まぶしい太陽のもと、真っ青な地中海を望む白壁の家々。
アンダルシア地方の丘に点在する白い村を歩くのはスペイン旅行の醍醐味のひとつです。美しい景色をながめながら味わうワインや地元の食は格別です。
アンダルシアの白い村の魅力
白い壁の家々が連なる街並みがとにかく美しい。路地を散策しているだけで時間がたってしまいます。
家々の飾りつけもきれいです。
路地の向こうに、白壁と鮮やかなコントラストをなす青い海と空。家の壁が白いのは、強い太陽光を反射して、家の中を涼しく保つためです。
スペインの街中の坂道はこのパタンが多い。
アンダルシアの白い村はたくさんありますが、その中で最も有名なミハス(Mijas)は地中海の海岸から数キロの丘の中腹にあるので、村の中はかなりのアップダウンがあます。疲れた時はカフェで一休み。キンキンに冷えた白ワインが美味しい。つまみは”クロケッタ”。 スペインのコロッケ です。
教会に入ってしばし休むのもいいですね。日差しがきつくて暑い時でもひんやりします。
ミハスでは歩きたくない観光客を乗せる”ロバタクシー”が運行されています。筆者は利用しませんでしたが、けっこうなロバ待ち行列ができていました。↓は駐車場、ならぬ、駐ロバ場で佇むロバさんたち。
ミハスの中心の広場にはレストランやみやげもの屋が建ち並び、にぎやかです。
背後の山からミハスを見下ろす。遠くに海辺のリゾートタウンも見えています。
アンダルシアの白い村への行き方
アンダルシア地方はスペインの南部にあります。
地中海岸沿いにあるミハス(Mijas)やフリヒリアーナ(Frigiliana)に行くには、まず、この地方の中心都市マラガ(Malaga)まで行きます。マドリッドからマラガまではスペイン版新幹線AVEで2時間30分~3時間です。パリ、ロンドン、フランクフルトなど日本からの直行便が飛んでいる都市からマラガへのフライトも毎日あります。
マラガから白い村をまわる1日、半日のツアーが出ていますが、電車やバスを使って行くこともできます。
ミハスへは、マラガからの直行バスもありますが本数が少なく、電車で30分ほどのフエンヒローラ(Fuengirona)まで行き、そこからバスで約20分が本数が多くて便利です。
フリヒリアーナ へはバスで1時間15分のネルハ(Nerja)まで行き、乗り換えて約20分で白い村の入口前に着きます。
ミハスもフリヒリアーナ も、バス停近くに観光案内所があり、地図がもらえます。ミハスでは荷物を預かってもらえました。
フリヒリアーナ の観光案内所の屋上は、白い村の全景を望める絶景スポットでした。
なお、経由地のフエンヒローラやネルハは人気のリゾートタウンで、地中海沿いにハイグレードなホテルが建ち並び、ヨーロッパ中から多くの観光客がやってきます。白い村とはまた違った魅力ある街で、立ち寄ってみるのもいいでしょう。
白い村を訪れるにはいつ頃がいいか
ヨーロッパでは人気の観光地ですから、夏のバカンスシーズンはかなり混み合います。また、夏の昼間は気温40℃を越えることもあり、日本と違ってムシムシはしませんが、アップダウンの激しい村を歩くのは難儀するでしょう。 したがって、夏のピークのちょっと前か後がいいでしょう。筆者が訪れた5月上旬はベストだったと思います。
おしまいに
さて、マドリッド、スペイン観光で人気のグラナダやコルドバからのアクセスが良い2つの白い村をご紹介しましたが、アンダルシアの白い村は他にもたくさんあります。例えば、崖の上に築かれたアルコス・デ・ラ・フロンテーラ(Arcos de la Frontera)。
メジャーでないだけ観光客が少なく、気持ち良く歩けます。ガイド本に載っていない、あなただけのアンダルシアの白い村をみつけるのもいいでしょう。
皆さん、良い旅を!