをオーダーメイドで手配しているわけです。

帰りは公共交通機関のバスを使い、バスは25CUCでしたが、ハバナのバスターミナルから旧市街までタクシー10CUCがかかってしまい、かえって割高でした。

キューバでは公共交通機関を使った自由旅行は、時間も費用もかかるので、やめたほうがいいと思います。

バラデロ、ビニャーレスなど大勢が訪れる場所へは、ハバナからほぼ毎日出ている観光バスツアーに参加するのがベストです。

キューバの主要都市間の高速道路はよく整備されています。ほぼ日本と同じと考えていいでしょう。キューバ高速道路但し、いなかの道は舗装されていても、凸凹が多く、ガタガタ揺れます。

☆現地の旅行会社をうまく使いましょう

公共交通機関があまり発達していないキューバでは、現地の旅行会社に旅のパーツの手配を頼むことが多くなります。出発前にネットで調べるといくつか出てきます。「地球の歩き方」には日本語対応ができる旅行会社がいくつか紹介されています。

筆者はハバナに着いてから↓の会社で、民宿の予約、トリニダへの移動、ビニャーレス渓谷1日ツアーを手配しました。Cuba旅行会社

大きなホテルのフロント横に、旅行会社がカウンタを出していて、宿泊者でなくても、様々な手配を依頼できます。ハバナホテルフロント

会社によって手持ちの旅行パーツやネットワークに違いがあり、同じ会社でも店によって違いがあります。

☆ハバナ市内の交通

旧市街は歩いてまわれます。疲れたら人力タクシーの利用もいいでしょう。 ハバナ人力タクシー

新市街の革命広場や運河を挟んだカバーニャ要塞へは2階建ての市内観光バスの利用が便利です。1日内で乗り降り自由のシステムです。 Habanaオープンデッキバス

☆出発前にツーリストカードを取得

キューバに入国するにはツーリストカードの取得が必要です。ビザみたいなものです。

東京東麻布のキューバ大使館領事部(⇒ここ)で取ります。営業終了間際でなければ即日交付されます。

旅行会社に取得代行を頼むこともできます。申請にあたって準備するもの等、詳しくは大使館のHPで確認してください。

☆お金はどうする?

キューバではクレジットカードが通じるところが限定されています。使えないもの思っておいたほうがいいです。したがってお金は現金でもっていき、現地でキューバの通貨CUCに両替することになります。

街の両替所(CADECA)の前にはいつも行列ができていますので、レートが同じであることを確認できれば、ホテルで両替したほうが早いです。

CADECAに掲示されているレート表。Cuba両替レート表示

JPYもしっかり入ってますので、もっていく現金は円でだいじょうぶです。USドルだけは10%の手数料が取られます。

ひとつご注意。CUCを余して持ち帰っても、円、ドルなどに替えてくれるところはありませんので、両替しすぎないようにしましょう。

☆二重通貨制度

キューバの通貨は、外国人が使うCUCと、地元の人たちが使うCUPの2つが併存しています。CUCとCUPのレートは固定されています。CUCは「クック」と言います。キューバCUC

ホテル、みやげ物店、旅行会社など外国人しか使わないところの値段表示はすべてCUCです。地元の人たちが使うところは併記されていたり、CUPだけだったりします。「CUCではいくらか?」ときくと、たいてい実際のレートより高い金額が言われます。

同じものでも両通貨で開きがあります。地元向けに25CUP(≒¥28)の缶ビールが、CUC表示の店では1CUC(≒¥112)になったりします。*レートは2016年5月時点

観光客用の物価と地元民用の物価に差があるのは世界中どこでもあることですが、キューバでは2種類の通貨によって、かなり極端な差になっているのです。

☆キューバではネットが通じない

一部のホテル、レストランでWiFiが使えるところはあり、最近、整備が進んでいますが、基本的に使えないものと思っておいたほうがいいです。したがって、出発前の事前下調べが大切です。

☆言葉は?

旅行会社、☆が4つ以上ついたホテルでは英語が通じますが、民宿ではほとんど通じないところもあります。

タクシー、バスではほとんど通じません。スペイン語を片言でも身につけていたほうが楽しい旅ができるでしょう。

☆街歩きでは足元に気をつけて

キューバでは馬車が街中の移動手段、物資運搬手段になっています。そのため、いなかでは道に馬のフンが落ちていることがよくあります。ハバナでも時々みかけます。踏まないように気をつけましょう。

さて、いかがでしたか。この記事が皆さんの楽しいキューバ観光のお役にたてることを願ってやみません。良い旅を!

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今、キューバに行こう!

カリブ海に浮かぶ常夏の島、キューバ。
アメリカのフロリダ半島のすぐ南にあります。

スペイン植民地時代の古い街並み、街のいたるところから聞こえてくるダンス音楽、手つかずの大自然、美しいビーチなど魅力たっぷりな国です。

キューバ旅行徹底ガイド⇒こちらへ

☆時が止まったようなハバナの旧市街

首都ハバナの魅力のほとんどは旧市街にあります。
ハバナは「カリブ海の真珠」と呼ばれています。
ヤシの木が茂る、いかにも南国っぽいアルマス広場。ハバナアルマス広場

アルマス広場からセントラル公園まで伸びる石畳のオビスポ通りがハバナのメインストリートです。植民地時代の古い建物が両側にぎっしり建ち並びます。Havanaオビスポ通り

パティオを利用したレストラン、バーがいくつもあります。
ハバナレストラン

オビスポ通りから一歩横道に入ると、キューバ人が普通に住んでいる家屋が連なり、観光客向けのレストラン、ホテル、博物館などと混在しています。

セントラル公園に面して建つガルシア・ロルカ劇場は、今もバレエやコンサートなどに使われています。ハバナ劇場

ビエハ広場。
街をねり歩くバンドがやってきました。フェスティバルやカーニバルの時期限定ではなく、これがハバナの日常とのこと。 ハバナ音楽隊

重厚なバロックスタイルのカテドラル。塔に登れば街全体が見渡せます。ハバナカテドラル

文学ファンには、キューバを愛したアメリカの小説家、ヘミングウェイの足跡を辿る楽しみもあります。⇒こちらへ

大西洋と運河に面して、いくつかの要塞があります。スペインがこの地を奪いにやってくるイギリス対策に建てたものです。ハバナ要塞

この近くに、17世紀初めにこの地に立ち寄った日本の遣欧使節、支倉常長の銅像があります。⇒こちらへ

運河を隔てたカバーニャ要塞から眺める旧市街。 ハバナ全景

上空から見るハバナ市街。ハバナ上空から

☆安くておいしい食べ物

キューバならではの料理がたくさんあります。

これはハバナの観光客向けレストランでの例です。スープ、モヒート、デザートのプリン、コヒーが付いて約¥1,600。キューバ料理1

近くでバンドが演奏を始めます。地元の人たちが行くところでは、さらに安く食べられます。

キューバ音楽の生演奏を聞きながらの食事が楽しい。
キューバ音楽生演奏2

もぎたてのバナナは甘味が多く、日本でふだん食べているのとは別の果物です。1房¥120くらい。キューババナナ

 

☆世界遺産の古都トリニダー

こちらへ

☆キューバは今も社会主義の国

1959年の革命以来、キューバは社会主義の道を歩んできました。

新市街にある革命広場。
革命の英雄、カミーロ・シエンフエゴスとチェ・ゲバラの巨大な肖像が建っています。夜になると2つの肖像だけがライトアップされて闇に浮かびあがります。 Havana革命広場1

広場を見下ろす塔はホセ・マルティ記念博物館。
以前は共産党のオフィスでした。
このあたりに政府の中枢が集まっています。 Havana革命広場2

アメリカと断交前にホワイトハウスに似せて建てられた旧国会議事堂。ハバナ国会議事堂

☆キューバの治安は良い

社会主義で生活水準がある程度平等になっているせいか、のんびりした雰囲気があります。

地方都市やハバナでも郊外には玄関を開けっ放しにしている家屋が多く見られます。暑いというのもありますが、治安の良さもうかがわせます。Trinidad通りのにぎわい

もちろん、観光客を狙うスリ、ひったくりの輩は万国共通にいますから、最低限、自分の持ち物に気を使うことは必須です。

☆近代化前の世界

長らくアメリカと断交していたせいで、今の先進国ではみられないものがキューバには残っています。

人力三輪車のタクシーが観光客のみならず地元の人たちの足になっています。 ハバナ人力タクシー

馬車も移動や物資の運搬に使われています。トリニダ馬車

のどかな農村風景。
ほとんどの家屋にガラス戸はなく、格子窓です。キューバ農村

世界遺産の街、トリニダー郊外の夜9時頃の風景。
暑いので玄関は開けっ放し、近所の人々が軒先で談笑しています。トリニダの夜

☆手つかずの大自然

ハバナから1日エクスカーションツアーが人気のビニャーレス渓谷。ここも世界遺産です。(くわしくは⇒こちらへビニャーレス渓谷

ラム酒工場見学、タバコ工場見学、キューバ料理のランチ、洞窟探検、渓谷が見渡せる絶景ポイントで休憩というメニューで59CUC(2016年5月のレートで¥6,600)。

☆観光産業に力を入れていますが・・・・・

アメリカの経済制裁で苦しい経済状況の中、社会主義政権は観光を国の基幹産業と位置付けて振興を図ろうとしていますが、公共交通機関の整備などまだまだの感があります。

キューバでは珍しい観光アトラクション。
ビニャーレス渓谷1日エクスカーションツアーで訪れる、植民化以前の暮らしの再現。
キューバ原住民の住居の再現2

この先、こういうアトラクションが増えていくのでしょう。飾らない素朴な良さがなくなっていくことの裏返しですが。

☆キューバへの道

キューバと言うと、遠いような感じがしますが、意外とそうでもありません。メキシコ、カナダ、バハマなどカリブ海のいくつかの島を経由することになります。日本からの直行便が飛んでいるトロントかメキシコシティ経由が便利です。時間はかかりますが、パリ、アムステルダム、マドリッド経由もあります。

時差は-14時間。サマータイム実施時期は-13時間です。

また、この先、カリブ海クルーズで立ち寄ることもできるようになるようです。

入国審査は、事前にツーリストカードを取得しておく以外は他の国と変わりありません。キューバ入国審査

2015年、アメリカとの国交回復が話題になりました。今(2018年11月)時点でも経済制裁は続いていますが、これが将来、解除されれば、欧米資本がどっと入ってきて、観光開発が進むことでしょう。

今の素朴な良さが変わってしまう前に訪ねてみてはいかがでしょうか。

皆さんのすてきなキューバ旅にこの記事がお役にたてることを祈っています。では、よい旅を!

 

 

 

滝だけじゃない、ナイアガラでワイナリーめぐり

ナイアガラと言うと、滝の代名詞ですが、カナダとアメリカにまたがったナイアガラ地方はワインの名産地でもあります。

ナイアガラ地図

☆ナイアガラ名物、アイスワイン

ナイアガラの名物はアイスワイン。凍ったワインではありません。ふつうのワインよりどろっとして、甘味が強い芳醇な香りのワインです。

アイスワイン用ぶどうは、ふつうのワイン用ぶどうが収穫される秋ではなく、実を樹につけたまま、気温が0℃以下になる冬を待ちます。凍結と解凍を繰り返しながら、少しずつ水分を失い、甘みと芳醇な香りをまとった果汁が実の中に凝縮されていきます。ナイアガラアイスワイン

冷涼な気候のナイアガラ地方は、このアイスワインをウリにしています。

多くの種類のぶどうがアイスワインにされるので、いろいろな味のバリエーションが楽しめます。ふつうのワインの味わいと比べてみるのがおもしろい。

例えば、リースリングのつーんとすっぱい味わいは、熟して糖度が増すと独特の苦みになります。

☆ナイアガラのワイナリーへのアクセス

ワイナリーめぐりの起点になる街は、カナダ側の滝を観る街、「ナイアガラ・フォールズ」から北に約20km(車で30分弱)の「ナイアガラ・オン・ザ・レイク」です。

いくつかのワイナリーは「ナイアガラ・オン・ザ・レイク」から歩いてアクセスでき、本数は少ないですが、路線バスを使うこともできますので、個人でまわることもできます。めざずワイナリーのWebページで開館時間を確認のうえ、お出かけください。テイスティング付ガイドツアーで見学することが多いです。

「ナイアガラ・オン・ザ・レイク」は植民地時代のイギリス風の建物が残る美しい街ですが、アクセスが良くないのが難点です。ナイアガラの滝からの路線バスがある夏場以外はタクシーに頼るしかありません。

そこで、宿泊施設が豊富な「ナイアガラ・フォールズ」に泊るのが便利です。滝に隣接した街です。ナイアガラの滝2

☆ツアーでナイアガラワイナリーめぐり

ツアーに申し込むと、「ナイアガラ・フォールズ」か「ナイアガラ・オン・ザ・レイク」のホテルにピックアップに来てくれ、2~4か所のワイナリーを巡ります。

「ナイアガラ・フォールズ」から北に向かう、ナイアガラ川沿い。川の向こうはアメリカです。ナイアガラ国境2

半日ツアーの軽食。ナイアガラワイン軽食

1日ツアーはランチ付になります。いろんな国からのワイン好きが集まるので、話がはずみます。ナイアガラワインテイスティング1

ひんやりしたワイン蔵にも案内してもらえます。ナイアガラワイン蔵

このエリアまで車で約2時間の大都市、トロントからの1日ツアーもあります。

カナダ東部の旅行では必ずと言ってよいくらい訪れるナイアガラの滝ですが、半日加えて、のどかな田園風景の中でおいしいワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。